トロント剣道クラブ主催 2018 Ontario Fall Junior Kendo Tournament Agenda
将来カナダを代表する剣士として活躍するであろう子供達の奮闘を取材!
10月28日、ライアソン大学にて、トロント剣道クラブ主催の「2018 Ontario Fall Junior Kendo Tournament Agenda」が行われた。この大会は、剣道を習っている18歳までの子どもを対象とした剣道大会で、当日はおよそ80名の剣道生が集まった。
開会式では、カナダ代表選手の紹介がされ、本年9月に韓国で行われた第17回世界剣道選手権大会に出場した同チームは、女子団体で3位を受賞するなど大活躍を見せたという。
当日は個人戦のほか、トロント剣道クラブ対デトロイト剣道クラブの対決で行われた団体戦決勝は、大声援に包まれた。勝敗が決まると会場では参加者全員の健闘を讃えるような温かい拍手が湧き起こり、全試合が終了した。
トロント剣道クラブ インストラクター 宮本裕子氏
兄姉の影響を受け、8歳の頃から剣道をされてきた宮本さん。現在はトロント剣道クラブのインストラクターとして、日本人をはじめとした多くの剣道生を指導している。
ートロント剣道クラブについて教えてください。
大人向けの稽古は35年ほどやっており、子供向けクラブができたのは約3~4年前になります。 子供のクラブも作って欲しいという声が上がり、道場長である木村重男先生も開校に積極的だったので、私の主人がメインのインストラクターとなり3、4人ほどの生徒を迎えて始めました。
ーカナダで武道を教える心得は何でしょうか?
私たちインストラクターがたどり着いたのは、剣道に楽しさを見つけてもらうということです。もちろん礼儀作法はきちんと指導しますが、日本のように厳しく稽古をするのではなく、褒めたり楽しみを見つけたりしながら、モチベーションを保てるように気をつけています。
ーカナダの地で剣道を習う楽しさを教えてください。
カナダで剣道をやっているということ自体、日本にいるよりも珍しいですよね。なので、剣道の仲間内でもすぐに仲良くなります。剣道を通して互いに理解し合い、人間力を向上させるという意味で「交剣知愛」という言葉があります。
ライバルはそれぞれいますが、基本的にみんなフレンドリーです。特にオンタリオでは道場を行き来することが多く、仲の良い印象です。そういった部分でカナダの剣道は楽しいと感じますし、子供たちも純粋な子ばかりで、真面目に取り組む子が多いです。