anime north 摩天楼オペラ インタビュー
ヴィメタルなサウンドとクラシックなシンフォニックサウンドを融合させた音楽で、唯一無二な独自の世界観を築く摩天楼オペラ。今回のAnime North 2016にてトロント初ライブを行った彼らに、その音楽性から美容の秘訣まで幅広くお話を伺った。
曲作りや活動において、グループのオリジナリティやこだわりはありますか?
苑:僕たち基本的にはへヴィメタルが好きなメンバーが多いので、それが曲の軸となることが多いです。ただのへヴィメタルではなく、そこに必ず僕たちらしさをプラスするということには気を付けています。例えば、突然デジタル音を入れたり、曲の展開を変えたり、そういった一工夫を大切にしています。
アメリカやヨーロッパを含むワールドツアーを終えられていますが、日本と比べて違いを感じましたか?
悠:日本だとバラードだと静かになったり、曲によって観客のノリ方が変わります。でもヨーロッパの方々は、激しい曲の時と同じようにバラードも全力で歌ってくれました。YouTubeが普及した頃だったのですが、そこで聞いてくれていたのか、みんな歌詞をちゃんと歌ってくれました。僕はイヤーモニターをしてドラムを叩いているのですが、それでも歌声が聞こえてくるぐらいで、熱狂的だなと思いました。日本も海外もどっちも違う良さがあるからいいですね。
海外ツアーを終えられた後に、心境や活動に変化はありましたか?
彩雨:海外での人気はツイッターの返事の数やYouTubeの視聴回数などを通して、日本にいても数字でわかる部分があります。それらを通してなんとなく海外の人も僕たちの音楽に反応を示しているのが見えていましたが、実際に海外に行き、ライブや握手会で顔を合わせることによって、本当に自分たちの音楽を聞いてくれているんだな、というのを改めて実感しました。
苑:国によって感じるものはいろいろあったのですが、特別な国を意識して曲を作るということはしてないです。やはり僕たちは僕たちの音をフラットにすべての国に伝えたいです。
これから挑戦してみたいことや今後の展望などありましたら教えてください。
苑:昨日トロントを少し観光する時間があり、ブルージェイズのスタジアムの様子をみんなで見ることができました。その時にいつかここでライブができるように、日本でもトロントでも音楽活動ができるように、やっていきたいなと思いました。
初めて摩天楼オペラの曲を聴くならこれがおススメ!という1曲を教えてください。
苑:『BURNING SOUL』です!
皆さんの美容と体力を保つ秘訣を教えてください。
苑:僕は月に2、3回ぐらいしかやらないですけど、ヨガをしています。
悠:昔は走っていましたが、ドラムを叩くための体力はドラムを叩かないと付かないと思うので、過去形です(笑)。美容に関しては、僕、肌には自信あるんですよ。だから特に何もしていません。何かしようとすると、それに追われてストレスになって肌に出てしまうと思うので、これからも何もしません。
燿:人前に出るという意識はずっとあるので、同年代の人と比べるとちょっと若いねとは言われるので、やはり普段からの気の持ちようだと思います。
彩雨:僕は、たくさんニンニクを食べてたくさん寝ることです。
Anzi:僕は小学生から高校生までずっと体育会系だったので、その時についた体力と骨の丈夫さで今に至るっていう感じですね。今後ガタがきたなと感じたら、強くなりつつ筋肉をつけるために、ちょっとボクササイズとかやりたいなと思ってます。
夢を追いかけている、ワーキングホリデーや留学生の方々にメッセージをお願いします。
彩雨:「諦めたらそこで試合終了だ」じゃないですかね。僕らもバンドを途中で挫折していたら、こうやってトロントでライブをすることは100%無かったわけですし、やり続けたからこそ、今トロントでこうして取材してもらっているので、そういう意味では、トロントで頑張っている方々も諦めたらそれぞれの夢には届かないと思います。諦めるのは簡単だし、いつでもできると思うのですが、問題はいつどのタイミングで諦めてしまうかだと思うので、いつでもできることを今しなくてもいいんじゃないかなっていうのが僕の考えです。
Anzi:もし本当にその道が好きなら、とことんやればいいと思います。嫌だなと思ったらやめちまえというか、本当に好きだったら嫌という感情よりも、それを上回るモチベーションを常に持っているはずなので、ちょっとでも面倒くさいなとか感じるのであれば止めた方がいいかもしれません。本当に好きで情熱があるのであれば、諦めずに突き進むことができますし、そうすれば直接的に叶わなくてもそれに携わるお仕事に就くことは可能だと思います。だから、ずっと好きなことを追い続ければ良いのだと思います。
苑:やりたいことが見つかっている時点で、それはもうその人の才能だと思うので、その才能を活かして自分を信じて頑張ってほしいと思います。
悠:辛いこととか嫌なことがない夢なんてないと思うので、それをどう乗り越えるかですよね。さっきAnziも言っていましたが、辛いという気持ちよりも好きな気持ちが強ければ乗り越えられると思います。僕も嫌だなとか辛いなとか思うこともありますが、それは当たり前のことでどんな仕事でもそうだと思うので、そこに負けないように頑張ることが大切です。
燿:一言だけ!「明日に誇れる今日の自分であれ」です。
摩天楼オペラ
matenrou-opera.jp
2007年に、Vo.苑、Gt.Anzi、Key.彩雨、Ba.燿、Dr.悠の5人で結成されたビジュアル系メタルバンド。へヴィメタルの要素とシンフォニックで壮大な世界観を併せ持ったダイナミックなサウンドでひときわ存在感を放つ。『BURNING SOUL』も収録されている最新アルバム『地球』が好評発売中。