JSSが送る、芸術を彩るチャリティー・コンサート

渡邊規久雄氏、寺田悦子氏、山本順子氏とそのご家族

渡邊規久雄氏、寺田悦子氏、山本順子氏とそのご家族

短いトロントの夏が終わり、早い秋の訪れを感じた9月24日。世界に著名なピアニスト、寺田悦子氏、渡邊規久雄氏の両氏が送るチャリティー・クラッシックコンサートが開催された。Japanese Social Services(JSS)主催で送られたこのチャリティー・コンサートは、Glenn Gould Studioで行われ、芸術を象徴する秋に華を添えた。

トロント日本総領事の中山泰則氏、Japanese Canadian Cultural Centre館長ジェームズ・ヘロン氏も訪れた今回のチャリティー・コンサートは、第一部と第二部で構成されていた。

第一部は、渡邊氏のソロ演奏から始まった。渡邊氏の優雅な指先から奏でられたその曲は、フィンランド出身の作曲家シベリウスが手掛けた“The Trees, Op.75”。渡邊氏と寺田氏が、フィンランドとカナダの両国に共通する自然の美しさを思い描き、このチャリティー・コンサートの為に弾くことを決めた曲なのだと、パンフレットに記載されていた。

左から渡邊規久雄氏、寺田悦子氏

左から渡邊規久雄氏、寺田悦子氏

壮大な自然を彷彿とさせたシベリウスのクラシックは続き、さらに渡邊氏は“Finlandia Op. 26”を披露した。シベリウス作曲の中では知名度の高い曲の一つで、1899 年当時フィンランドで起きた独立運動の際、その愛国心を想い起こすものとして作られた曲だ。

渡邊氏の雄大なクラシックの次は、寺田氏による演奏が幕を開いた。ソロ演奏者として寺田氏が選んだ曲は、ショパンの“Ballade No.4 in F Minor,Op.52”と“Andante Spianato and Grand Polonaise Brilliante”。“ピアノの詩人”と称されるショパンの最高傑作と呼び声高いその曲は、秋の夜、寺田氏により繊細なその音源を表現されていた。

コンサート開催前の会場の様子

コンサート開催前の会場の様子

Glenn Gould Studio内

Glenn Gould Studio内

第二部では、渡邊氏・寺田氏両名によるデュオ演奏が披露された。曲はモーツアルト作曲“Sonata for 2 Pianos in D Major,K448”、ラフマニノフ作曲“Suite No.2 for 2 Pianos,Op.17”。一糸乱れることのない両氏のデュオ演奏はまさに圧巻の一言。演奏後、300人を迎えた満員の会場からあふれんばかりの拍手が二人に送られた。

コンサート後、JSS理事であり基金募集委員長を務める山本順子氏は、「今夜の素晴らしいチャリティー・コンサートを開催することに賛同して下さった寺田さん、渡邊さんに深くお礼を申し上げます。また、このコンサートを通し、少しでも多くの日系コミュニティーの方にJSSを知っていただければと願っています。」と語った。

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