MIRAY’S STORY #22「ケンジントン・ジャズフェスティバルでの新発見」

#22「ケンジントン・ジャズフェスティバルでの新発見」

こんにちは、シンガー・ソングライターのミレイです!2013年にインディーズでデビューしEPをリリース、現在トロントを拠点にしています。日系社会においては2006年のJCCC紅白歌合戦に出演以来、新企会、Matsuri Festivalなど多方面で活動しています。連載コラムでは私の音楽だけではなく、日本からカナダへの道のりやニューヨークでの修行道中など盛りだくさんお話したいと思います。


ハロハロハローウィン&食欲の秋の季節がやってまいりましたね!カナダといえば紅葉。今年は暖かい日が続いたので葉っぱも色具合が微妙できっと混乱してるのかな?って葉っぱの気分になって考えてしまう今日この頃。トロントではカナダ初のユニクロがオープンしたり、ケンジントンでは初のジャズフェスを開催したりと相変わらず賑やかな街ですな!進化するスピードが最近は加速しているように思えてついていけません(笑)。

ケンジントンのジャズフェスは、たまたま巷で聞いてラインアップを見たら結構カナダの大物とかが出ているのに気づいて驚きました。こんな小さなところでこんな大物出して大丈夫なの?的な。最近はレディガガも小さなバーでショーをしたりともっとアットホームな雰囲気で観客と距離を縮める傾向がよく見られます。これは本当に大事ですよね。

mirays-story-2201

でも前売りチケットなしでの今回のフェス…大丈夫なのだろうか…ミレイのイヤな予感はやはり的中。トロントの人気ドラマー、ラーネル・ルイスが小さなバー、「ザ・ボート」でショーをすると知り、仕事を終えてから直ぐに向かおうとすると、友達から電話で「もうすごい列だよ。多分入るの無理」との事。私のプロデューサーのマーク・ロジャースやミレイの曲「Future Boy」でトランペットを吹いてもらったウィリアム・スペランディも加わっていて中々観れないラインアップで楽しみにしてたのに…残念ながら入るのは不可能でした。残念すぎてちょいキレました(笑)。

でも次の日には挽回のためまたケンジントンを訪れ、エリック・ソールチャイルドというフリースタイルのラップにジャズを合わせたショーを拝見しました。彼のモットーは「アーティストとエンターテイナーは別物」という考え。非常に興味深かったのですが、その中でとても気になったのが後ろで演奏しているおじさんのとある見たことがない楽器。何度も目を細めて見ても何なのかわからないその楽器に興味津々になってしまったのです。

Michael Brecker Original EWI

Michael Brecker Original EWI

彼が吹くその楽器からは様々なシンセサイザーのような音が出てきたり、ピアノの音が聞こえたり、緑色でなんとも不思議な仕組み。ショーが終わると早速問いかけてみたところ、それは「EVI」(Electronic Valve Instrument)という楽器なんだとか。聞いた事もありませんでした。

Electronic Wind Instrument (EWI)

Electronic Wind Instrument (EWI)

それは電動のトランペットのようなもので、形は全くトランペットの要素はないのですがボタンは確かに3つあり、そこから様々な音をシンセサイザーのように奏でる事が出来るらしいのです。

私の興味は止まる事もなく、とにかくネットで調べまくったところ、他にも「EWI」(Electronic Wind Instrument)という楽器の存在を知りました。これは80年代に開発され、サックスやクラリネットなどの吹奏楽器の電動バージョンで指使いも楽器に合わせて調整できるのだとか。自分は高校の時、吹奏楽部でクラリネットを吹いていたのでこの新たな発見に興奮が収まりませんでした。なんで今まで知らなかったのだろうと不思議に思います。

主にこの楽器を作るブランドはAKAIとYAMAHAで最近ではROLANDも作るようになったとか。種類によって楽器にプログラムされてる音やパソコンからMIDIコントローラーとして自分の持ってるライブラリを使う事も可能。あのブレッカーブラザーズ(ジャズ、ファンクをしている方ならご存知)のマイケル・ブレッカーも元祖EWI(イーウィ)の愛用者。そんな魅力溢れる楽器に心を惹かれ早速購入。今は毎日違う楽器の指使いを勉強しています。

私、思うんですよ。自分が興味をもって「弾いてみたい!気になる!」って思う事って大事だなって。よく見かけませんか?親が無理矢理子供をピアノやバイオリンのレッスンに行かせる光景。でもまず本人が素直に「好き」とか「興味がある」って思わなければどんなに素晴らしい先生や高いレッスン料を払っても身に付かないし長続きしない。「興味」というものは、いつの間にかパッションに変わり、振り返ってみるとそれが運命へとつながっていたり。偶然なのか必然なのか、不思議なものです。


mirays-story-01-03Miray
神奈川県鎌倉出身、親戚にグラミー賞受賞者を持つ音楽家族の元、幼少からドラムとタップダンスを始める。カナダ移住後ジャズやロックバンドでドラムを演奏、吹奏楽部でクラリネットを演奏。 15歳で初めてソロボーカルの舞台を経験。ヨーク/シェリダン大学デザイン科専攻卒。在学中にジャズ、ゴスペルコーラス、R&Bバンドに所属。現在デザイナー&シンガー・ソングライターとして活動中。世界的ドラマーのレニー・ホワイトにも曲を絶賛される。ボニー・ピンクやホリー・コールなどのジュノ賞ノミネートプロデューサー:マーク・ロジャーズと共に新曲作成中。
www.mirayholic.com
@mirayholic