MIRAY’S STORY #30 「オペラ」

Chapter 30 「オペラ」

こんにちは、シンガー・ソングライターのミレイです!2013年にインディーズでデビューしEPをリリース、現在トロントを拠点にしています。日系社会においては2006年のJCCC紅白歌合戦に出演以来、新企会、Matsuri Festivalなど多方面で活動しています。連載コラムでは私の音楽だけではなく、日本からカナダへの道のりやニューヨークでの修行道中など盛りだくさんお話したいと思います。


トロントにもやっと夏が来ましたね!今年は春を通り越して、梅雨が異様に長く感じたように思えます。

これも温暖化のせいかと思うと恐ろしいですね。天気に気分が左右されやすい私にとっては立て続けに雨が降ると憂鬱になってしまいます。どうか晴れが続きますように!!

さて、私はと言いますと、数ヶ月前からオペラ系のヴォーカルレッスンを学んでいて声の出し方や喉の声帯の勉強をしています。

今まで違う種類のヴォーカルレッスンをしてきた私にとってオペラは人生初。でも実は昔から興味があって、小さい頃は家で得意げによく見よう見まねで無駄に大きい声を出してオペラ歌手の真似をよくしていました(家族にかなり迷惑かけたと思いますが)。

そしてもう一つのきっかけは私が尊敬するジャズ歌手、ダイアン・リーブスでした。彼女は大学でクラシカルを勉強していたそうです。彼女のスムーズな歌声とどんなジャンルも軽々と歌いこなせるテクニックの背景には長年積んできたクラシカルのトレーニングが根底にあると知った時、基礎の大切さを改めて理解しました。どの楽器もそうですよね。

でも実際にレッスンを取り、この世界を覗いてみるとその奥深さに驚きました。息を吸う時音を一切出さないとか、声の強弱の微妙な出し方や、頭や口を動かさずに高い声や低い声を柔軟に操る感じとか。習い始めはわずか30分程度で疲れてしまってまるで筋トレをしている感じでした。

わざと慣れないパートで息をする練習などは思った以上にハードで、まるでスイミングレッスンのようです。

そしてほんの僅かな声の出し方の変化も見逃さない先生は頭やどの筋肉の部分に集中するべきか細かく指摘。一見めちゃ厳しそうな先生に聞こえますが、めちゃくちゃ気さくな人です(笑)。

彼女は「自分のスタイル」を持つ事をとても大切にしていて、いくらクラシックを習っていても自分の本来のスタイルを崩す必要はないとおっしゃっていました。それはどの楽器も変わりませんよね。でも「私はジャズがやりたいの」や「R&Bの曲を歌うからこれは必要ない」といってやめてしまう生徒は少なくないらしいです。私はそんな生徒たちに一言「ピカソだって元々は人物画とか基本的なテクニックをめちゃ極めてたんだよ」と言ってあげたいです。

一見無駄に感じる練習もいずれ必ず役に立つのです。この練習を通して今活躍している様々な歌手の見えない努力がオペラのテクニックを通して感じ取れるようになった気がします。

その新しい角度で見る歌の世界。視野がほんのちょっと広くなった気がします。

先生はオペラ歌手でもあり、舞台やジャズなどでも活躍していてRCM【ロイヤル・コンサーバトリー・オブ・ミュージック】の審査員も務めたり、リサイタルやイベントサークル以外にもローカルアーティストをサポートするチャリティーコンサートなども主催しています。7月16日には私もそのコンサートに参加します。トロントのダンダススクエアにあるJazz Bistroで行われます。詳しい内容はwww.voicesofcolourmusic.comの“The Stage”リンクにある“Upcoming Events”をご覧ください。

さて、このコラムが出る頃、私はヨーロッパにいます!音楽の都ウィーンやジャズフェスティバルで有名なスイスのモントルー。それぞれの音楽スタイルを直で感じて来ます。ジャムセッションも今からワクワク!色々なお土産話楽しみしていてくださいね!


mirays-story-01-03Miray
神奈川県鎌倉出身、親戚にグラミー賞受賞者を持つ音楽家族の元、幼少からドラムとタップダンスを始める。カナダ移住後ジャズやロックバンドでドラムを演奏、吹奏楽部でクラリネットを演奏。 15歳で初めてソロボーカルの舞台を経験。ヨーク/シェリダン大学デザイン科専攻卒。在学中にジャズ、ゴスペルコーラス、R&Bバンドに所属。現在デザイナー&シンガー・ソングライターとして活動中。世界的ドラマーのレニー・ホワイトにも曲を絶賛される。ボニー・ピンクやホリー・コールなどのジュノ賞ノミネートプロデューサー:マーク・ロジャーズと共に新曲作成中。
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