アジアンヌードルのカナダ上陸背景と人気の理由にクローズアップ TORJA独自調べ カナダのアジア麺考察|特集「カナダのアジアンヌードルを食べ尽くせ!麺活特集」

ビーフヌードルはカナダでも人気メニュー


 現在日本やベトナム、中国を始めとしたアジア圏の麺料理は世界中で食されるようになった。カナダもその例外ではなく、アジアの麺料理を取り扱うレストランが人気を博している。そのカナダ国内での麺料理の成り立ちについてTORJAでは独自に考察を行った。

移民の歴史と共に開花したアジアンヌードル

 多民族国家であるカナダの歴史の中で移民は切っても切り離せないものだ。そしてその移民たちはカナダに来ると同時に元居た国の食文化も輸入される。
 例えば19世紀半ば、中国人労働者が富を求めてバンクーバーに到着し、その後1881年から更に多くの労働者がカナダに移り住み、カナダ各都市に中華街が作られてきた。こうして築かれたコミュニティーは新移住者たちを歓迎する場所となるためレストランが開かれ始めた。そして開かれたレストランを中国移民向けにするわけにはいかず徐々にこれが“カナダナイズ”され、カナダに住む他の民族にも受け入れられるようになってきた。

 彼らは新しいレストランを開く際に前の場所で学んだレシピや料理の知識を共に持って行ったり、ビジネスの一部としてレシピを売買したりすることで、カナダ中で発展した中華レストランにおいて中華麺などを含めた中華料理の統一した味の継続に成功し、その味に惹きつけられたカナダの人々による人気に繋がっていった。このパターンは、カナダ内の日本食、韓国料理、タイ料理などの発展の仕方と非常に似ている。

カナダ内で歴史の長いバンクーバー中華街

人気爆発中のヌードル店Magic Noodleから見るアジア麺料理人気の秘密

 市場リサーチ会社Euromonitorによると、アジアンファストフード店の国際的な売上高は1999年から500%増加し、その中でもチェーン店は北米でおおよそ半分を占める。カナダのショッピングセンターのフードコートには必ずと言えるほどアジアンヌードル店が存在していることからもそれがわかるだろう。

 また、以前からスカボロー等にあった中華麺専門店Magic Noodleがその大人気ぶりから新たに店舗を増やした。共同オーナーによると、元々スカボローの店舗ではたくさんの大学生からダウンタウンにも店舗をオープンしてほしいというリクエストが多く寄せられていたそうだ。ダウンタウン店ではマスターが麺を捏ねたり伸ばしたりしている工程からスープやトッピングを加え中華麺の完成までを目の前で楽しむことができるようになっている。さらにダウンタウン店オープン後、ノースヨークにもさらに店舗を開店するなどその人気は留まることを知らない。Magic Noodle人気の秘密は中国各地域の様々な種類の中華麺に特化したその専門性にある。
Magic Noodle

トロントの中華街にも老舗ヌードル店が並ぶ

多様性が富むことで麺料理の可能性は広がる

 マルチカルチャーな国カナダでは、食に困ることはないと言ってもいいほど多様性に富んだ食文化が存在する。近年のさらなるアジア人移民増加を通してコミュニティーの一部としてアジア人たちはそれぞれの食文化を反映したレストランをオープンし、その食文化をカナダに展開している。味そのもの、健康面などその人気の理由は様々であるが、アジアンヌードルは性別、人種、年齢を問わずカナダの人々に広く愛される料理となったのだ。