海外大生、就職戦線異常アリ?ナシ?#02

第2回 私がボスキャリに参加した理由

文:高草木 朔太郎

boston-career-forum-2014

私は小学生の時にカナダでの生活を始め、現地の学校に通いながらもトロント補習授業校で日本の義務教育を受けてきました。日本が誰よりも好きな私にとっては、中学・高校受験を機に日本へ帰国する同級生を見る度に、いつ自分も日本の学校へ通えるようになるのかと考えては切ない気持ちでいっぱいになっていました。結局帰国する日は来ることなく、トロントの大学へ進むことに。
そして大学を卒業する日が近づき、改めて今後の人生について考える時期がやってきました。いい機会だと思い、ソーシャルメディアを通じて呼びかけた交換留学生・帰国子女の方々や、ボスキャリへ参加を検討していた同級生とイベント開催前に集まることになりました。経歴や価値観の似たもの同士ということもあって、海外で長く生活してきたり海外での仕事を考えていても、最終的には母国の日本に帰りたいという意見が。 また、日本企業が海外へ進出している中で、変わった経歴や個性を持つ日英バイリンガルが重要視され始めているのではないかと。それに、語学力や海外で養った価値観をきちんと活かせる仕事は日本企業にあるのではないかと考えました。

■日本企業のグローバル化

日本市場も北米市場も飽和状態になっている現在、日本企業はアジア新興国市場を開拓しようと、海外への事業展開がより目立ってきています。そういった世界を舞台に挑戦したいというグローバル人材の獲得に企業は必死になってきています。最近、日系ビジネスコラムでこの「グローバル」という言葉をよく見かけるようになりました。グローバル人材の定義は人それぞれだと思いますが、多くの著者はグローバル人材≠学歴・英語力と結論付けています。社員の英語力と社内での異文化適応能力さえあればグローバル化できると勘違いしている企業もありますが、それらは他国とのコミュニケーション手段でしかありません。グローバル人材をある企業の社員は、多様性に対する許容力を持ち、文化を超えて共有される目的や理念を提言できる人だと。また別の社員は、多様な変化を察知し、対応することができる適応力を持った人こそグローバル人材だとおっしゃっていました。

■新卒生からグローバル人材を

ある留学生向けセミナーにて、どの日本企業も主に積極性とバイタリティーの2点を持った人材を求めていると述べていました。投資銀行の人事いわく、現在は留学経験ある学生は珍しくもない。その2点も大事だが、留学先で成し遂げたことや、それによって得た価値観について。さらに、日本について世界から見た様々な観点からの意見を述べて欲しいと言っていました。海外の経済や政治状況、その他の知識も現地で身に付ける必要があります。留学するのは簡単ですが、1年留学しただけで、全く新しい価値観と考え方を養える学生はそんな多くはいないのではないでしょうか。
私がボストンで受けた面接では、就活本に載っているような質問は聞かれず、自己PR・志望動機に加え、主に海外生活を通して学んだことや、なぜ日本で働きたいのか聞かれました。外資系企業は一般的な面接に近く、専門的な質問が多めだった印象です。参加企業のメインターゲットは海外大学で4年間正規留学をした日本人学生なので、交換留学生が内定を得ることは比較的難しいかもしれません。更に外資系企業に至っては、院卒・職歴ありのみ募集している場所が何社かありました。ボストンまで来て日本で出会えるような学生を採用する企業はぜったいにないと思います。語学留学で英語力を身に付けたというアピールは通用しません。

海外大生のボスキャリ参加者のコメント

■日本に就職する理由

日本企業の業績が衰退していっている今日。しかも国内マーケットが魅了的ではない今、まさに私たちのようなグローバル人材を必要としている企業は多くあります。カナダやアメリカで他の人と仕事をしていても活躍できないのではないかと考えました。語学力もきちんと活かせる仕事はやはり海外に進出しようとしている日本企業だと思ったからです。

■イベント期間中のスケジュール

事前応募:15社、面接予約:10社、面接をした企業数:5社、セミナー:3社

■今後の参加者へ一言
  1. キャリアフォーラム3ヶ月前から準備をしたほうがいいです。日本の就活より内定が決まるまでの時間は短いかもしれないですが、実際に準備をする期間はあまり変わらないような気がします。自分がやりたいことをきちんと考えていかないとキャリアフォーラム中、急な選択を求められてもできない場合があると思います。
  2. 同じ目標を持った人たちときちんと事前練習するのも大切です。日本にいる学生は一人で就活を乗り越えている人はいないと思います。情報共有はとっても大事。お互い助けあって頑張りましょう!
  3. ボストンキャリアフォーラムで成功できなくても絶対に自分にとってはいい経験になる!同時期に入社する他の就活生に比べて早くに就活をスタートしていて、やってきたことは今後の全てに繋がるはずです。

トロントの学生たちが起ち上げたfacebookのボスキャリグループ from Torontoにて更なる情報を随時掲載。また、トロントから参加した方、今後参加する方で履歴書添削、模擬面接、適性検査対策、交流会など行っています。ご参加お待ちしております!
http://sk4.ca/bcf