日本とカナダのビジネスの可能性第8回

カナダのビジネス環境で起業し発展が期待される魅力的な企業を紹介

CAE Inc.

8585 Cote-de-Liesse Saint-Laurent, Quebec H4T 1G6 Canadagatsu

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宇宙航空産業界において、パイロット・・トレィニングに欠かすことが出来ないシミュレーション・テクノロジーとトレィニングサービス提供でカナダが誇る世界一の産業界リーダー、CAE社がある。1947年モントリオールにてCanadian Aviation Electronicsとして発足した。現在8000名の従業員によりカナダ、米国、欧州、ラテンアメリカ、インド、豪州、中国、アフリカ、中東等190各国対象に事業展開するカナダ最大のシュミレーションのグローバル企業である。

CAE社の事業内容には、①民間航空シミレーション機器の製造販売、②商用機航空トレィニング、③ヘリコプター航空トレィニング、④ビジネス航空機トレィニング、⑤パイロット候補生トレィニング、⑥パイロット提供サービス、⑦軍用機シュミレーション・トレーニング、⑧ヘルスケア・シュミレーション機器販売、⑨鉱山関連シュミレーション機器販売などの事業構成を成す。世界30か国に100拠点のトレィニングセンターを設置している。また50ヶ所のトレィニングセンターでは235機のシュミレーション機器を活用して毎年技術訓練更新が要求される10万人のパイロット・トレィニング・サービスを提供している。また10ヶ所のフライトスクールでは2000名のパイロット候補生に教育と実技トレィニングを提供している。

金融面ではTSX-CAE, NYSE-CAEに上場。Per ShareではBasic Earning 0.54、 Dividends 0.19 、Equity 4.38 を計上。2013年度の売上高$2.1Billion、純利益$142Million、受注残高$4Billionと好成績を維持している。2014年は既に48機のシュミレーション機器の販売記録を更新した。特にインド、中東、東南アジア、南米地域での成長率は6~9%の高率成長が見込まれている。事業内容は民間55%と軍需40%、訓練関連49%と機材販売46%、欧州31%、米国30%、その他の地域39%と非常にバランス良い経営を実践している。

顧客や、OEM企業には、Air Canada、SAS、Emirates、 Iberia、 Air Asia、 Etihad、Morwegian、Cebu Pacific、Bombardier、 Embraer、 COMC、 China Southern、Bell Helicopter、CHC、ATR、 Honeywell、MRJ三菱重工など、トレーニングサービスでは英国王立空軍(RAF)、カナダ空軍などに提供。特にR&Dではカナダのトップ企業にランクされていて、2014年2月には、カナダ連邦政府(SADI)との共同事業としてモデリングとシュミレーションの次世代技術の開発に$250 Millionの投資が決定された。2014年フルフライトシュミレーターCAE 7000XR Seriesを発表。

日本でも第二次大戦後、はじめて日本メーカーにより開発された双発ターボフロップエンジン方式の旅客機YS-11(ワイエスイチイチ)が生産された。その後、50年ぶりに三菱重工航空機によるリージョナルジェット(MRJ)の開発に伴い、機種毎に必要なパイロットライセンスの取得と訓練にはCAE社のシュミレーターが採用され、東京近辺に訓練センターの建設が計画されている。またヘルスケアシュミレーターの日本代理店も設置されている。

( Photo : Jeff Roberts, Group President & Yoshi Ichida )


ichida02市田 嘉彦

京都五条坂出身のビジネスコンサルタント。民芸、ラテン 音楽、合気道愛好家。座右の銘『今ここで頑張らず に い つ 頑 張る』京 都 大 徳 寺 大 仙 院 尾関 宗 園 住 職。JAPAN TRADE INVEST (Consultant) 、Former Investment Advisor at JETRO Toronto