裏千家淡交会トロント協会 新 照子(新 宗楓)氏の外務大臣表彰伝達式 @トロント総領事館公邸

茶道を通して日本の心を伝え続ける

新照子氏と中山総領事


6月に発表された平成29年度外務大臣表彰受賞の新照子(新宗楓)氏の表彰伝達式が、8月16日、トロント総領事館公邸にて行われた。新氏は京都裏千家宗家で修行をした最初の日系カナダ人として知られ、その後1976年トロントで社中を構え、同時期に創立した裏千家淡交会トロント協会の幹事長を務めた。社中や日系文化会館での定期稽古を始めとし、様々な学校やまた受刑者にもお茶の心を伝える講話を行うなど、幅広く茶道の普及活動に尽力、40年にわたり日本文化の促進に身を捧げてきた功績を称えられ、今回の受賞に至った。

大勢の人々が駆けつけた



挨拶に登壇した中山泰則総領事は、茶道は世界中に知られている日本の伝統芸術の一つであるとし、新氏がこれまで行ってきたカナダでの茶道の研究、そして茶道を通じた日本文化の普及活動を讃えた。中山総領事より表彰状を受け取った後、新氏は現在になってようやく日本の文化と言われるものが少しずつカナダ内でも知られるようになったが、それまでの道のりというのは決して平坦な道のりではなかったと述べ、自身に茶道の心を教えてくれた先生方、そして家族や生徒の皆さんへの感謝を表し、今後も茶道の心、日本文化を広めていきたいとした。新氏が京都で茶道を学んだ学校であり、世界で唯一の茶道学校、裏千家学園茶道専門学校の星宗裕氏が祝辞を述べ、わが身を顧みることなく茶の湯の普及に努めてきた新氏のこれまでの活躍に敬意を表した。

新氏と裏千家淡交会トロント協会、各関係者の皆さん


新氏は「トロントというマルチカルチャー都市の中に生きる私たちは、日本人としての誇りを持って、日本という国の素晴らしさを広めていく必要があると感じていますし、私がこれまで行ってきたことも決して特別なことではないと思っています。今後は、生徒の中から私の跡を継いでくれる人が現れ、日本人としての誇りを胸に日本の国の素晴らしさを伝え続けて欲しいと願います。」と弊誌に語ってくれた。これからも日本の伝統や文化が世界中へと広まり、日本人の精神が世界各地で生き続けることを願う。