JETROトロント「サスカチュワン州 経済セミナー」開催

JETROトロント「サスカチュワン州 経済セミナー」開催
9月15日@JETROトロント

進行役のChris Dekkerさん

進行役のChris Dekkerさん

サスカチュワン州概要を説明するNick Diamondさん

サスカチュワン州概要を説明するNick Diamondさん

(左)サスカチュワン州のバイオサイエンス産業について説明するBrad Blyさん (右)バイオサイエンス産業の成功例として紹介された生分解可能なiPhoneケース

(左)サスカチュワン州のバイオサイエンス産業について説明するBrad Blyさん (右)バイオサイエンス産業の成功例として紹介された生分解可能なiPhoneケース

サスカチュワン州の対日本輸出産業について解説するYi Zengさん

サスカチュワン州の対日本輸出産業について解説するYi Zengさん

セミナー前にネットワーキングする参加者たち

セミナー前にネットワーキングする参加者たち


このセミナーはオンタリオ州以外の情報も知りたいという日系企業の要望に応えるために定期的に企画されており、今回は3度目の開催。第1回ケベック州、第2回マニトバ州に続き、今回はサスカチュワン州から地元企業の海外ビジネス展開を支援する機関であるSaskatchewan Trade & Export Partnership(STEP)とサスカチュワン州経済省, Agwest Bio-Science Inc. (サスカチュワン州バイオサイエンス産業協会)から講師を迎えた。

JETROトロント所長の中村和生さんの挨拶の後、セミナーはSTEP、President兼CEOのChris Dekker氏が司会を務めて進められた。まず、サスカチュワン経済省、Investment Attraction Manager(Japan, Korea & Association of South East Asia)からサスカチュワン州の概要、経済とビジネスの動向、日本企業による投資実績、法人税の優遇等企業誘致の際の利点、地元企業及び大学と日本企業が提携した事例などが紹介された。穀物・豆類やキャノーラ等の農産物や原油、天然ガス、鉱物などの天然資源の原材料としての従来型の輸出に加え、州内でそれらを加工して付加価値を付けて輸出することに力を入れていること、高い技術を持つ日本企業の投資受入を今後も推進していきたいと強調した。

続いてAgwest Bio-Science Inc.理事長のBrad Blyさんがバイオサイエンス産業の促進を行う協会の事業紹介と、大学・公的機関や中小企業の成功事例について触れるとともに、国内有数のバイオサイエンスクラスターを有し、カナダのバイオテクノロジー分野をリードするサスカチュワン州のバイオサイエンス産業の現状を述べた。成功事例では、農薬、肥料、品種改良、医療品、コスメティック、燃料、機能食品、排水処理、畜産業と幅広い分野で活躍する地元研究機関や企業が紹介された。また、サスカチュワン大学と隣接するイノベーションプレースは170社の企業や組織が拠点を置く世界が注目するバイオクラスターで、地元経済へ年間10億ドルの利益をもたらしている。

次にSTEPのアジア貿易開発局長のYi Zengさんから、サスカチュワン州の対アジアや日本向けの輸出産業について強みや今後の展望などが話された。州経済実質GDPの7割を輸出産業が占め、輸出額が2010年からの過去5年で32%増えた同州は2020年までに輸出額を倍増させる目標を掲げており、アジアをターゲットにしている。日本はサスカチュワン州にとって近年アメリカ、中国に次ぐ輸出相手国だったが、急増する人口と食料需要を背景に2014年インドが日本を抜いて3番目の輸出相手国となった。2014年の対日輸出品目はキャノーラ、小麦、大麦、麦芽等の農産物が多く占めているが、生産量世界1位2位を誇るカリウム、ウランの輸出にも今後5年で力を入れていきたいと述べた。他には今後、林業、教育、観光分野での成長も見込んでいる。

最後の質疑応答では参加者から様々な質問が投げかけられ、今回も新しい州でのビジネスチャンスに向けて多くの人が有意義な時間を過ごすことができた。次回は10月27日にアルバータ州についてのセミナーを予定している。詳しい日程はJETROホームページ www.jetro.go.jp/canadaのイベント欄を確認していただきたい。