今年はこうなる! 2017年度版 ヒロの大予想

恒例になってきたこの「今年はこうなる」シリーズだが、2016年大予想はかなりいい線まで行っていたようだ。安倍さんの消費税延期、トランプは無視できない、はたまたリオ五輪のメダル数は2桁金にメダル総数40個越えまで当たったのはおまけ。完全に外れたのが為替で私は円高になるとみていた。トランプ氏になってここまで円安になるとはその場にいるプロでも読めなかったのでこれは笑ってごまかすしかない。大胆予想とは当てるよりも「それはないだろう」と思われるものを大きな声で、真顔で言うところに面白みがあるのだろう。では2017年、大予想、私はどうみるか。

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■トランプ大統領、アメリカのシンボルに

選挙の時には国を二分すると言われたトランプ氏、再び一体化させるために経済のカンフル剤を打ちまくる。国富に喜び、人々は手のひらを返すようにトランプ支持にまわる。アメリカの景気は盛り上がるが、その陰に闇が見え隠れする。

■安倍政権 真骨頂

春に種を撒き秋に収穫するとすれば安倍政権は実りの時期を迎える。圧倒的な安定感は日本のみならず東アジア、そして世界のリーダーとして近代日本の歴史に残る働きをするだろう。政策的に驚きはないが、ついこの前まで1年ごとに変わっていた日本の首相とは大違いだ。円熟味はより増してくる。

■ダウも日経平均も2万どころではない!

今、政治、経済など総合的に見れば世界で最も安定感があり、見通しが良いのがアメリカと日本。ダウ2万ドル、日経平均2万円は単なる通過点。バブルとは人々が熱狂的に陶酔することであるが、そこまで酔いしれるようないい気持に私もなってみたいものだ。

■欧州は混沌、民族主義の芽生えか?

英国EU離脱宣言の上にイタリア、フランス、オランダ、ドイツの大統領、首相の選挙がある。そこに根付くのはグローバルとは真逆のナショナリズム。人々の価値観は常に循環する。その中で英国、アメリカでの衝撃の波が欧州大陸に伝播しない理由は何処にも見当たらない。

■東アジアの不協和音

韓国は朴槿恵大統領弾劾のみならず、財閥の問題で国を挙げての大騒動になる。北朝鮮に対してトランプ氏は東アジアの小国のたわごとと斬り捨てエネルギーを使う気はないだろう。せいぜい「トランプ氏のツイッター口線銃」ぐらいか?中国はトランプ氏にてこずり、東アジア諸国は落としどころに苦労するだろう。これを受けてアジアの時代のためにアジア主導の再構築の機運が高まるだろう。

■逆境の「女性の時代」?

安倍首相は女性が輝く社会を目指した。イギリスのメイ首相、台湾の蔡英文総統は輝いたが、ブラジルのルセフ、クリントン、朴槿恵各氏には逆境となった。日本では小池都知事に稲田防衛大臣が目立った。女性のトップが苦戦するのは保守的で殻を破れないところにある。もし17年にフランスでルペン氏が大統領就任、ドイツでメルケル氏が首相を下りる波乱となれば女性は逆境ではなく、模索の時代とタイトルを変えるべきか。

■驚くべきテクノロジーの進化

クルマの自動運転ではレベル3が売り出され、いよいよ自動化が本格化する。また、ガソリン車の位置づけは大きく後退し、電気自動車が本格的に認知される。IoT(Internet of Things:モノのインターネット)にAI(人工知能)、AR(拡張現実)、さらに子供たちはVR(仮想現実)と中高年は時代に取り残される。が、その一方でコンピューター ウィルスがそれらに忍び込み、機械が勝手に動きだす問題発生で世の中は恐怖のどん底を味わう。

■字が書けず、会話ができない子供たち

まさかと思うが、子供の漢字を書く能力は恐ろしく下がっている。いや、それ以上に字を書く指の筋肉がなくなっていてミミズが這ったような字を書く子が増えた。SNSのやり取りで指先高速入力を自慢するのは時代遅れ。今や、スマホに囁き、音声入力が主流時代だ。こうなれば会話とはSNSであり、リアルトークでは何をしゃべっていいか分からない子供たち続出で人間の基本的能力の退化減少が始まる。

■日本の圧倒するスポーツ躍進に世界も注目

ゴルフ、テニス、野球、フィギュアでは世界を唸らせる結果を残す。何もこれは特異現象ではない。一長一短で成績が伸びるわけではないのがこの世界。スポーツ成績と成熟社会が比例関係にあるという前提に立てば世界でも最も安定した日本がスポーツで飛躍するのは至極当然な話かもしれない。

■カナダはトロントの時代に

アジア+不動産=バンクーバーの公式は崩れる。トランプ+重厚長大=トロントの新方程式はカナダだけではなく、北米全般に応用される新トレンドとなる。アジアの時代だったはずが白人至上主義復活となれば「街は西に動く」歴史的普遍の大原則を覆すことになる。

2016年予想で16年をゲームチェンジャーの年と申し上げた。では17年はどうなるかといえば「地殻変動」であり、常識が覆る驚きの年になる、とみている。上記の予想には政治経済的な不安定感からくる変革のみならず、ITやテクノロジーの進化と人間との融和で人間の価値観そのものが大きく変化するのではないかと考えている。

「君はなぜ働くのか?」とか、「幸せの定義」といった社会に衝撃的な刺激すら与えることになるかもしれない。一方で医学の進歩は癌の治療方法に革新的進化をもたらし、人間の余命はさらに伸びるだろう。そうなれば「高齢者の価値観」といった身近な話題からも避けられなくなる。

ここから想像できる私の11個目の予想は「日本の若者、内にこもる」であろうか。海外なんか行かなくてもARとVRで行った気になれる。レストランに行かなくても食べた気になれる。友達と飲み会に行かなくても酔った気分になれる。これでは日本の将来に黄色信号が灯ってしまう。これは正直、外れてほしい。


岡本裕明(おかもとひろあき)

okamoto021961年東京生まれ。青山学院大学卒業後、青木建設に入社。開発本部、秘書室などを経て1992年同社のバンクーバー大規模住宅開発事業に従事。その後、現地法人社長を経て同社のバンクーバーの不動産事業を買収、開発事業を完成させた。現在同地にてマリーナ事業、商業不動産事業、駐車場運営事業などの他、日本法人を通じて東京で住宅事業を展開するなど多角的な経営を行っている。「外から見る日本、見られる日本人」の人気ブロガーとしても広く知れ渡っている。