学生団体PORTA 第2回講演会「カナダ企業での雇用形態と駐在員としての雇用形態」TORJAルポ

講演に熱心に耳を傾け、メモを取る参加者の皆さん


4月20日@トロント日本商工会議場
講師:トロント日本商工会専務理事 伊東義員氏

トロント在住の日本人留学生のグローバル社会におけるキャリア実現を目指す学生団体「PORTA」が4月20日、「カナダ企業での雇用形態と駐在員としての雇用形態」をテーマに第2回講演会を開いた。第1回目の講演会に続き、今回もトロント日本商工会専務理事である伊東義員氏が登壇した。

序盤ではワーキングホリデーでカナダに来ている日本人も働く上で必ず知っておきべきカナダの労働法に関する基礎知識や、労働時間や賃金、休暇など雇用条件についての説明がなされた。契約が全てだというカナダ社会では、雇用形態がフルタイムであれパートタイムであれ、必ず雇用契約書にしっかりと目を通すことが重要だと語る伊東氏。なぜならば、十分に確認しないまま雇用契約書に書かれてある条件を飲んでしまったが故に、労働時間や賃金、退職、その他諸々のトラブルに巻き込まれてしまう可能性があるからだ。参加者の中には、現在ワーキングホリデーでこちらで働いているという人も多く、伊東氏の講演に皆熱心に耳を傾けていた。

次に駐在員の雇用形態について述べられた中では、日本から派遣される駐在員用のワークビザの発給が年々厳しくなっている現状にも触れられた。これは日本で働く30~40代の割合が少なくなっているため、日本企業側は若手社員を海外へ派遣しようとするケースが多々あるのだが、若く経験が浅い派遣員を海外から自国に受け入れるよりも自国の雇用を守りたい、という思いがカナダ政府側にあるからだという。若くして海外で経験を積むことは誰しにとっても良い経験になるであろう。しかし、年々失業率に悩まされているカナダ政府の気持ちも分からなくない。今後果たしてこの現状がどのように進展していくのか注目すべきところである。

左:学生団体PORTAメンバーの皆さん 右:講師を務めた伊東義員氏


最後にカナダ在住歴25年の伊東氏より、講演参加者にカナダでの職探しのコツが伝授された。人材派遣エージェントやJob Bank、LinkedInといったビジネス特化型のSNSの活用など幾つかの方法が挙げられ、いずれも小まめにチェックし職探しに当たること、また郊外の職場やカナダで求められている職種に着眼することもコツの1つだと述べられた。

講演会終了後は質疑応答コーナーが設けられ、終了予定時刻いっぱいまで質問が途絶えることはなく、参加者たちがカナダで働くということに非常に興味を抱いている様子が伺えた。講演者である伊東氏は全ての質問に丁寧に答え、参加者たちもその言葉の一つ一つをしっかりと受け止めているようだった。

学生団体PORTAは今後も2~3か月に一回のペースで講演会や座談会を開催していく予定だ。これから日本や海外での就職を考えている人は、是非一度参加し、自身のキャリア実現のヒントを得てみてはいかがだろうか。
学生団体PORTA Toronto  facebook.com/porta.toronto