トロント大学マンク国際研究所にカナダ初の日本研究寄付基金講座開講

日本政府とトロント大学間で提携が結ばれ、記念式典開催

(左から)ステファン・トゥープ教授、メリック・ガートラートロント大学学長、中山泰則総領事、デイビッド・キャメロン文理学部長、ルイス・ポーリー政治学部長

(左から)ステファン・トゥープ教授、メリック・ガートラートロント大学学長、中山泰則総領事、デイビッド・キャメロン文理学部長、ルイス・ポーリー政治学部長

昨年5月に日本で開催された日加首脳会談での「日本とカナダの相互理解促進のため、カナダの大学においての日本研究を支援する」という発言を受け、日本政府がUS500万ドルをトロント大学マンク国際研究所に寄付し、カナダで初となる日本研究の寄付基金教授職が誕生した。

3月30日にはトロント大学マンク国際研究所にて記念式典が行われ、在トロント日本国総領事館から中山泰則総領事を始め、メリック・ガートラートロント大学学長、ルイス・ポーリー政治学部長、マンク国際研究所ディレクターを務めるステファン・トゥープ教授らが参加した。日本政府とトロント大学のパートナーシップが明記された証明書にサインを終えた中山泰則総領事はグローバル化が進むと同時に大きく変化を続ける現代社会の中で、先進国として互いにG7に所属し、温暖化やテロリズム、少子高齢化など同じような問題を抱えている我々にとって相互理解の促進は急務であり、カナダの大学の中で非常に影響力があり権威のトロント大学に日本研究施設を作ることができたことを非常に嬉しく思っている。同研究所がカナダでの日本研究における可能性を一気に広げてくれただろう、とコメントした。

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メリック・ガートラートロント大学学長(左)、中山泰則総領事(右)

メリック・ガートラートロント大学学長(左)、中山泰則総領事(右)


また、メリック・ガートラー学長はアジア研究が盛んなトロント大学では、かねてより日本研究の着手を検討しており、今回日本政府が我が校をパートナーに選んだことをとても光栄に思っていますと述べ、ルイス・ポーリー政治学部長はトロント大学に日本研究の寄付基金教授職が誕生したことで政治学部内に現代日本の政治や外交などに詳しい教授を留めることが可能になり、日本研究についてだけでなく生徒たちはアジア研究により意欲的に取り組めるようになるでしょうとコメントした。

カナダの大学で初めて東アジア研究に着手したトロント大学は北米内でもその分野のエキスパートとして知られており、今回の寄付基金教授職を始め日本政府とのパートナーシップにより、日本の国際関係、外交、政治などより幅広い分野の研究者をトロント大学に招待できるようになるとし、既にウォータールー大学のデイビッド・ウェルチ教授が1人目の客員教授として招待されることが決定している。

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マンク国際研究所内に新設された日本研究所の教授陣は政治学部とマンク国際研究所の両方から選出される予定だ。さらにカナダ国内にとどまらず日本研究に造詣の深い教授陣を招き様々なレクチャーやセミナーを開催していく。

ステファン・トゥープ教授はこのパートナーシップによってトロント大学は次世代を担う人材に現代日本に関するより深い知識と理解を提供することが可能になり、二カ国間の相互理解促進につながっていくでしょうとコメントした。

今後の日本とカナダの関係がより深く強固なものになると同時に、より多くの次世代を担う若者たちが日本について正しい知識や理解を得られる場になることを願う。