駐カナダ特命全権大使 門司健次郎氏による世界遺産についての講演開催

Have you been to the World Heritage sites of UNESCO? @ジャパン・ファウンデーション

質疑応答コーナーの様子


7月7日から9月1日までジャパン・ファウンデーションで開催された三好和義氏による写真展の開催に際し、8月3日に在カナダ日本国大使館、特命全権大使である門司健次郎氏による世界遺産についての講演が同所で開催された。会場には多くの人々が駆けつけ、満員御礼となっていた。

はじめに、ジャパン・ファウンデーション清水優子所長が代表挨拶に登壇し、偶然にもジャパン・ファウンデーションは世界遺産条約の採択と同年の1972年に設立されたと話し、門司大使に講演にお越しいただき、このような素晴らしい機会を得られ、大変光栄であるとした。そして、いよいよ門司大使による世界遺産の講演がスタート。過去にはユネスコ日本政府代表部特命全権大使に着任していた門司大使は、実際に登録されているカナダの世界遺産の写真を見せながら、世界遺産の歴史や意義について説明するとともに、それらを保護する団体であるユネスコの活動についても言及した。

門司健次郎大使

清水所長による挨拶

また、世界遺産やユネスコが抱える課題点についても触れ、現状に対し警鐘を鳴らす場面も伺えた。講演を通して、世界遺産の種類や登録までの過程から、ユネスコの設立経緯や日本との関係性まで、たとえ初心者であったとしても、世界遺産について理解を十分深められる非常に濃い内容の講演が行われ、次々とスクリーンに映し出される世界遺産の写真を見た来場客達からは、それらの美しさに度々感嘆の声が漏れていた。

講演後の質疑応答コーナーでは、多くの質問が寄せられ、門司大使はそれらに一ずつ丁寧に答えるなど、大変交流の多い講演会となった。

門司大使にコメントを求めたところ、「カナダの方々に世界遺産についてもっと関心をもってほしい、世界中でこうして遺産を保護している重要性を伝えたいと思っていました。また、日本がリーダーシップをとる無形文化遺産は、普遍的なものではなくその民族にとって重要なものであり、平和の象徴として特に日本人にとってユネスコが思い入れのある組織ということも総合して、みんなで文化を守っていきましょうということを伝えたいという思いで臨みました。昨今、日本を訪れるカナダの観光客が三年連続で記録を更新していますし、東京・大阪・京都以外にも日本には素晴らしい場所が数え切れぬほどたくさんあります。世界遺産が一つのきっかけとなり、是非とも世界遺産を含めて、日本の様々な土地を訪問してもらいたいと思っています。」と語ってくれた。

会場を埋め尽くす人々

三好和義氏の写真展

地球の生成と人類の歴史によって生み出されてきた、過去から現在へと引き継がれるかけがえのない世界遺産が、カナダと日本だけにとどまらず、これからも世界と世界を繋ぐ架け橋となり、我々人間の手で大切に守り続けられていくことを心より願う。