日本とカナダのビジネスの可能性第12回

カナダのビジネス環境で起業し発展が期待される魅力的な企業を紹介

ViXS Systems Inc.

▲Yoshi Ichida & Sally J. Daub-President & CEO ViXS Systems Inc.

▲Yoshi Ichida & Sally J. Daub-President & CEO ViXS Systems Inc.

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ヴィクシス社は(ViXS Systems Inc.)2001年トロントにて設立された画像圧縮、映像処理、ワイヤレスビデオ技術等を専門に開発する大手ファブレス半導体企業である。社名のViXSはVideo Interactive Accessを由来とし、70余件の特許を所有し世界各国に240件の特許権利を登録している。今日までに研究開発費$250Mを投じる技術特化企業である。高品質のビデオやオーデイオの配信処理や管理が出来るマルチメディアソリューションの特殊技術を開発し、売上金は$30.4M、 粗利益46.8%、 現金$25.6Mを計上 し、2013年7月にトロントTSX-VXSに上場した。また同社は 500 Fastest Growing Companies 2013、 Top 25 Canadian ICT Hardware & Infrastructure Company2013、Top 100 Employers Finalist 2014等の受賞に輝き急成長している。

ViXS社の機能はbit-rate低減の為のビデオフォーマットの変換や解像度変更を可能にする。HDTV、プラズマテレビ、液晶テレビ、パーソナル・ビデオ・レコーダ、Webタブレット、PDAなどの様々なディスプレイ機器に複数のビデオ・ストリームを同時に配信することを可能とする無線メディア・ゲートウェイやその他のネットワーク機器を開発することが出来る。プレミア・コンテンツが家庭内で多く利用されるようになると、家庭用メディア・サーバ機器でフォーマットを統一することが必要になる。ViXS XCode 2100シリーズICは、MPEGエンコードおよびトランスコードを組み合わせて、世界中のコンディショナル・アクセスおよびコンテンツ保護に対応した複数のストリームと標準を取り扱うことができ、複数のデジタル著作権管理方式に対応する。また、さまざまなDRMドメインにまたがるハイビジョン映像の保存、暗号化、そしてネットワーキングは、ホーム・エンターテイメント・ネットワークにとってもはや障壁ではなくなった。ViXSのシングルチップXCodeビデオ・プロセッサは、マルチ・ストリーム機能、リアルタイムより速いトランスコード機能、そして様々なDRM方式での動的なトランスクリプション機能を備えており、全てのネットワーク障壁を取り除くことができる。集積回路には放送関係や業務用のViXS Cloud & InfarstructureシリーズのXcodePro©FamilyとHome Networking & CommunicationのXonnex©Family等がある。

2014年の地域別売上比率は、台湾41%、日本21%、中国16%、欧州10%、米国9%、韓国3%と広くグローバルシエアを持つ。日本法人を横浜市に設置し、現在販売代理店には、㈱東京エレクトロデバイス、信和産業㈱の二社がある。顧客にはCisco、 Elemental、Sencore、 Ateme 、シャープ、ソニー、パナソニック、日立、東芝、船井電機、NTT Plala、Sky Perfect TV等がある。4K/HEBC Videoのコンテント・クリエイター分野ではHBO、Youtube、AOL、WarnerBrothers、NETFIX、サービスプロバイダー分野ではAt&T、DirecTV、Cox、Comcast、 Dish、消費分野ではROKU、PS4、XboxOne、XboxOne、GoogleTV、SmartTV、AppleTV等活用される可能性がある。今後も4Kの加速 や将来の8Kテレビ、自動車やモーバイル等違産業分野への進出を計画している。

共同創業者で社長CEOのSally Judges Daub女史の経歴は、Smart & Bigger LLP社 、Nortel Inc.社、 ATI Technologies Inc.社を勤務し、ATI社で同僚だったHugh Chow(COO)、Indra Laksono(CTO)らと共同起業した。ダウブ氏は女性事業家としてTop 100 Canada’s Most Powerful Woman 2011, Top 100 Female Entrepreneurs 2013に選ばれている。

ダウブ氏の少女時代は、バレーボール、バスケット、テニス、スノーモービル、水泳等の運動好きで、16才にはレストランでアルバイト経験をする。トップ・カー・セールスの父からビジネスの醍醐味を学んだ。大学では「何を勉学する事が将来の人生に役立つか」を先ず考え、工学と法学を学んだ。学生時代に長男が生まれ、非常に厳しいどん底の生活を体験し、その後やっと就職に漕ぎ着けた。リーマンショックの低迷時期に創業し、当初事務機器や机も無い何もかもゼロからのスタートをした。また経験が皆無だった資金集めも、生来のやる気と独学と努力で仲間達と開拓して事業運営に漕ぎ着けた。日本支社が出来る数年前までは年10回近く訪日し商談を重ねた。子供教育の一貫として長男が15才の時には、顧客企業の事前許可を取り、商談会議に息子を同席させて実際の厳しいビジネス交渉の視聴を体験させた。彼女は、「忍耐」、「営業力」、「気づく感覚」、「エネルギーの堅持」がビジネスのポイントであると言う。また女性は子育てや、家庭堅持が人生の中心となる傾向があるが、子育ては高々15年間、リタイヤ迄の人生を65歳として僅か1/4である。「自分自身の為の人生設計」が女性としても大切であると語った。

※商標、ロゴ、写真等各種情報は、法的に企業に所属します。[文責不問]


ichida02市田 嘉彦

京都五条坂出身のビジネスコンサルタント。民芸、ラテン 音楽、合気道愛好家。座右の銘『今ここで頑張らず に い つ 頑 張る』京 都 大 徳 寺 大 仙 院 尾関 宗 園 住 職。JAPAN TRADE INVEST (Consultant) 、Former Investment Advisor at JETRO Toronto