カナダのLGBTライフ/ ovrseeのカナダライフ日記【第1回】

カナダのゲイバーと日本のゲイバーはぜんぜん違う?

カナダにはゲイタウンと呼ばれるエリアがあります。トロントならChurch x Wellesley。通称village(ヴィレッジ)。 日本では東京の新宿2丁目や大阪の堂山がゲイタウンとして有名ですね。

日本でゲイバーと呼ばれるのは、スナックに近い感じです カウンターの中にママ・スタッフ(店子(みせこ)って言われます)がいて、カウンター沿いに椅子が並び、そこにお客さんが座る。

ママや店子、常連同士でお話し、お酒を飲んで、店のカラオケを楽しんだりします。

このようなゲイバーが新宿2丁目で200以上。料金はチャージ料金+飲み物料がかかるので、少なくとも3000円ぐらい。ママや店子さんは、お客さんのお酒をいただくこともお仕事です。キャバクラとかクラブとかもそんな感じですよね! 「いただきま〜す」「シャンパン入りま〜す」みたいな。



さて、こういったゲイバーシステムは、カナダにはありません。

カナダでゲイバーと言えば、店内のバーエリアで自分で飲み物を注文し、飲み物を受け取り、支払いの上、空いてる席に座って飲む。という感じがほとんど。 ウェイターさんが余裕がある時などテーブルに来て注文を聞いてくれる事もありますが、基本的には自分でバーにいって注文します。飲み物を支払う際、1回の注文につき、$1、$2ほどチップを残すのがルール。ダンスクラブや週末のバーなどは入場時にcover feeと呼ばれる入場料が発生する事もあります。

大人気のテレビ番組はRupaul Drag Race

友人と集まってたわいもない話をし、近況報告というグループもあれば、バーによっては人気のテレビ番組をお客さんみんなで楽しむという事もあります。サッッカー好きがスポーツバーに集まってみんながサッカーの試合を見るような感じでしょうか? 最近では「Rupaul Drag Race」の日にみんなバーで集まって楽しんだりりします。エミー賞にもノミネートされた大人気のリアリティ番組で、内容は、ドラァグククイーンが毎週様々なチャレンジに挑戦し、最終的に誰が一番が優れいているかを決定するというテレビ番組。

※ドラァグクイーン(drag queen)=男性が女性の姿で行うパフォーマンスの一種。日本でいえば、マツコデラックスさん、ミッツマングローブさんやダイアナエクストラバガンザさんがドラァグクイーンです。


毎週一人ずつ脱落していき、最後に残った一人が優勝。優勝賞金はなんと1000万!!チャレンジ内容は全く違いますが、ドラァグクイーン版、サバイバーといったところでしょうか。 私自身、この番組のシーズン1から大ファンで、現在シーズン10が放送中。

ドラァグクイーンから学ぶ人生を強く生きる方法

これまで100人以上のドラァッグクイーンが出演しているのですが、私がもっとも好きなパフォーマーがBianca Del Rio (ビアンカ・デル・リオ)。一般的にドラァッグクイーンといえば踊りや口パクのパフォーマンスをするんですが、彼女はスタンドアップコメンディアン。

まるで関西のお笑い女王、上沼恵美子さんのドラァッグクイーンバージョン!きつい言葉で攻撃しながらも、笑いがあって愛もある。そんな感じの彼女のスタイル。


そんな彼女はインタビューで「嫌な人に会った時どうするか?」という質問に対して、面白い回答をしていました。

“To generalise it like that is kind of silly. He’s bitter. He’ll die eventually – that’s my motto. Whenever anyone says anything really horrible or repulsive about me I sit back and say it’s ok, they’re going to die, one day they’ll die.It gets you through it, don’t hate, they’re going to die. If I don’t die first, that’d be the p*sser wouldn’t it.”

「【嫌なやつだけど、そのうち、この人死ぬからいいや。】と思うようにしてる。ひどい事や、意地悪ををいってくる人がいても、一歩下がって、【大丈夫。この人死ぬから。いつか、死ぬから。】 と考えればイライラしないし、わざわざ憎む労力を使う必要はない。」


日本人に比べるとカナディアンは直接的です。言われた言葉に少し傷つく事もあるかもしれません。そんな時は彼女の言葉を思い出して強く生きていきましょう。



ovrsee co. 秋山みほ

2017年から開始したovrseeのLGBTサポート。きっかけはovrseeで働いているLGBTスタッフが語ってくれたこれまでの人生。日本での自分、トロントに留学して変わった自分のストーリーはとても心に響くものがあり、その体験談を元に日本のLGBTの方、またはLGBTコミュニティーに関心のある方に向けLGBT留学サポートを開始しました。2018年にはTorontoのLGBT情報を紹介する日本語サイトLGBTxトロント(http://lgbtoronto.ca/)を公開。