【第10回】6月はPride月間!「多様な家族の形」| ovrseeのカナダライフ日記
6月はPride月間!市庁舎を始め、街の様々な所にレインボーフラッグが掲げら、Prideパレードを始めLGBTQ+の理解を深める様々なイベントが行われます。
多様な家族の形
さて、私の周りの同性カップルで子供がいる人がいくつかいます。代理母、養子、精子提供など方法は様々。女性同士のカップルだと女性自身どちらかの体で出産ができるため、精子ドナーを探すカップルが多く、男性同士だと出産ができないため、代理母、または養子となります。
さて、代理母に依頼するとなると、母体の医療費や謝礼など含めて、総額700万~ぐらいになり、決して気軽に誰でもできるというものではありません。
また、養子も長い道のりになります。プライベートな養子縁組でない場合は、州の養子プログラムを申請して、養子縁組に関する講習を何度も受け、さらにプログラムが終了したらすぐ養子縁組できるというわけでもなく、期待と悲しみの繰り返しになることも多くあります。
結婚は男女間であるのみ、ましてや同性同士が子育てをすべきではない。子供がかわいそうだ。という声もありますよね。
私の知人でこんな方がいます。
ある女性が妊娠しました。彼女は薬物中毒でした。自分では育てられないので、養子に出しました。引き取ったのが私の知人です。そして、彼女はまた妊娠しました。やはり育てられません。友人に連絡があり、姉妹一緒に育てることを決心。 始まりはどうであれ、私から見るととても幸せそうな家族です。
日本で、子供が、血の繋がった親や、親の恋人などに暴行を受けてなくなってしまうという悲しいニュースがありますよね。そういったニュースを見たび、お父さん、お母さんの下で育てられると子供は絶対幸せなのか?という疑問が浮かび上がります。私の周りの同性カップルの子供達はみんな周りの子供と変わりなく、笑ったり、泣いたり、怒ったりしながら生活しています。
同性婚ってどんな感じ?
最近、同性婚という言葉を見る機会が日本でも増えたと思うですけど、どんな感じか想像つかない人も多いと思います。そこで結婚6年目の夫夫(ふうふ)の日常生活を具体的にあげてみます!
夫A(銀行員)
6:30 起床
8:30 出勤
17:30 帰宅
18:00 晩酌
19:00 夕食
20:00 テレビなど
22:00 就寝
夫B(パートタイム)
8:00 起床
9:00 仕事開始
12:00 昼食
13:00 家事(掃除、洗濯、買い物)
16:00 テレビ
18:00 夕食作り
19:00 夕食
20:00 後片付け
20:30 テレビ
24:00 就寝
見てもらうと分かるかと思いますが、おそらく子供のいない夫婦のスケジュールとあまり変わりません。週末は友人グループと外食にいったり、映画や演劇を見に行ったりと、男女、男同士、女同士でも、日々の生活は大きな違いはありません。
ではなぜ同棲や、ただ一緒に生活するだけでなく、結婚するのか。
緊急病院に運ばれた時、【家族】として面会が許されます。
【家族】として年末調整を提出します。
結婚することでしか許されない、結婚することによって守られる事もたくさんあるんです。
私はそう簡単に夫を許さない
先ほど述べたように男女、男同士、女同士でも、日々の生活は大きな違いはありません。喧嘩もします。同性婚してるovrseeのスタッフが夫夫喧嘩について話てくれたのでぜひシェアします!
“日本に一時帰国して戻ってきた直後のある日、夕食を作っている最中に、ソファーで横になってる夫に聞いたんです。
スタッフ「私が日本に帰国してた2週間なにしてたの?」
夫「見ての通り。限りなくだらだらしてた。 人生の中で最高の2週間だった!」
。。。は???
夫の発言に激怒する私。私がいない2週間が人生で最高の2週間だった???
ありえない。まじでない。ない。
怒りに燃えた私は夫を完全無視。作ってるご飯を一人分だけ作ろうかと思ったぐらい。失言したことに気づいた夫は私になんども謝罪。
「傷ついた!!そう簡単に許さないから!!」という私。その時7:30PM。でも、怒り続けるのもしんどい。
私「 とりあえず8:00PMまで怒るから。それまでは謝っても許さない。あと30分は反省して。」
夫「8:00?ちょっと長くない? 7:45にしない?」
え、時間交渉してきた!!!
私「いや、絶対8:00!!それだけ傷ついた!!」
8時になってすぐ笑顔で対応しなかったものの、怒りを鎮め、いつも通り振る舞った私。大人な自分を褒めてあげたい。笑”
夫婦なのか、夫夫なのか、婦婦なのか、性別に関わらず喧嘩しますね。
人間だもの。By みつおさん
ovrsee co. 秋山みほ
2017年から開始したovrseeのLGBTサポート。きっかけはovrseeで働いているLGBTスタッフが語ってくれたこれまでの人生。日本での自分、トロントに留学して変わった自分のストーリーはとても心に響くものがあり、その体験談を元に日本のLGBTの方、またはLGBTコミュニティーに関心のある方に向けLGBT留学サポートを開始しました。2018年にはTorontoのLGBT情報を紹介する日本語サイトLGBTxトロント(http://lgbtoronto.ca/)を公開。