同性婚に反対するゲイの理由|ovrseeのカナダライフ日記【第9回】

日本でバレンタインデーの日に、同性カップルが同性婚の実現を求めて訴訟を行ったそうですね。カナダでは2005年に同性婚が合法になっています。街には同性カップルが手を繋いで歩いていたり、子供連れの同性カップルを目にする事もあります。今回の記事はovrseeのLGBTスタッフに記事を書いてもらいました! 

同性婚に反対するゲイの理由

台湾では同性のパートナーシップに関する法案が成立に向けて進んでいます。日本のニュースをみても同性婚に関する物を目にする機会が増えました。

こういったニュースを見るたびに考える事があります。それは私の周りにいるそ同性婚に反対するゲイの人たちです。LGBTの人、みんなが同性婚を願っているという訳ではなくて、私の日本のゲイの友達も意見が半々に別れてると言ったところ。

さて、反対派をタイプ別に紹介しましょう。実際私の友人たちです。笑

【タイプ1:愛を信用しない】

恋人ができても長続きしない、人と一緒に生活するのが苦痛。 好きと言われれば言われるほど引いてしまう。結婚は愛ではなく、子供を作り、遺伝子を残す事と思っていて、彼にとって誰かを愛する事、愛される事は幻想の世界。 

彼に対して、「本当に愛せる誰かと出会ったら変わるよ」なんてセリフを言うつもりもありません。もしかしたら愛し愛されということは全員に起こらないことかもしれないし、出会えたらラッキーなのかもしれない。でも、誰かを愛して一緒に生きていきたいという人の気持を否定するのは違うと思うと私は思います。

【タイプ2 恋愛で傷ついた派】

5年近く恋人と同棲していた彼。最後は利用された形でお別れすることに。この経験がトラウマになって、『同性同士なんて結局真剣になれないんだよ。』と世の中諦めモード。幸せな恋人同士を見て、バカじゃないと言っちゃうタイプ。

自分の辛い経験から、何か諦めてしまっている感じだけど、だからと言って、まだ希望を持っている人や今幸せな人を否定して楽しむのはイケてない。

【タイプ3 特定の人にとらわれず遊びたい】

法律ができてしまうと困る人たちもいる。カナダの場合だと同棲1年するとコモンローと呼ばれ、法的な責任が発生してしまうんです。日本でも同様な法律があった覚えがあります。そうなったら困る彼ら。なんのしがらみも縛りもなく、自由に羽ばたき遊びたいのに、法律ができてしまえば、彼らにとっての自由がなくなってしまう。恋人ができたとしても、「結婚」というプレッシャーを感じたくないタイプ。

遊びたい、自由でいたいなら、それはその本人の意思。そしてそんな彼を選ぶ人もその人の意思で自由な彼を選んでる。ご自由にどうぞ。。。でも、1人の人と一生を過ごしたい人も世の中にはたくさんいる。

【タイプ4 メジャーデビューしたくない】

マイノリティー(この場合はLGBT)でいる事が特別=自分たちは特別と思ってる人も意外に多いんです。結婚という制度、社会的にきちんと認められてしまうと、自分たちはマイノリティーじゃなくなる=私はもう特別じゃなくなるという気持ちになる人もいます。 

インディーズだからこそ結束も強く、特別感があるのに、メジャーデビューしてしまえば、一般化・大衆化して面白くないといえばわかりやすいでしょうか?

【タイプ5 したいけど、社会的に難しい派】

これは元彼が去年日本に帰った時に言ってたんです。「僕は素敵な人とあって結婚したいんだよ。でも、それを快く受け入れてくれるような会社なんてほとんどないよ。いきていかなきゃいけないから、結婚と生活をとるなら、生活をとるしかない。」

彼の言うことはとってもわかります。同性婚を認めるとは、社会も同時に変化が必要になります。言い方を変えれば、同性婚が法整備されることによって、社会に変化が起こるともいえます。すでに声をあげている企業もありますが、法律のない状態で、企業の方針として、同性カップルにも同等の権利を!と促すことはとっても難しい。 でも法律で同性パートナーにも同等の権利を与えないといけないとなれば、どの企業もその方向に進まないといけない そしてその方向に反する企業というのは悪目立ちするのは明らかだと思います。

私が?私を?通り過ぎていった世界中の男たち

先ほど書いた、日本に帰ったときに会った元彼。彼はとてもいい人で、今でも良い友人関係を続けています。彼の他にも過去には様々な男性が通り過ぎて?いきました。笑 

その中で、良い意味でも悪い意味でも印象的な男性たちを紹介したいと思います。名前は仮名にしておきますね 笑

日本代表 イカ釣り源さん

大学生の頃のお話。少し年上の彼はあんまり口数も多くないけれど、優しさがあって良い感じだったんですが、3回目のデートで、食事に行ったあとにうちにおいでよ!と誘われてタクシーに乗車。 タクシー下車する際に、タクシー代の割り勘を要求される私。こういう場合って割り勘なの?という疑問がありつつ、大学生の私はそういうルールなのかと思ってお支払い。初めて行く彼の家に行くドキドキの方が勝ってた。笑 そして初お泊り!!!でも、朝4時すぎに突然起こされる。

「今からイカ釣りに行くんだ。もうすぐ始発走るから帰れるよね。」

4回目のデートはなし。

ベルギー代表 クローゼットのラルフ

彼との出会いはオンライン。知り合ってから4年近く、毎日のようにチャットや電話でやりとりしていて、ついにお互いの都合が合い、日本からベルギーのラルフを訪ねる事に! ベルギーの少し田舎に住んでる彼だったんですが、私が滞在している間、アントワープやブリュッセルなど様々なところに連れていってくれました。お互い好意があったのは明らかなんですが、超紳士的で奥手な彼は、ベットも別々。 

周囲にカミングアウトしてなかった彼。カミングアウトしていないゲイの人を「closeted(クローゼット)」と言います。

ある日突然彼の同僚がお家に訪ねてきたんです。顔面蒼白で彼は、リビングのクローゼット(closet)を開けて、「ちょっとここに隠れてて」と私に。私は彼の気持ちを理解できるので、同僚が帰るまでクローゼットで待つ。笑 

ClosetedのラルフにClosetに入るようにお願いされた私。まるでダジャレ! 同僚が帰ったあと、ごめんを連呼する彼に、大丈夫だよと伝える私。

帰りの飛行機に向かう車の中で、一緒にいたいからわざとゆっくり運転する彼。飛行機に間に合わないのが怖くて焦る私。笑 遠距離である事が理由でこの先上手く行かなかったけど、いまでもお友達!

アメリカ代表 看護師のジョー

サンディエゴに留学中、年下の看護師のジョーと知り合いました。夜間勤務が多い彼なので、夜中の1時とか2時に連絡がきて、今から会おうという超夜行性デート。ドライブして、Taco Bell(タコスのファストフード店)でドライブスルーしてというのが定番デートコース。

少し寝て朝学校まで送ってくれてまた会おうね!というデートだったので私の体内時計は狂いまくり。笑 学校の先生にも「今日も朝帰り?」なんて言われる始末。笑

ある日、友人を通して、実はジョーには本命の彼がいる事が発覚!その彼とは通常時間でデートしてる事、私は深夜暇つぶし要因だったという事実。大げんかをし、そして私の日本への帰国日が決定しさようなら。その数年後、Facebookで共通の知人を通じて彼とre-connect。

そしたら、その時の本命の彼と結婚して、離婚した事が発覚。たぶん浮気が原因なのかなーなんて元浮気相手として思いました。笑

カナダ代表 推しが強すぎる駐車場のマーク

カナダに来てすぐにオンラインで出会ったマーク。マークはIT系の会社に勤務しており、私の語学学校の帰りに会おうという話になりました。たしかSpadina x kingあたりで待ち合わせした気がする。笑

英語に自信がない私にもゆっくり話してくれて優しいなーと思っていたマークなんですが、街を歩きながらなぜか駐車場をたくさん通過する。そしてその度にボディータッチが激しい彼あせる 駐車場って死角になってるじゃないですか? たぶんそれが目的で、わざと駐車場を通ってる!! マークが駐車場を通ろうとする度に別方向へ進む私。笑

「うち、この近所なんだ!ちょっと寄っていきなよ。何もしないから」というマーク。 以上に駐車場を通りたがる人の「何もしない」を信用するほど、私バカじゃない!とりあえず推しが強いのなんのって。。。これだけ推しの強い人に出会った事ない!ホームステイ先のご飯が早いから帰るね!と言ってでさっさと帰宅。

2度と会う事なし。

あ、いっておきますが、私、モテる!って言ってるわけじゃないんです。日本では2丁目には捨てるゴミなしって言われてるぐらいで、ゲイコミュニティは、どんな人でも需要があるんです。笑  (※2丁目は、日本のゲイタウン、新宿2丁目の事)

最近はオンラインでの出会いが一般化し、携帯で出会い系のアプリなんかもあります。LGBTだけではなく、ストレート(異性愛者)の人にもよく利用されています。生徒さんからも、オンラインで出会った人とデートしたんです!という報告をいただいたりします。

でも、注意してほしい事があります。日本でも海外でも同じですが、自分の安全は自分で守らないといけません。オンラインはもちろん、知人の紹介でも、初めて誰かと会う時は、合う時は人通りや人目の多い場所にしましょう。コーヒーショップやレストランが定番だと思います。

そして、相手の車に乗ったり、お家に行ったりするときはもっと注意してください。友人に「ここに行ってくるね」など、相手の連絡先も含め、できるだけ伝えて行くようにしましょう。

ovrsee co. 秋山みほ

2017年から開始したovrseeのLGBTサポート。きっかけはovrseeで働いているLGBTスタッフが語ってくれたこれまでの人生。日本での自分、トロントに留学して変わった自分のストーリーはとても心に響くものがあり、その体験談を元に日本のLGBTの方、またはLGBTコミュニティーに関心のある方に向けLGBT留学サポートを開始しました。2018年にはTorontoのLGBT情報を紹介する日本語サイトLGBTxトロント(http://lgbtoronto.ca/)を公開。