Chinese New Yearってどうやって祝われてるの?

 

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2月は中国にとって新年!古い歴史を持ち伝統を重んじるこの中国は一体どのように新年を迎えるのか。聞いたことはあってもあまり知られていないその内容を編集部が徹底解剖!

中国の新年について簡単なおさらい

改暦後、世界ではグレゴリオ暦を使用しているが、中国にとって重要な祝日は今でも旧暦が使われており、グレゴリオ歴の1月1日よりも2月に訪れる旧正月の方が盛大に祝われている。中国の旧正月は「春節」と呼ばれ、今年は2月19日。大晦日に当たる2月18日から24日までが祝日期間とされているが1ヵ月近く休みを取る人も多い。家族で集まることが重要視されており、家族総出で行うべきとされる慣習行事も多い。トロントでも盛大に祝われている中国の新年「春節」について見てみよう。

春節での習慣

大晦日(2015年2月18日)

一、掃塵(大掃除)

春節の大掃除には、「除陳布新」という古いものを片づけ、新しい物にするという意味を持った言葉がある。これは今までの不詳や不運を一掃するとされ、春節前に大掃除をすることは中国人にとって伝統的習慣だ。

二、除夜の鐘

新年の鐘の音は春節の象徴とされ、大きな鐘のある広場に集まり新年を迎える人が多い。近年は山中にある寺に登り、新年の鐘の音を聞く人も増えており、特に中国東部、江蘇省にある寒山寺の鐘が有名。

三、その他の習慣

中国にも大晦日には「春番」と呼ばれる中国版「紅白歌合戦」がある。歌だけではなく雑技や漫才、踊りなど多種多様。また「守歳」といわれ大晦日の夜は寝ずに夜を明かし、新年を迎える習慣がある。過ぎ去った年月を思い返しながら新しい年に想いを馳せ、良い年を迎えられるように願いを込める。

元日(2014年2月19日)

一、爆竹

現在、爆竹は大気汚染と騒音災害の関係で主要都市では禁止になっているが、農村部では今でもその風習が受け継がれている。また、爆竹は春節だけでなく他の大きな行事でも使用される。

二、お年玉

日本のお年玉と似た文化がある。若い人が目上の人に新年の挨拶をして健康を祈り、年長者は若い人に用意しておいたお年玉を渡す。このお年玉は邪悪なものを排除すると伝えられており、若者が無事一生を送れるように、という願いが込められている。

三、拝年

「拝年」とは、正装して親戚や友人の家に訪問し新年の挨拶まわりをする重要な行事。元旦の朝には、家族の人たちに挨拶をする。若い人はまず目上の者に新年の挨拶をして健康を祈り、目上の者は先ほど記述したお年玉をあげる。それから隣人や友人にも「新年あけましておめでとうございます」といって新年の挨拶をする。

春節の食べ物

日本でも大晦日や新年には特定のものを食べる習慣があるが、それは中国も同じ。主に魚、餃子、お餅を食べる習慣があり、地域によって食べる時期や食材が変わる。これらがどういう経緯で伝わってきたのか紹介しよう。

:魚は中国語で「余」と同じみ読み方で、「年年有余」を「年年有魚」と置き換え、収穫に恵まれるようにと願い、大晦日に食べられる。また、長江南部の地域では、魚は宴席の最後の料理として運ばれ、吉祥物としてテーブルに運ばれてもほとんど食べられることはない。また、他の地域では食べた魚の頭と尾を新年まで保管し、一年を通して平安に過ごせるように祈りを込める。

餃子:中国北部では、大晦日の夜に家族で一緒に餃子を作ることが重要視されている。餃子の形が「元宝」(中国の昔の貨幣)に似ていることから餃子を食べることで富が舞い込んでくる意味が込められている。

年糕:年糕は、「年年糕」と呼ばれ、仕事と生活水準があがる「年年高」と同じ読み方で験を担いでいる。年糕は6世紀頃から作られており、当時は粘り気のある米などを使っていたことから「粘糕」と呼ばれていたが、「粘」の音が転じて「年糕」と呼ばれるようになった。

その他に食べられるもの

肉の赤身:紅は「鴻」と同じ発音をしており「鴻運当頭(幸運に恵まれる)」という理由。
:細長い形状から、長寿祈願。

鶏肉:鶏と「吉」の発音が似ているこから、「百事大吉(すべてが吉祥)」という理由:白菜:「百財」と発音が似ていることから、財をなすという縁起の良い食べ物とされる。

春節の飾り物

日本の正月では、門松やしめ縄、鏡餅などがあるが、中国にもそれらに値するものが多くある。中国の春節の飾り付けは、金、赤、黄色をメインとしており派手なものが多い。

金柑の木

金柑は「吉祥と富をもたらす」とされ広東地方一体に伝わる縁起のよい飾り物。春節になると、家の入口やベランダに置かれ、木の枝にはご祝儀がくくりつけられる。

「福字」を逆さまに貼る

「福字」とは、その名のとおり「福」と書かれた飾り物で家の門や壁に貼る。また、この福字を逆さまに貼る家もあり「倒」と「到」の発音が同じことから「倒福(福が逆さま)」から「到福(福が訪れる)」という意味を表している。

春聯

春聯とは、めでたい言葉を書いた対聯のこと。年の初めに赤い紙に縁起が良く対になっている言葉を綺麗な字で書き、壁や門に貼り、願いを懸ける。この対聯は、「門符」や「春貼」とも呼ばれている伝統的な飾り物だ。

切り絵

「窓から福が来る」という願いを込めて、赤い紙を使って十二支や花、お魚などを切り絵として表し、窓に貼るという風習。これは「窓花」とも言われる春節の風物詩だ。

年画

一年を通して貼られ続ける絵なので「年画」と呼ばれ、一年に一度貼りかえられる。幸福や除厄を願って屋内の壁や門に飾られ、特に農村部では欠かせない風習だ。一般的には木版画が多く、牛、鶏、子供、景色、神話が描かれたものが人気。

春節のタブー

新年を迎えるにあたり、やってはいけない行動を知っておこう。

●旧暦の1月1日に嫁いだ嫁が実家に帰ると実家に禍をもたらす。実家に帰った場合は「結婚に何か問題があったので実家に帰った」ということを示しているので気をつけよう。
●春節の時期は、新しい一年、不幸なことを避けるために、なるべく泣いてはいけない。
●春節の日に名前を使って人を起こしてはいけない。名前で起こされると一年間  様々なことに追われる日々を送ることになる。
●この時期に食器などを割ってしまうと金運が悪くなる。
●一年の健康を祈るため、病院等には行かない。
●刀やハサミは使わない。これらを使うとケンカの多い一年になってしまう。
●春節の時期に掃除はしない。幸運も掃き出してしまうため。