世界的に創流90周年を祝う中、トロント支部第47回草月生け花展開催

支部長の阿部京子(右)さん、娘で副支部長の阿部菜穂美(左)さん(阿部京子さんの大作の前で)


日系文化会館でトロント支部として47回目となった草月流生け花展が開催された。華道の三大流派の1つ、草月流は今年創流90周年を迎え、日本国内外問わず世界各地で様々なイベントが行われており、同トロント生け花展もその一環としてより華やかに行われた。草月流は個性を尊重し、「型」にとらわれることなく自由に表現できることが特徴的で、生け花展の会場では、その特徴を活かした個性豊かな作品が並んでいた。

来場者は1つ1つじっくりと鑑賞し、その生け方の発想に驚いたり、色や花の組み合わせを見比べたりとそれぞれの見方で楽しむ姿が見受けられた。展示された作品の中にはバラを使った作品があり、今まで「生け花=和」の印象が強く、西洋の花が生けられた様子に新鮮さを感じる人も多かったようだ。また多くの人が足を止めていたのは、支部長の阿部京子(翠星)さん、娘で副支部長の阿部菜穂美(翠穂)さんの大作だった。会場の入り口に阿部京子さんの作品、一番奥に阿部菜穂美さんの作品が展示されており、多くの来場者は写真を撮ったり、直接話を聞くなど熱心に鑑賞していた。

左:会場の様子 右:デモンストレーション前に来場者に感謝を述べる阿部菜穂美(翠穂)さん


同展示会での目玉イベントとなったデモンストレーションではEmilyKung-Quanceさんが講師を務め、草月流の生け方のポイントを説明しながら5つの作品を作り上げた。デモンストレーション中は花を活ける際、作品の正面は聴講者の方を向いておりEmilyさんにとって普段とは真逆の方向から作業することになり、難しいはずであったが、よどみない動きで滑らかに花を生ける姿は見ている側も心が洗われるような生け花の魅力を体験する時間となったようだ。聴講者の中には花器や剣山の選び方、花を生ける角度など、Emilyさんのアドバイスのメモを取るほど熱心な人も多く、ここカナダでフラワーアレンジメントではなく「生け花」を楽しんでいる人がいることがわかり、日本の伝統文化に誇りを感じることができた。

左:阿部京子(翠星)さんの作品 中:阿部菜穂美(翠穂)さんの作品 右:EmilyKung-Quanceさんデモンストレーション


草月流は日系文化会館で習うことが可能なので興味がある人は日系文化会館のウェブサイトを確認してほしい。