トロント冬の風物詩 第51回トロント紅白歌合戦開催

出場者全員にて

出場者全員にて


紅白ともにバラエティーに富んだプログラムで多くの感動を呼び、9年ぶりに白組が優勝、大盛況で幕をとじる。12月10日@日系文化会館

昨年12月10日に行われたトロント紅白歌合戦は1977年にスタートし、今回で51回目を迎えた。数年のお休みを経て一昨年に復活してから2年連続の開催となった2016年度紅白歌合戦もこれまで通りトロント日系コミュニティの年末最大のイベントとして大いに盛り上がり、会場は多くの来場者で賑わった。

開会式では吉本徹也首席領事が「トロント紅白歌合戦は1977年から続く年末最大の人気イベントで、日系社会の宝であり今後も長く続いてほしいイベントです。」と2016年度の開催を喜んだ。続いて、ジェームス・ヘロンJCCC館長は実行委員や出演者、ボランティアの苦労を労い、感謝すると同時に「師走の忙しい日々を一時忘れてこのイベントを楽しんでください。」と高らかに開会宣言を述べた。選手宣誓は、紅組代表は13歳の最年少出場者である鎌田真輝さん、白組代表は中国人ながら日本語を流暢に話す陳欣さんの2人により力強く行われた。

本番は常連・ベテラン出場者のほか、ワーキングホリデーなどの若手新人歌手10人を含む紅白各14組28人の歌手が煌びやかな衣装と歌声でステージを彩った。司会は、福川恵美さん(紅組)と渡部工次郎さん(白組)が務め、 紅白2回目から出場し今年が集大成という狩野さんや、92歳のお父様もバックダンサーとして登場した平野さんのさよならイエスタディ、オタワから参戦した井田さんの澄み切った高音で歌いきったForever Love、そしてインパクトのあるステージ衣装とパフォーマンスでリンダメドレーを披露した大石ももこさん、1984年にバンドを組んで歌った“そんなヒロシに騙されて”を新たにバンドを結成し、生演奏で歌った中山さん、そして圧倒的な貫禄でオオトリを務めた大森さんや88歳の須山さんなど、 ここでは紹介しきれないほどのベテランと若手による笑いあり、感動ありのステージがたくさんあった。

また、前半戦終了前には白組司会の渡部さんが今話題のピコ太郎の衣装を着て登場し、会場を盛り上げたほか、応援合戦、寸劇、シンガーソングライターの名取慎吾さん率いる合唱隊など様々な催しが行われ、充実の舞台演出となった。

1 今話題のピコ太郎になりきる白組司会の渡部さん 2 司会者 紅組:福川恵美さん白組:渡辺工次郎さん

1 今話題のピコ太郎になりきる白組司会の渡部さん 2 司会者 紅組:福川恵美さん白組:渡辺工次郎さん


今回のトロント紅白歌合戦は9年ぶりの白組の勝利で幕を閉じた。白組司会者である渡部さんは「ついに優勝することができました。どんなに失敗しても責めることのない日系コミュニティの懐の深さに感謝しています。」と涙を流しながら優勝の嬉しさを語ってくれた。惜しくも10連覇を逃してしまった紅組司会の福川恵美さんは「負けてしまいましたが、みんなで一つの物を作るという素晴らしい経験ができました。」と全力を尽くした晴れやかな笑顔でコメントしてくれた。

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当日は小林ホールが満員になり、大歓声で幕をとじた。100人以上もの人がボランティアとして関わり、さらにチケットの打り上げの一部は、熊本地震の被災地と日系団体の一部に寄付されるなどコミュニティ・イベントとして大きな意義を持つように感じた。今年もさらなる感動を呼ぶパフォーマンスを期待するとともに、より多くの人が関心を持ち足を運ぶことを願って止まない。

なお、TORJAでは近々、紅白歌合戦を振り返るルポを掲載予定。お楽しみに!