第3回  カナダのミュージック レーベルで学んだ事|トロントの多様性をクリエイティブに楽しむ


 前回は、自分がどの様にトロントのクリエイティブコミュニティに入って行ったのかをお話しました。今回のコラムでは、カナダのミュージックレーベルで働いて感じた事についてお話したいと思います。

 私がレーベルでインターンを始めたのはトロントに来て約1ヶ月が経った頃でした(経緯は前回参照)。当時は午前中にESL Schoolに通い、午後はレーベルでインターン、そして夜は日本式の居酒屋でバイトというまるで大学生の様な暮らしをしていたのを思い出します。

 正直私は過去に音楽業界の仕事をした経験はありませんでした。ですが日本とカナダの橋渡しの役割を自分が背負うことで、カナダ音楽ビジネスに貢献したいという気持ちは人一倍ありましたし、そのために努力は惜しみませんでした。インターン先での私のスキルは1週間も経たない内に露呈されましたが(もちろん経験も無いため)、その後は親切丁寧に時には厳しく、仕事内容を教えていただいたり、カナダとアメリカの音楽産業に関しての知識を多数共有してもらいました。この情報はカナダで実際に仕事をしないと学べないことでしたし、今も自分自身で音楽ビジネスをやる上でとても貴重なものとなりました。

 経験が無い中での仕事、そして英語を使うことは当初はとてもストレスでしたが、本当に自分がやりたいことに情熱と執着心を持って臨んで行けば、その姿勢を評価してくれる社会や会社は必ず世の中にあるという事をここカナダでも感じました。まずは自分の気持ちに正直になり、そして行動を起こすことが大事だと今回のコラムでも書かせていただきます。

 現在は過去にインターンをしていたミュージックレーベルから独立した方と事業パートナーシップを組ませていただいており、カナダアーティストの日本向けのPRや音源流通などをしています。次回は、自身が手がけたカナダミュージシャンの日本ツアーに関してお話します。


加藤 豊紀

 Creators’ Lounge Inc.代表、Japan Expo Canada Inc. (Japan Festival Canada) ディレクター、Toronto.Tokyoプロデューサー 。2012年に警察官から、クリエイターの表現の場を創るために世界へ。トロントを拠点に事業を展開する。Twitterアカウント: twitter.com/GOODMUSICTOM