クリスマスの翌日ボクシングデーのルーツ|留学カウンセラーが説く留学の心得 Vol.51

12月に入れば、言うまでもなくホリデームードを感じます。街中のイルミネーションやデコレーションもすべてクリスマス仕様になり、一般の邸宅でも家のデコレーションがホリデー調のものになります。12月はホリデー月間であることは間違いありませんが、12月のホリデーといったら実はクリスマスだけではないのは、皆さんご存知でしょうか?特にカナダではクリスマスの当日である25日のほかに翌日の26日ボクシングデーもオフィシャルな休日であるという点は、お隣のアメリカ合衆国やほかの多くの国とはやや異なります。では、このボクシングデーとは一体何なのでしょうか?

日常生活編11: クリスマスの翌日ボクシングデーのルーツについて少し知識をつけておきましょう。

日本ではクリスマスは正式な祝日ではなく、12月のホリデーといえば年末年始に向けてのお休みのことをイメージすると思います。どちらかというと、12月ではなく年始(お正月)の方が大きなホリデーイベントですね。こちらカナダでは、年始よりも12月のクリスマスの時期の方が大きな行事と言えます。12月25日のクリスマスと翌日26日のボクシングデーは国全体の正式な祝日となり、その周辺から年末までの1週間から2週間を丸々休暇に充てる人や会社も多くありますね。


このボクシングデーは、綴りは同じですが決してスポーツのボクシングとは全く関係なく、決して有名なボクシングマッチが行われた日というわけではありませんのでご注意を。このボクシングはギフトボックス(箱)の意味から来ています。ボクシングデーは主に英国コモンウェルス連盟国とヨーロッパの一部の国で祝われています。もともとは、19世紀英国で裕福な家庭に仕えていた使用人や召使い達が、クリスマスの翌日は唯一休日を与えてもらい家族と過ごせる日として主人から許しを得ていた日で、その日には主人から召使い達へのギフトボックスが与えられた、というしきたりがあったことが元になっているという説があります。またこの他には、クリスマスに教会に寄付されたギフトやお布施のボックスから翌日貧しい人達へ教会が恵みを与えた日であったという説も広く知られています。いずれにしても、このボクシングデーは、クリスマスの翌日に恵まれない人達や貧しい人達、下層階級の人達向けにギフトが分け与えられたということがきっかけとなっているのは共通しているようです。

そういった風習が、現代になるとボクシングデーにはクリスマスでもらった数々のプレゼントから自分でお店に返品したものやお店で売れ残ったもの、或いはチャリティーに寄付したりしたものなどを、別の人が安く入手したり、チャリティーで手に入れたり、と言うような風習に変化し、そこからボクシングデーのディスカウントセールの文化が誕生した、と考えられているようです。ある意味分かりやすい説ではありますね(笑)。最初は「安売りセールの祝日って一体何?」と思う方も多いと思いますが、ボクシングデーのルーツを知ると何となく納得のいく祝日と言えますね。


高林紘子

East-West カナダ留学センタートロント社代表

大学卒業後2001年に語学留学でトロントに渡来。語学留学とビジネススクール、ワーホリなどを経たのち、ジョージブラウンカレッジに進学。 成績上位者Dean’s Honour のタイトルを得てPost-Graduate Diploma取得。カレッジ卒業後、現職に就き就労ビザを経たのち永住権取得。カウンセリングした留学生は延べ1千人以上にも及ぶ。

HP: www.eastwestcanada.jp