公共のマナーはしっかり守りましょう|留学カウンセラーが説くワーホリカナダ生活 Vol.60

 早くも9月。トロントの夏の終わりということで段々と賑やかさが落ち着いてくる時期でもありますね。春夏に渡航をされた方はそろそろ現地の生活にも慣れてきてTTCを使った市内の移動や公共のルールなどにも馴染んできた頃ではないかと思います。先日バスに乗っていた際に日本人も含めて数名の留学生らしきグループが乗っていたのを見かけたのですが、彼らも丁度トロントに来て数週間以上経ったくらいの様子でした。

 おしゃべりに夢中になっている彼らは近くに立っていたお年寄りに気がつかず座席を譲ることもしなかった為、他のお客さんから注意を受けているのを目にしました。その後留学生は罰が悪そうな感じでそのままバスを降りて行きました。

日常生活編20:公共のマナーはしっかり守って現地でも恥ずかしくない行動を心がけましょう。

 公共のマナーを守るというのは現地に限らず一般常識でもあるので日本でもきちんと心がけているはずなのですが、異国の地に来るとどうも気分が浮かれてしまっているのか、周りが見えなくなっている方も多いように思います。勿論留学生ばかりでなく現地の人でもマナーが悪い人も多く、私も妊娠中にTTCを利用していた際になかなか席を譲ろうとしてくれる人がおらず(特に若者に限って気付かないフリをする人が多い!)、腹立たしい思いをしたこともしょっちゅうありました。


 ただ、現地の人もマナーがないから自分も気にしなくてよいという事は一切ありません!TTCに乗っていると一部青い座席があり、そこにはPriority Seatingというステッカーが貼られています。これは優先座席でお年寄りや妊婦さん、小さな子供を連れた人や体の不自由な方で席に座ったほうが良い人達が優先的に座れる椅子なのですが、こういった優先座席があるからと言ってそれ以外の席は譲らなくてよいかというとそういうわけではありませんよね。

 日本の電車やバスなどは混雑が酷いので人に席を譲れるような余裕さえなく、むしろ誰よりも先に席を取り移動中はずっと目を閉じて睡眠(或いは寝たフリ)をするというような人も多いですが、そういった癖がついている人は現地でも同じような行動をしてしまうかもしれません(安全と言われるカナダでも公共の電車やバスで居眠りをするのはかなり無防備ですよ)。

 そうではなく、やはりちゃんと周りに目を向けて公共のマナーを守り、もしも座ったほうが良さそうな人が立っていたら自然と席を譲ってあげられるような行動を取ることで自分も周りも相手の人も良い気分になるはずです。席を譲る時に黙って立つのではなく、「Please take my seat.」や「Would you like to sit down?」といった言い回しを使うとスピーキングの練習にもなりますね。

 席を譲る以外にも階段で大きな荷物を運んでいる人にHelpをオファーしたり、逆に空いているバスや電車で席が空いていたら、他の人が通行する際の邪魔にならないように席につくなど(日本人グループに多いのが皆が遠慮して座らずにいて逆に邪魔になるというパターン)、周りを配慮してエチケットやマナーを心得た行動を実行していきましょう。


高林紘子

East-West カナダ留学センタートロント社代表

大学卒業後2001年に語学留学でトロントに渡来。語学留学とビジネススクール、ワーホリなどを経たのち、ジョージブラウンカレッジに進学。 成績上位者Dean’s Honour のタイトルを得てPost-Graduate Diploma取得。カレッジ卒業後、現職に就き就労ビザを経たのち永住権取得。カウンセリングした留学生は延べ1千人以上にも及ぶ。

HP: www.eastwestcanada.jp