離着陸音と弦楽合奏のコラボ

HarbourfrontのMusic Gardenで行われた野外コンサート、「Summer Music in the Garden」を聴いてきました。深雪です。
世界的チェリストのYo-Yo Maが設計に携わったこの公園では、大きな樹の下のひらけたスペースが舞台に、舞台を見下ろす形で伸びる芝生の階段が観客席になります。
公園内にあるパネルには、一番上にYo-Yo Maの名前が刻まれていました。

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演奏が始まる前のアナウンスでは、おなじみの「携帯電話はマナーモードに」のほか、「犬の手綱は離さないでくださいね」なんて普段のクラシックコンサートでは流れないような注意事項も。

演目は、シューベルトの弦楽五重奏曲。美しい旋律の大好きな曲ですが、屋外での演奏はとにかく大変。
熱気の残る時間帯だったので弦はどんどん伸び、楽章ごとにチューニングをしていました。
楽譜が風でめくれないようにクリップを使って譜面台に止めるのですが、そうすると譜めくりに時間がかかり、演奏に入りそびれる場面もちらほら。
チェリストの1人がiPadを譜面として使っていましたが、最近では首を振ったり、足元のペダルを踏んだり、音楽と同期したりすることで譜めくりしてくれるアプリがあるそうです。
手を使わず譜めくりができるなんて夢のようですねえ。

演奏が始まると、楽器の音色だけではなく、周りの様々な雑音も一緒に聞こえてきます。
豪快だったのは、ビリービショップ・トロントシティー空港から数分おきに響く、飛行機の離着陸の爆音。
さらに子供達は走りまわって親に「シー!」とたしなめられ、サイクリストが押して歩く自転車のカラカラという車輪の音が次々と近づいて遠ざかっていく。
そんななかを白い蝶々がひらひらと飛び交って、優雅なような雑多なような、面白い雰囲気でした。

散歩している人々がふと足を止めて音楽に聴き入ったり、多少赤ちゃんがぐずっても気軽に親子で音楽が楽しめたりする「暮らしと音楽の近さ」は、素晴らしいなと思いました。

撮影禁止だったので演奏の写真はないのですが、MENUETと名付けられた、こちらも舞台として使用されるMusic Garden内の場所の写真を最後に。

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