武谷大介 Breaking the Waves 2016年12月8日(木)- 2017年1月8日(土)

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Christopher Cutts Gallery
21 Morrow Ave, Toronto ON, M6R 2H9 TUES – SAT10AM – 6PM
P(416)532-5566 F(416)532-7272 info@cuttsgallery.com www.cuttsgallery.com



クリストファー・カッツ・ギャラリーでは、トロントを拠点に活動する武谷大介氏による4回目の個展を開催致しますのでご案内差し上げます。この展覧会は、空(から)シリーズの大空の下の都市を描いた風景画と実物大の人物画の大作で構成されています。展覧会タイトルのBreaking the Wavesは、カンヌ映画祭にて最優秀作品賞したラス・フォン・トリアー監督、エミリー・ワトソン主演の1996年作の映画に由来しています。この映画は、愛と生と死の衝撃的な物語ですが、2011年の東日本大震災の津波災害からの5年間の武谷氏の芸術活動と重ね合わせる事ができます。

武谷氏は、東日本大震災後、数多くの国際アートプロジェクトに携わってきました。トロントでは、様々なジャンルのアーティストと共に、ASHITA:Japan for Artists(ラフィー・ガナゴニアンとの共同キュレイション)、MOCCAでのインスタレーションGOD Loves Japanを始め、大地プロジェクト、遠足プロジェクト、遠足プロジェクトプロジェクトアジア、福島のアリスをアジア各国に巡回させながら継続しています。

彼のこれらの活動は、トロントのスタジオでの自らの画家としての制作時間を割く形となっており、エミリー・ワトソン演じる主人公に通じるものがありますが、それらは尋常でなく、結果を伴うものでもなく、決して褒められた行為ではありません。しかしながら、Breaking the Wavesというフレーズには別の意味があります。

すべての波は個性と短いながらの命を持っているのです。同じように、彼の多様性を持った過去5年間に及ぶ地域社会に関わる各種プロジェクトのキュレイションやインスタレーション作品の制作は、画家としての武谷氏を解放し、新たなる境地へと進化させました。

展覧会のタイトルとなっている3枚組の祭壇画の大作作品は、特殊なリアリティーを持って迫ってきます。東日本大震災被災地の廃棄場より貰い受けてきた瓦礫、カナダの土、ネオン、空シリーズと実物大の男女のヌード油彩絵画を組み合わせたもので、ハイパーリアリスティックであり、また立体的な重複した層から奏でられた抽象画でもあります。

この作品は、過去5年間の活動を通じた武谷氏の葛藤、試練の上で得られた集大成であり、単なる絵画の常識を超えたものであると言えるでしょう。他に、福島原子力発電所事故の記憶を数百年後に物語る「福島のアリス」、カナダのインディー・ミュージック・アイコンのクララ・ヴェニスを深海に描いた人物画、そして、トロント、ナイアガラの滝、福島、南シナ海、縄文の雪景色、シンガポールの風俗街であるゲイラン、108人の生徒のうち70名と13人の教員うち9名が犠牲となった悲劇で知られる大川小学校の空シリーズの絵画が展示されます。

オープニングレセプションは、12月8日(木)の夕方6時から9時までを予定しています。皆様のお越しを心よりお待ち申し上げています。