第20回 リールアジアン国際映画祭開催 注目の日本映画

今年で第20回目を迎えるカナダ最大のアジア国際映画祭“Reel Asian International Film Festival”。節目の年となる今年は11月8日〜19日の11日間に渡って開催され、会場はトロント各所に加え、リッチモンド各所を合わせた大規模なイベントになる予定だ。TORJAでは今月11日の上映作品発表に先駆けて、日系文化会館で上映を予定している注目の日本映画2本を紹介しよう。

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[北米プレミア上映] お父さんと伊藤さん

(MY DAD & MR ITO)
日時:11月10日(木)@7:00pm
場所:日系文化会館
監督:タナダユキ

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自分のペースで、日々の暮らしを大切に生きる女性・彩を上野樹里、ウイットに富み飄々と生きている彼氏・伊藤さんをリリー・フランキー、そして、頑固ながらも愛くるしい一面を持つ父親役に藤竜也。監督は登場人物の心の機微を描くのに定評があるタナダユキが担当し、キレイごとだけで済まされない娘と父親の関係を中心に、家族という存在を、鋭くも温かな視点で描く。今の時代を生きる、新たな“家族”の物語。

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息子夫婦の家を追い出されたお父さんは、ボストンバックと謎の小さな箱を持って娘・彩と20歳年上の彼氏・伊藤さんが同棲しているアパートに突然やってきた。爆弾のように激しい性格のお父さんは、彩たちの穏やかだった日常を一変させてしまうが、毎日のちょっぴりおかしなハプニングを経て、3人がひとつの家族のようになりかけた矢先…。お父さんが「しばらくでかける」と情けない文字で書かれた置き手紙を残し行方不明に。

すれちがう3人の心が通じ合う日は、果たして訪れるのかー? お父さんが彩たちの家にやって来た、本当の意味とは―!?

[バンクーバー国際映画祭正式出品作品] MIXED MATCH

日時:11月15日(火)
@7:00pm
場所:日系文化会館
監督:Jeff Chiba Stearns

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バンクーバーを拠点に活躍している日系カナダ人監督Jeff Chiba Stearns。伝統的な手法でのアニメ制作にこだわり、ハーフである自身の経験を活かした鋭い視点らか様々な賞を受賞するドキュメンタリー映画を制作している。同作品は9月に行われたバンクーバー国際映画祭の正式出品作品として注目を集めており、上映日にはJeff Chiba Stearnsがバンクーバーから駆けつける予定だ。

ヨーロッパ系の父と日本人の母を持つ主人公が白血病に罹り、骨髄移植が必要となるのだが、主人公がハーフであるためドナー探しは困難を極める。グローバル化が進む現在、ハーフやクォーターといった混血人種の人にとって、それはアイデンティティーだけの問題ではなく、生死の問題にもなりつつあるのだ。作中では他にも人種がどのように医療に関わり、現在社会が抱える問題を浮き彫りにしていく。

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