トロントでイタリア本格派ジェラートを作る Alessandroさんに突撃インタビュー!!

トロントもいよいよ夏真っ盛り! 暑い時についつい食べたくなるスイーツと言えばジェラート!

そこでトロントでイタリア本格派ジェラートを作る Alessandroさんに突撃インタビューをしてきました!!

クリーム系おすすめ3種(左)とフルーツ系おすすめ3種(右)

クリーム系おすすめ3種(左)と
フルーツ系おすすめ3種(右)

お店のスタッフさんは とてもフレンドリー

お店のスタッフさんは
とてもフレンドリー


ジェラートショップオープンのきっかけ

僕の母がまず、1970年代の終わりごろにローマにあるバーでジェラート作りを始めたんだ。そのあと1995年に僕と母でローマにジェラート屋さんを出した。すごくちっちゃいお店をローマの中心にね。そして僕はトロントに来ることを決意して、ここに店を出したんだ。だからきっかけは僕の母で、僕自身はジェラート屋さんを出すなんて全く考えもしていなかったんだ。元々僕はシェフだったから、ユニークで美味しい店が大好きだし、どの店のものが美味しいのかもわかるんだ。シェフだった経験は、今でも新しいジェラートのフレーバー作りに活かされているんだ。ただジェラートを売るだけはつまらないからね、自分の個性をジェラートに入れて売りたいと思っているんだ。

オープン当初は100種類だったフレーバーが、今では 160を超えるほどに!
新しいフレ ー バーを生み出すコツは?

新しいフレーバーのアイディアは…たとえば今店頭に出ている新フレーバーの『スパイシーマンゴー』を例に挙げると、ずっと「甘さ× 辛さ」のフレーバーを作りたかった僕は、まずスパイシーチョコレートを作って、これにマンゴーと辛さを組み合わせたらいいのでは?と思って、友人たちの意見も参考にしながら組み合わせてみたら、それが思った通り、上手く組み合わさったんだ。そのあとマンゴーは辛さと組み合わせたらうまくいくんじゃないかと思って友人の話を聞いたりして作ったら、うまく組み合わさったんだ。他には、Copa Cabana!っていうレストランに行ったとき、パイナップルを砂糖とシナモンでコーティングしてグリルしたものが出てきて、それを見たときに「これがジェラートになったら面白いに違いない!」と思って、それで出来たのが“Copa Cabana”というキャラメルで煮たパイナップルとシナモンを組み合わせたフレーバーなんだ。すごくおいしいよ。新しいフレーバーを作るとき、使いたい食材があって、そこから創り出すときと、いきなりピンとくるときとがある。でも、それがうま くいかない時もあるんだよね。2 年前にトマトとバジルを使ったフレーバー を作ろうとした時は、まずはトマトソースとバジルを煮込んでそれをミ ルクベースのジェラートで作ってみたんだけど、その味はとんでもなくひどいものだったね。でも、諦めな いでその次の年、熟考の末たどり着いたのが、まずジューサー で 作 っ たトマトジュース に バ ジ ル を加えて 2 日 間 冷 蔵 庫 で 寝 か せ て、その後バジルを取り除いて水と砂糖とを混ぜてジェラートにするという方法だったんだ。だって考えてみればみんなが飲むトマトジュースは煮込まれてないしミルクも混ざっていない。だからこれはうまくいくだろうと試してみたら…無事うまくいったよ。これは結婚式の披露宴でも出されたことがあるんだよ。どのフレーバーにも、それぞれできていくまでのエピソードがあるんだ。
今、新しいフレーバーとして、きゅうりベースのものとマスタードの 2 種類を考えているんだけど、それが形になるか、そしてそれがいつ出来上がるかはわからな い。シンガーソングライターが次いつ新曲を出すのかわからないみたいにね。

ここで素朴な疑問。ジェラートとアイスクリームの違いとは?

どちらも同じ仲間だけど、アイスクリームは作るときにクリームだけを使って、ジェラートの場合はミルクベースのものはミルクとクリーム、フルーツベースのものは水だけを使って作っているんだ。だから、脂肪分はアイスクリームが 18〜22パーセントで、ジェラートは 8〜12パーセントと、ジェラートの方がヘルシーで、素材の味をより強く感じることができるんだ。僕 の作るジェラートのほとんどは材料を混ぜすぎていないから、 口に入れたときの食感はスムーズだし、後味もいいんだ。あとはジェラートはアイスクリームよりも重くないから食後のデザートとして食べても気分よく食事を終えることができるよ。

読者の方へ―この夏のジェラートの楽しみ方

みんなそれぞれその時の気分や天候で食べるフレーバーを変えていったらいいんじゃないかな。僕だったら雨が降って少し肌寒い日はチョコレートやピスタチオなんかのクリーミーなジェラートを選ぶね。すごく暑い日だったらプレーンヨーグルトとフルーツのフレーバーを混ぜて食べるのがおいしいよ。マンゴー、スイカ、パイナップルとかがオススメだね。もしお目当てのフレーバーがお店になかったとしても、ジェラートを食べるのを諦めるだなんていうのは、もったいないよね。その時の気分に任せて他のを試してみたらより楽しめると思うよ。

編集部・キッチン裏レポート!

本日はインタビューに乗じて、ジェラートが作られる過程も見せてもらいました!

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①ミルクとクリームを合わせて殺菌してから冷やされてできるジェラート生地。生地自体にすでに若干バタースコッチが混ざっている。

②マーブルになるようにさらにバタースコッチを混ぜ合わせていく

③ 綺麗に盛り付けて出来上がり。「ジェラートももちろん出来立ての方が美味しいよ」と笑顔のAlessandroさん

Alessandro
シェフをする傍ら母親とともに1995年イタリア・ローマにジェラートショップをオープン。
2010年トロントにわたり同年『Gelato』1号店をオープン、2011年には2号店をオープンした。レストランへの発注オーダーも受け付ける。現在は3号店オープンに向け、冬用の温かいスープやサンドウィッチのメニューを開発中。