トロントの居酒屋風雲児 #21「ムスコカの恐るべし観光地価格」

「ムスコカの恐るべし観光地価格」

今年の夏は例年と比べるとやはり少し涼しかったように思いますが、皆さんはしっかり夏を満喫できましたでしょうか?私は先月トロントから2時間程のドライブで着く、避暑地で有名なムスコカに家族で行き、とてもいい時間を過ごすことができました。3日間の旅行の前半はあまり天気が良くなかったのですが、後半は天気にも恵まれて楽しい時間を過ごすことができました。

ムスコカ湖の周りには多くの別荘が立ち並び、ボートや水上バイクで遊んだり釣りをしたりと優雅な時間が流れるとても素敵な場所でした。ムスコカには初めて行きましたが、すでにお気に入りの場所の一つとなりました。小さくてもいいのでいつか別荘を手に入れて、夏は家族で優雅な時間をムスコカで過ごしたいなと夢見る私でした。

1ムスコカの前半はお天気があんまりだったので、息子とプールで大はしゃぎ 2遊覧船でムスコカ湖を満喫しました 3勝手に人の船に乗って写真撮影するのは辞めましょう!(笑)


ムスコカでも思いましたが、やはり観光地に出かけるとレストランやお土産屋さんなど観光地価格をつけている店が多く、ちょっとした物がいつもよりも高いなぁと思うことが多々あります。また観光地だけでなく、特に夏の間はプールやイベント、駐車料金なども通常よりも高い夏価格をつけている所が沢山ありますが、この価格の違いってすごいですよね?ホテルの価格もそうです。

ムスコカも冬のホテルは決して高くないですが、夏は冬の3倍も4倍もの値段になります。バケーションで観光地に来て、お財布の紐が緩んでいるのはわかりますが、いつもであればその値段は出さないはずなのに、払ってしまう自分にびっくりしますし、特に子供と一緒に遊び行って、子供に駄々をこねられたらまず買ってしまう自分にはがっかりです。

実は知り合いがムスコカでお店をやっているので顔を出したのですが、その値段にびっくりしました。出している商品はダウンタウンと同じなのに、値段は1.5倍から2倍の値段がついていていました。観光地価格恐るべしです。その店は湖畔沿いにあり湖を見ながらご飯が食べられる絶好の場所にありましたが、場所が変われば値段も変わるんだなと価格の違いにびっくりしました。

4夏なのにサンタ村にはサンタさんが居ました! 5短い夏休みでしたが、家族と過ごした最高な夏休みでした 6遊覧船から見るコテージはどこも素晴らしくて、羨ましいの一言 7ムスコカに来たからにはムスコカブリュワリーヘ。写真撮影前に一番右こぼしちゃいました (笑)


しかしこの価格の見極めってとても難しいですよね。価格が高過ぎればお客さんは買ってくれないし、安すぎても利益はうまれないし、適正な価格を見つけるのは本当に難しいと思います。

私たちは居酒屋としての営業をしていて、お客様が手を出しやすい価格で、毎日でも行けるような店を目指しているので、客単価は30ドルから35ドル程度ですが、世界で一番高いレストランとして知られる店では一人2000USドルのコースを出す店もあります。この価格以外に飲み物代やチップ、税金がかかると思うとすごい金額ですよね。レストランでご飯を食べるという行為は同じなのにここまでの差が出るのはすごい事だと思います。

レストランの立地やデザイン、店の雰囲気やサービス、料理の盛り付けや味、ワインの品揃えなど色々な付加価値がついての価格かと思いますが、値段が張る本当に高いレストランとは、単に本物の食事を提供するだけではなく、至福の時間も授けてくれるものなのだというのが感じられます。

8作りたてだからかいつもより美味しく感じます 9前半のお天気はあんまりだったけど、朝起きてこの風景はテンション上がります 10ホテルの朝食は自分で焼くワッフル。初めて焼いたけどうまく焼けました。


私たちの店は大きいパティオがあったり湖畔というロケーションではありませんが、お客様に居心地のいい時間を過ごしていただき、至福の時とまではいかなくても少しでも幸せだなと感じていただけるような店作りを目指していきたいと思います。安心してください、当店には夏価格も観光地価格もありません。笑

11夕飯後も湖畔を散歩。今度はボートレンタルしたいなぁ 12日本ではネットで3000円の値段が付いているとか。皆さんは試してみましたか? 13スカーボロのスプラッシュパッド。無料なのにいい場所でした!




ogasawara-masaru-profile小笠原 克 Ogasawara Masaru

日本ではファッションブランドGapでアルバイトからマネージャーまで7年間勤務、新規店の立ち上げや日本売り上げNo.1店舗での管理職を経験し、2005年にワーキングホリデーでバンクーバーに渡加。ファッション業界からの転身となるが、調理師免許保持や両親の飲食関係の仕事の影響などもあり、大人気居酒屋Guuでワークビザを取得し男前店で副店長を務める。その後2009年トロントでのFC立ち上げ総責任者に任命されトロントへ。寒い冬でも毎日行列のできる大繁盛店となり、トロントの日本食パイオニアとなる。2014年にはKinkaFamily Inc.の副社長に就任し、居酒屋の他、ラーメン、寿司、焼き鳥などのブランドを管理、2015年10月末GuuとのFC契約終了とともに独立・起業。現在は世界で皆に愛される飲食店を開業できるようにと奮闘中。