うんちく好きシェフのかんたんレシピ 第44話

unchiku-recipes-44

ティヤン


材料:2人分、20cm耐熱容器
ズッキーニ 1本
トマト 2個
オリーブ油 大さじ3
塩 適
香草パン粉*

作り方: 耐熱容器にオリーブ油(分量外)を塗り、5mm厚程の輪切りのトマトとズッキーニを交互に重ねる。塩をしっかりと振り、350F˚のオーブンで20分焼く。香草パン粉を全体に振り掛け、更に15分程焼いて出来上がり。(注:香草パン粉を最初からのせて焼くと、色づき過ぎます。)

私の父は、生っ粋の江戸っ子である。普段は穏やかだが、怒ると江戸弁が炸裂する。子供の頃に、私が何かを怠けようとすると、よくこのように怒られた。

「そんなことを怠けちゃぁいけね〜!そんな奴は、豆腐の角に頭を打って死んじまいな!」 (ちなみに、豆腐くらい柔らかいものでも、怪我をするほどお前は緩んでいるの意味)

今聞けばDV甚だしいが、30年以上も前の話そんな概念は皆無だった。父は怠惰やめんどくさがることを、この上なく嫌う。

過日、父がカナダに遊びに来た際に、大変気に入ってくれた野菜料理、ズッキーとトマトのティヤンをご紹介いたします。ティヤンとは、薄切り野菜の重ね焼きです。簡単な割に見栄えがするので、パーティーなどにも最適です。オーブンに入れてしまえば手が開くので、その間に別の料理や、パーティーの準備をするなどしてみてはいかがでしょうか。野菜に特段決まりは無いので、これから出回る春野菜でも代用可能です。

日々のレストラン営業の忙しさに追われていると、怠惰の念が頭をもたげる。そんな時に、父の声が聞こえて来るような気がして、それを追い払う。
「ティヤンで〜(てやんでえ〜)。何やってんで〜。怠けてんじゃね〜。」
今晩、親父に電話するとしよう…。



hashimoto-nagisa橋本渚
フレンチ、イタリアンレストランで18年以上の経験 を持ち、新たなコンセプトでカフェレストラン、COO Café Bread or Rice を立ち上げる。誕生日パーティーや、少人数のディナー パーティーのケータリングも承っております。

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PHOTO AND LAYOUT DESIGN BY CHIAKI HASHIMOTO