トロントの長い冬に終わりを告げる 日系文化会館 春祭り開催

美しい雛人形たちが華やかに来場者たちを迎える


3月3日より2日間、(日本文化会館)にてSpring Festival 2018こと春祭りが開催された。3月3日は桃の節句。日本では雛祭の日に当たり、このイベントも雛祭に因み催された。当日は多くの日本人とカナディアンが集まり大いに賑わいを見せていた。

まず会場に足を踏み入れ、目に飛び込んで来たのは美しい雛壇だ。6段を構える大きな雛壇には伝統的な雛人形が可愛らしく並び、また雛壇の後ろにはたくさんの吊るし雛が簾の様に敷かれていた。多くの来場者がこの段の前で足を止め、写真を撮ったり人形を眺めたりと、それぞれが馴染みの薄い日本の行事を楽しみながら体験しているようであった。また、来場者には和服を着る人々の姿が目立った。日本の伝統的なものよりも色鮮やかで、思い思いに個性を主張した装いとなっていたのがなんともトロントらしい点である。

着物を纏った女性たちが春気分を盛り上げてくれる

足を止めて写真を撮る来場者の姿も見受けられた

日本の桜をバックにステージでは踊りが披露された

また会場の食事ブースでは、寿司や焼きおにぎり、おでんなどの日本食がずらりと並び、お昼時のみならず終日に渡り賑わいを見せていた。また緑茶を販売するブースも設けられ、柚子などのフレーバーが付いた緑茶を試飲する人々の様子がうかがえた。

そして今回のメインとなるパフォーマンスステージでは、終日に渡り様々な演目が披露され人気を博していた。京都を思い起こさせる踊りから琴の演奏など、日本の伝統に因んだパフォーマンスがそれぞれ注目を集める中、特に忍者のパフォーマンスや和太鼓演奏の人気は高く、舞台前には人が溢れていた。

勇ましい太鼓パフォーマンスで

落語に耳を傾ける来場者たち

その他にも、会場では茶道体験や落語といった日本の文化的なブースも見ることが出来た。茶道体験では人々が実際の茶室を模した個室で抹茶と和菓子を嗜んでおり、緊張した面持ちの参加者も見られたが、異文化を楽しんでいる様だった。また落語に関しては落語が何かを知らない人々も多く居たにも関わらず、パフォーマンスをしっかりと理解し、日本人と同じ感覚で笑う人々の様子が印象的であった。

JCCCでは季節ごとにこの様な祭行事を開催している。これからもトロントの人々と日本文化を繋ぐ場として、賑わいを見せていくだろう。