Essence Of Beauty #09
#09 持たない幸せ
人が体に毒を持ち、溜め込んでいれば、幸せを感じることが難しくなってきます。Detoxの前に、まずは「いらないものは持たない」ことが大事なステップです。
日本はとても豊かな国で、24時間ありとあらゆるものが手に入り、自分の選択で必要なものだけを「持つ」という感覚を鈍らせるでしょう。例えば、現代は「飽食時代」と言われ、乱れた食生活や暴飲暴食などが目立ちます。今、私たちが、豊かな暮らしをしているのは、私たちの先代が飢餓で苦しい思いをした時代を克服して、日本という国を成長させることができたからです。そして、私たちは、食事から十分な栄養をとることができ、なおかつ欲求をみたしてくれる楽しみまで持っているのです。
ところが、いったん豊かになると、過去のことは忘れ、飽食を続けてしまうのです。高い確率で生活習慣病につながると知りつつも、こういった悪習慣を続けてしまうことは、人間の欲求のコントロールの難しさの表れでしょう。
ものを持ちすぎることで、無駄が増え、必要のない情報を頭に詰め込むことで、人を思いやる心の余裕はなくなり、体の声を無視して酷使し続けることで、体の本来の回復力を失っていきます。
人は余裕がなくなると自分だけの幸せを考え始めます。
「余裕」のためにまずは、「リラックス」をする。精神面や肉体面から身の回りのものまで余計なものは「持たない」技術を身につけて、そのスペースを確保しましょう。そうして、人それぞれが常に最高のパフォーマンスで使命に時間を費やし、他人に対しての思いやりが生まれ、心の豊かな生活を送ることができるのです。
今では、世界中で人気になってきている ‘Juice Cleanse’ などで、身体のゴミを一度出してみたり、瞑想を行って、脳の「ゴミ」を出してあげることもいいでしょう。
トロント生活は、必要なものだけをスーツケースに入れて旅立ったあの感覚を片手に、「本当の自分は何が必要か?」をもう一度考える絶好の機会です。
小池 恵理子
千葉県生まれ。ジュエリー、ファッション業界で経験を積み、その後日本,カナダでネイリストとして働く。生活信条は心身共に健康でいる事。インド単身バックパッカー経験有り。現在、全米ヨガアライアンスの資格取得を目指し、日々特訓中。