美容対談 佐々木勝さん × Hiroさん

関西を拠点に7店舗の美容院を経営し、フィリピンのセブ島に英語と美容を同時に学べる学校「アジアビューティーカレッジ」を設立した佐々木勝さん。世界に通用する美容師を育てたい、そんな想いはHiroさんと通じるところが多々ある。今回は佐々木さんに、学校設立に懸ける思いや日本人美容師に対する考え、今後のビジョンについて伺った。

佐々木さん(左)と Hiroさん(右)

佐々木さん(左)と Hiroさん(右)

カットショーの様子(右)

カットショーの様子(右)

海外で美容学校を設立するに至ったきっかけを教えてください。

佐々木:大好きだった現場から一歩離れ、美容室の経営を始めた後、順調に売り上げは上がっていったのですが、僕自身のモチベーションは上がっていかなかったんです。そこで改めて気付いたのは、僕は人が成長していく姿が好きだということ、人材育成がしたい、という自分自身の思いです。日本での開校も視野に入れていましたが、国内のルールの中では厳しい事情も多く、それならば世界で通用する美容師を輩出するためにも海外で開校しよう、と海外での学校設立を決めました。
Hiro:僕も一時帰国の際、大学生や美容師への講演等をして海外への興味、意識の後押しを試みています。日本人は非常に真面目で器用で努力家です。世界に通用するクオリティーを兼ね備えてるという事をまず皆さんに知って頂きたいんです。だから、とても佐々木さんには共感致しました。
佐々木:アジアビューティーカレッジへは、日本で美容師を諦めた人や、日本の様々なルールが窮屈だと感じる人、そんな人たちにもどんどん来て欲しいです。ヒロを目の前にして言うのも何ですが(笑)、海外で活躍している人って、日本だと少し破天荒に見られがちだと思うんです。でもそういう人たちこそ個性やバイタリティに溢れて、世界で勝ち抜けるメンタルも持ち合わせていると感じます。まさに、ヒロは若い頃にいきなり海外に出て行って、今現在の大活躍に至るので、要するにヒロのような美容師をウチの学校から輩出できればと思っています。

アジアビューティーカレッジのカリキュラムについて教えてください。

佐々木:半年以上の長期カリキュラムや1週間からの短期カリキュラムなど、様々なカリキュラムを用意しており、企業研修に使用して頂くこともあります。セブ島にも店舗がありますので、実際にお店に出てもらって現地のお客様の髪を切ってもらいます。例えば三ヶ月来れば200人ほどカットをしてもらえます。基本的には1日のうち4時間を英語の授業、さらに4時間を実技、としていますが、英語が堪能であれば英語の授業を短めに調整することも可能です。当日英語の授業で習得した言い回し等をその日の実技ですぐに使ってもらいますので、身につくスピードも速いと思います。
Hiro:そのような環境で学べることは、絶対に色々な意味でプラスだと思います。そして、その生徒達が卒業後に今度はワーキングホリデーでカナダに来る、そんな姿を早く見たいですね。佐々木さんの学校からは今後、海外で活躍する美容師が確実に多く輩出されていくと思います。

日本人美容師に対する思いを聞かせてください。

佐々木:これからの時代、美容師がフリーランスで働くという形態が増えてくると思います。その中で生き残るには、やはり人としての魅力がないといけないと考えています。現在の日本では、カットや接客が酷く下手である、そういう美容師は少ないです。ではどこに特化できるか、というとやはり個性ですよね。自分自身が素敵な人生を送っていないと、人としての魅力、個性というのは中々生まれないと思いますので、海外に出て広い世界を味わうなど、自分に投資を出来るような人が増えてほしいですね。
Hiro:美容師というのは、本当に素晴らしい職業だと思います。赤ちゃんからシニアまで様々な世代や、様々な職種の方々にお会い出来ますし、特にここトロントでは様々な人種の方々とも出会います。僕は、こんなに面白く最高な職業はないと思います。改めて言いますが、日本人美容師は世界基準で見れば上手な方だと思います。そして美容師のデビュー後はある意味でお客様に育てて頂くのだとも思います。お客様を担当することで技術面はもちろん、コミュニケーション能力も更に向上していきます。そう考えると海外で美容師って、こんなに面白い空間はないですよ、本当に。僕は、世界での日本人美容師への評価や社会的地位をもっと上げたいんです。だからこそ今、アジアビューティーカレッジに通われてる生徒さん達を含め、これから海外で活躍する美容師にとって、歩みやすい道を作る、それを僕はやりたいんです。
佐々木:僕らの先輩方が、「日本人美容師は真面目で器用」というベースを作ってくださいましたから、これからはそのベースを武器に、我々が世界レベルで戦わなければならないですよね。

今後の展望についてお聞かせください。

佐々木:8月から同じくセブ島で語学学校をスタートさせる予定です。こちらは美容師に限らず、英語を学びたい人なら誰でも通うことができる語学学校です。また、美容学校、語学学校共に将来的には台湾やベトナム、ロシアからも生徒を受け入れたいと考えています。特にアジアビューティーカレッジにおいては、様々な国の生徒にヘアカットモデルになってもらうことで、生徒がたくさんの国の人の髪質を経験できることに繋がると思います。
そして、100人いれば100人が違う働き方をできる、そんな美容業界を作っていきたいなと思っています。

トロントで様々な目標に向かってチャレンジを続ける読者にメッセージをお願いします。

佐々木:美容師に限らずとも、これからは世界基準で就職を考えるべきだと思います。日本人を必要としているところは、世界中にたくさんあります。世界に目を向けると視野がぐっと広がりますし、人生が豊かになると思います。まだ日本にいる人も、海外に行きたいな、と思ったら是非、積極的に出て行って欲しいです。



Hiroさん
名古屋出身。日本国内のサロン数店舗を経て渡加。若い頃から憧れた、NYの有名サロンやVidal Sassoonからの誘いを断り、世界中に展開するサロンTONI&GUY(トロント店)へ就職。1年目から著名人の担当や撮影等も経験し、一躍トップスタイリストへ。その後、日本帰国や中米滞在を経て、再び、トロントのTONI&GUYへ復帰。クリエイティブディレクターとして活躍し、北米TOP10も受賞。2011年にsalon bespokeをオープン。今現在も、サロンワークを中心に著名人のヘア担当やセミナー講師としても活躍中。
salon bespoke Tel: 647-346-8468
130 Cumberland St. 2nd floor / salonbespoke.ca
PV: “Hiro salon bespoke”と動画検索



佐々木勝さん
セブ島で英語×美容を学ぶ、美容留学Asia Beauty Collegeを設立 。日本では美容院DONNAを7店舗経営。海外で働くことや日本でのインバウンドのため、英会話と美容技術を身につける日本初の美容学校を設立。ネイリスト、アイリスト、美容師を短期間で育成、独立や海外就職もコンサルティングしている。
アジアビューティカレッジ
beautycollege.asia
美容院 ドンナ
www.hairstudio-donna.com
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