「サッカーボールがあれば言葉はなくても通じ合える」|トロントのカリスマ美容師 Hiroさん×相場 義之さん | 対談【前編】

カナダのベスト100レストランに選ばれたAncaster Millでスーシェフを務める相場義之さん

日本食レストランでのアルバイトがきっかけでシェフとしてのキャリアをスタート


 今月から3回に渡って漢気を語り合うお客様は、現在カナダのベスト100レストランに選ばれたAncaster Millでスーシェフを務める相場義之さん。2人は2009年以来に出会って以来、日系サッカーコミュニティのJFTを通じて意気投合。ともに海外チャレンジすることを幼き頃から目指し、ワーホキングホリデーから永住権を取得、手に職系のプロフェッショナルとして活躍する。

高校時代プロサッカー選手を目指してブラジル留学を経験したヨシさんは、海外でさらにチャレンジするために留学したカナダでプロ美容師のヒロさんと出会う。

Hiro:最初に出会ったのはたしか2009年頃。チームは違うけど、日系サッカーコミュニティで出会っていたよね。当時のヨシ君はヤンチャな雰囲気を醸し出していたけど、サッカーはプロを目指してブラジル留学までしていたくらいだから、凄い上手かった!

Yoshi:ビザの関係で知り合ってすぐ日本に帰国したから、より深い関係になったのは2011年に再びカナダに戻ってきてからだね。ヒロさんのサッカーチームのマネージャーに僕の彼女(現在の奥さん)がいたのがきっかけだね。

プロを目指して高校の留学制度を活用しブラジルに…

Hiro:本気でプロを目指していたんだよね。サッカー留学をしていたのはいつぐらいなの?

Yoshi:中3の夏休みの時に2週間行ってから、高1の1年間ブラジルにサッカー留学って感じかな。

Hiro:ブラジルを選んだ理由は?

Yoshi:単純にキャプテン翼を見て!(笑)。しかも、小3の時には教室に貼っていた〝将来の夢〟に「ブラジルに行く」って書いていたくらい。

Hiro:すごいね。もうその時から決めているって。サッカー留学時代の話をぜひ!

Yoshi:サンパウロから少し離れた所にサッカーセンターがあって、交換留学制度で日本から10人程度参加して現地のブラジル人とチームを作ってプレーをしていた。週に3回午前中だけ学校に行って、他の時間はずっとサッカーをやるという…プロテストを受けるような人たちも参加していて一緒に生活をして刺激を受けたね。


Hiro:その後日本に帰国してからは?

Yoshi:もちろん高校卒業までサッカーを続けて、残念ながら全国大会には縁がなかったけど、関東大会とかには出場していたかな。

22歳の時ワーキホングホリデーで再び海外を目指す

Hiro:高校を卒業して、また海外に行こうとしたのはなぜ?

Yoshi:高校を卒業してからまた海外で生活をしたいと思っていたけど、 父親が経営している会社も大変な時期で、「それなら自分の力でお金貯めて行こう。」と。高校卒業後、東京に出てお金を貯めるために3年間焼鳥屋さんで働いたり、色々なバイトをやって働いた。そして2008年22才の時にワーホリでカナダに来たんだよね。

二人の共通点は「ラテンの空気」

Hiro:そもそも、ブラジルでどこに影響されて海外に行こうと思ったの?
Yoshi:常識がなくて型にハマってないところ!無理とかしてなくて誰にでも平等な所!。これうまく伝わるかなー…。サッカーをやっていると80・90歳のおじいちゃんが、16歳の俺らの中に混ざってくるんだよ!そういう日本ではなかなかない当たり前の雰囲気がすごく楽しかったし、知らない町に行くと日本人って言うだけでみんなが歓迎してくれたり…そういうのに感銘受けたというか、心が動かされたというか。

Hiro:僕も、スペイン語留学経験があったり、毎年大好きな中米に行くので空気感が分かるんだけど、きっと留学先がブラジルっていうのが大きかったよね。しかもサッカーボールがあったから余計そう感じるんだろうね。これが語学留学だけだったら、もしかしたら再び海外に出たいなんて思わなかったかもしれないよね。

Yoshi:そうそう。サッカーボールがあれば言葉はなくても通じ合えるからね!

Hiro:留学目的がサッカーだった事で、ブラジルでの言語のハードル下がったのは良かったよね。それもラテンの良さだよね。偶然にもヨシ君は、僕と同じ22歳の時にトロントに来て、それからたくさん話をしたけど共感することが大いにあるよね。

 一度、カレッジ用のお金を貯めに日本に帰国して、トロントに戻って直ぐにカレッジにも合格して、サポートなしで自力で通ったんだもんね。ヨシ君の〝若者が自立して、チャレンジしてる〟って感じも、すごい好印象だったな。しかも、ここ5年ぐらいで料理の世界でシェフとしてものすごい勢いでステップアップしているのを身近な友人として感じられて、この男もやっぱり本物の〝有言実行タイプ〟だったんだなって、単なる好印象から確信に変わったよね。

ヒロさんはトロントで心から信頼を寄せることができる兄貴分

Yoshi:改めて言われると恥ずかしいな(笑)。ストレートな気持ちで表現すると、ヒロさんは俺からしたら兄貴分の一人かな。俺の今のキャリアだったり、生立ちだったりを全部知ってくれているのはトロントではヒロさんともう一人しかいない。頼っているとかじゃなくて、何でも相談出来る人だな。今のレストランにボスに付いて転職するかどうかやプライベートでは家を買うとか…、相談役だね(笑)。

Hiro:そうだね、確かにヨシ君のこと何でも知ってるかも…(笑)。

Yoshi:うん、全部話していると思うよ(笑)。

(聞き手・文章構成 TORJA編集部)


相場義之さん

 学生時代にブラジルにサッカー留学。その際に海外での生活に憧れ、2008年にワーホリでカナダへ。2009年にFin Izakayaで料理を始める。その後高級フランス料理店Auberge du Pommierで働き、1年弱でマネージャーポジションに昇進。2015年に現在のAncaster Millで働き始める。2016・2017年、【15 of the best restaurants outside the GTA】【100 best restaurants in Canada】に選ばれる。
ANCASTER MILL 548 Old Dundas Rd, Ancaster, ON L9G 3J4
HP:ancastermill.ca


Hiroさん

名古屋出身。日本国内のサロン数店舗を経て渡加。若い頃から憧れた、NYの有名サロンやVidal Sassoonからの誘いを断り、世界中に展開するサロンTONI&GUY(トロント店)へ就職。1年目から著名人の担当や撮影等も経験し、一躍トップスタイリストへ。その後、日本帰国や中米滞在を経て、再び、トロントのTONI&GUYへ復帰。クリエイティブディレクターとして活躍し、北米TOP10も受賞。2011年にsalon bespokeをオープン。今現在も、サロンワークを中心に著名人のヘア担当やセミナー講師としても活躍中。

salon bespoke

WEB: salonbespoke.ca
TEL: 647-346-8468
130 Cumberland St, Toronto, ON M5R 1A6
Instagram: HAYASHI.HIRO
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