「どんなことがあっても信じることが大切」|トロントのカリスマ美容師 Hiroさん×料理人 山中 隆佑さん 対談【前編】

山中さん(左)とヒロさん(右)

 今月からのお客様は、日本のテイストを随所に取り入れたオリジナルクラフトビールとレストランを融合させトロントでも高い人気を誇る「Godspeed Brewery」でヘッドシェフを務める山中隆佑さんにお越しいただきました。

R&Bを英語で歌いたくてワーホリを決意。そこで料理の魅力に惹かれる

ヒロ: 出会いは相当前だよね? 2011年の年末に共通の友人のホームパーティーで会って、そこで地元が一緒だと発覚して、すぐお互いに親近感みたいな(笑)。

山中: そうですよね。地元が同じで。しかもトロントの家も近いですよね(笑)。

ヒロ: そうそう(笑)。隆佑君とは頻繁には会えないけど、同じような世代で現地の飲食業界で自分自身で道を切り開いて、現在も全力で走っているから、より親近感ある。トロントに初めて来た時のことを教えてください。

山中: 2005年1月にワーキングホリデーでカナダに来ました当時R&Bを英語で歌いたくてアメリカに行こうと思っていたんですが、アメリカはワーホリはなく、カナダにしました。当時は全く英語を話すことが出来なかったですね。だから英語をできるようになろうと思って、日本人が少なかったトロントを選びました。友人たちには心配されたのを覚えていますが、ここに来た以上はやってやるって感じでした。実際、僕は追い込まないと何も出来ないタイプでしたので、失敗したら笑ってくれよって感じでしたね。

ヒロ: そうなんだね。僕もトロントに来た時は英語が全然ダメだった(苦笑)。いざトロントに来てからは?

山中: お金があまりあるわけでは無かったので、すぐ働かなければなりませんでした。当時ではとても珍しいIZAKAYAのキッチンで働いていました。実際働いている時に英語を学びながら料理を作るって感じでした。英語での会話は料理の話題から入りました。

 お互いに相手のことを知らなくても同じ料理という共通項があると会話がはずみますよね。会話が生まれることで友達になったり、仕事が有意義になったり、頼られたりもしますよね。

ヒロ: そうなんだよね、僕も共通点のあるカナダ人とは自然と友達になれたかな。超ラッキーで、語学学生だった1年目からヴィダルサスーンや、メイクのMAC、アヴェダ系など有名店の同世代スタッフ達とも、僕の英語が下手でもノリで仲良しに(笑)。

 きっと夢や目的が同じだから、友達になれた。現地社会の業界では僕たちが外国人で、言語は大切なテーマになる。

 リュウスケ君とは英語に対するアプローチの仕方もとても近かったんだね。また、やはり親近感(笑)。

天職の料理に出会う

ヒロ: ちなみに料理の道へ進むと決意したのはいつ?

山中: 私は実家が小さな喫茶店で昔から料理をするのが日課になっていました。高校卒業後、料理の専門学校の道に進みたいと親に相談した際に、修行をしに行け!と親父に言われ、もめましたね(笑)。そして意地でも料理の道は行かないと決め、車関係の仕事に一旦つきました。ですがカナダに来てから、料理をすることが自分にとって楽しいことだと分かりました。ほかのシェフ仲間と話をしても、家では料理はしないと聞くこともありますが、私の場合は毎日料理をしていますね。僕は日々練習だと思って料理を作っていますよ。

 料理で人生を行こうと決めたと言うより、自然と料理が楽しいと思うようになりました。

ヒロ: 僕もその気持ちが分かるし、好きなことを仕事にできているのは凄く幸せなことだと思います。人生は好きなこと見つけて楽しむのがベストだと思うし、僕も美容師という仕事が、本当に楽しい。ワーホリの後はどうしたのですか?

山中: 一年間ワーホリで働いた後、就労ビザを取得し、合計二年間カナダにいました。本当は三年間滞在できたのですが、日本で本格的に料理の修行をすると決めて、のちに師匠と呼べる方の元で料理の勉強をするべく弟子入りしました。日本で料理を修行している時は一日15時間くらい料理と向き合っていました。その時から自分の次の視野は海外に向いていたため、親方にはいずれ再び海外に戻り、料理をしたいと伝えていました。

(聞き手・文章構成TORJA編集部)

山中 隆佑さん

 Godspeed Breweryヘッドシェフ。愛知県名古屋市出身。
– 2005年〜2006年、トロントに滞在。
その後、日本に戻り、割烹料理店で働く。
– 2009年〜2010年、イギリス•ロンドンのNOBUに勤務。
– 2011年よりトロントに戻り、Ascari Enoteca、Momofukuを経て現職。

Hiroさん

 名古屋出身。日本国内のサロン数店舗を経て渡加。NYの有名サロンやVidal Sassoonの就職チャンスを断り、世界中に展開するサロンTONI&GUY(トロント店)へ就職。ワーホリ時代から著名人の担当や撮影等も経験し、一躍トップスタイリストへ。その後、日本帰国や中米滞在を経て、再びトロントのTONI&GUYへ復帰し、北米TOP10も受賞。2011年にsalon bespokeをオープン。今もサロン勤務を中心に、著名人のヘア担当やセミナー講師としても活躍中。世界的ファッション誌“ELLE(カナダ版)”にも取材された。

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