「大麻発言から吉本騒動までを語る」 ウーマンラッシュアワー村本大輔さん 第2回(全4回企画)|Hiroの部屋

ヒロさん(左)と村本さん(右)

ヒロさん(左)と村本さん(右)

自身第2回目となったトロント独演会に合わせ、今回は対談相手に美容師のヒロさんと語り合ってくれたウーマンラッシュアワー村本大輔さん。 第2回目は仕事観やよく炎上し話題となるツイッターについて核心に迫った。

ネタを思いついて舞台上で試しての繰り返し

ヒロ: SNSを見ていると、村本さんはいつも忙しいイメージがあります。

村本: 休みがあればすぐ独演会を入れてしまいますね。家で考え事をして思い浮かんだアイデアを舞台で次々試すという、そういう生活をしています。考えついて舞台上でやっての繰り返しの生活ですね。日本だと、僕のスタイルはスタンドアップコメディだとかそうでないとか、漫才だとかそうでないとか、コメディアンだとかそうでないとか、そういった意見がはっきり言ってうるさいと感じています。「(単に)村本の話でしかない」と言われることもあります。僕としては、僕の漫才は家族で食卓を囲って聞いてほしいと思っています。

「路上で野糞をする感覚」に思えてきた。お笑いがあってよかった。

ヒロ: 以前はツイッターでよくアンチと応酬を繰り返していたと思います。現在はどうでもいいやと思えるようになった心境の変化はなんですか?

村本: 例えば、ある番組への出演を断っているという事実があるとして、「村本があの番組に呼ばれなくなった」と言われますよね。そこで理解させたい、誤解を解いて説得したいと発言してしまうと、言い合いが延々と続いてしまいます。

 そもそもなぜ理解してほしいのかよく考えると、フォロワーに「違うんだよ、俺は」と言っているようなオオカミ少年のような気がしてしまうんです。距離を引いていけば、惑星の小石の微生物の会話にすぎないと考えるようになりました。

 ツイッターで発言してしまうのは、路上で野糞をする感覚です(笑)。どこで出しとんねんというか、あとで恥ずかしくなります。だからあとになって洗う、すなわち削除するわけです。消しているところも恥ずかしいですが(笑)。人間誰しも発散したいものですし、そういうときにお笑いがあってよかったと思います。僕にとって出せる場所はここ、それに聞いてくれる人がいるなら芸にして売りたいと思いますね。

(大麻の発言は)実験的な意味もあった

ヒロ: ツイッターでつぶやいた「大麻合法化しようぜ」発言が話題になりました。

村本: あのつぶやきは実験的な感じがありましたね。ツイッターの140字は見るのに、僕のブログや独演会は見ようとしない。140字でしか判断しない風潮があります。

 来年にはオリンピックが日本で開催されるにあたり、コンビニからエロ本が撤去されると聞きました。エロ本で性犯罪が抑えられていたかもしれないのに、問答無用に悪と決めつける、その存在の意味を知ろうとしない、それと同じことのように思います。

 いじめに関してもダメだというカードは誰しもが挙げますが、有名なアメリカのコメディアン、クリス・ロックという人は、「いじめが必要だ」と主張しています。同じくデイヴ・シャペルというコメディー界のスーパースターは、LGBT関連も鋭く切り込みます。僕自身、コメンテーターに「君はいじめられっこだったに違いない」と言われたこともありましたが、表では「いじめはあかん」と言っている人でした。

 日本人は「このご時世に」という言葉をよく使いますが、それはポピュリズムだと思います。反対意見を唱える人がいないですよね。今回あえて大麻発言をして炎上しましたが、今回のことを通して、みんなの反応が分かったというか、決まっていた仕事がなくなりましたが、新たなことに気づけてよかったです。

昔から「一瞬で不幸をミクロにできる人間」なんです

ヒロ: その後仕事がなくなったときに投稿されたブログから、ショックが伝わってきました。当時の心境はいかがでしたか?

村本: アメリカでスタンダップコメディに挑戦する密着取材の企画だったので、とてもショックでした。嬉しくて既に両親に報告していたので、その中での発言で仕事がなくなって落ち込みましたね。

 しかし昔から、僕は天性で「一瞬にして不幸をミクロにできる」人間なんですよ(笑)。大人になって様々な人に出会い、今回もアメリカに行ってさらに色々な人に出会う。僕の人生のDVDに一つ話が加えられたというか、へこんでもいつの間にか立ち上がる力があります。

イキイキしている人は、ネットニュースなんて見ていない

ヒロ: 村本さんがアメリカに旅発ってから、所属されている吉本興業で騒動が起こりました。そんななかで、「村本がSNSでつぶやかない」と逆に話題になりました。どういう心境でしたか?

村本: いちいち反応する人たちはお祭りとしか思っていないように思います。アベンジャーズにアイアンマンが出てないとか、バッドマンにジョーカーが出てない感覚だったんじゃないでしょうか(笑)。僕が一つ感じるのはイキイキしている人は、ネットニュースなんて見ていないですね。

 第3回目となる次回は、アメリカ公演で受けた経験やジャーナリスト堀潤さんとの交友関係などにフォーカスしていく。

(聞き手・文章構成TORJA編集部)

村本大輔(むらもと だいすけ)さん

 1980年11月25日生まれ。吉本興業所属のお笑い芸人。

受賞歴
2009年 笑わん会第10回 優秀賞
2009年 第7回MBS新世代漫才アワード 第2位
2010年 第31回ABCお笑い新人グランプリ  審査員特別賞
2011年 第32回ABCお笑い新人グランプリ  最優秀新人賞
2011年 第43回NHK上方漫才コンテスト 優勝
2013年 THE MANZAI 2013 優勝 

Hiroさん

 名古屋出身。日本国内のサロン数店舗を経て渡加。NYの有名サロンやVidal Sassoonの就職チャンスを断り、世界中に展開するサロンTONI&GUY(トロント店)へ就職。ワーホリ時代から著名人の担当や撮影等も経験し、一躍トップスタイリストへ。その後、日本帰国や中米滞在を経て、再びトロントのTONI&GUYへ復帰し、北米TOP10も受賞。2011年にsalon bespokeをオープン。今もサロン勤務を中心に、著名人のヘア担当やセミナー講師としても活躍中。世界的ファッション誌“ELLE(カナダ版)”にも取材された。

salon bespoke

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