「アメリカでの劇場飛び込みと カナダ総選挙を想う」 ウーマンラッシュアワー村本大輔さん 第3回(全4回企画)|Hiroの部屋

村本さん(左)とヒロさん(右)

村本さん(左)とヒロさん(右)

アメリカでの劇場飛び込みにテレビ局ディレクターがやってきた!
 仕事を干されたあと渡航し留学したアメリカでの劇場飛び込みの話、ジャーナリスト堀潤さんとの気になる関係などについてお話を伺った。

大麻合法化発言で取りやめになった番組の制作ディレクターが現れる!

ヒロ: アメリカでは劇場に飛び込んでネタを披露したそうですね。

村本ニューヨークはコメディの世界で一番厳しい街と言われています。現地に大麻合法化発言で取りやめになった番組の制作ディレクターが現れて、「ぜひ村本さんに密着させてほしい」と頼まれました。「番組化の予定はまだありませんが、村本さんのコメディは価値があるので、いつか売り込みます」と。

 黒人だらけの劇場で、大麻発言で仕事がなくなったことを揶揄して「日本は大麻でリラックスしろ」というギャグを披露し、「F**king, Japanese TV」と決め台詞を吐いたら受けたので、一部始終をしっかりと撮ってもらいました。

 「これをいつか世に出してみせます」と彼は約束してくれました。

ネタがパスポート。コメディアンという市民権が色んなところに連れていってくれる

村本: 仕事で行っていたらこんなにハラハラすることはなかったし、一人でテキサスの語学学校に行って英語を学び、舞台でネタを披露して…。

 あるときニューヨークの「コメディセラー」の前を通ったら、Netflixの番組に出演している人気芸人を見かけて、飛び込もうか迷いました。
 俺のネタの反応を見てみたい、しかしそのコメディアンがぶっきらぼうに見えたのでそのとき声は掛けられませんでした。ナンパをためらう感じと一緒です(笑)。

 あるとき劇場の地下から笑い声がしたので、受付に入れてくれと頼んだのですが、締め切っていると言われました。彼について尋ねましたが、「彼は今サプライズで出ているだけだ」と。「言葉はわからないけど見たい」「だめだ」と応酬を繰り返して…。

 そこで僕のネタ帳を見せると、くすっと笑ったんです。そして特別に入れてくれて、彼のスタンドアップの最後の瞬間を生で見ることができて、ゾクゾクしました。

堀潤さんは「リベラルで熱い男」

ヒロ: ジャーナリストの堀潤さんとも親交があるということで、帰国してすぐお会いしたと伺いました。

村本: 彼は分断を許さないというか、人の意見に肯定を続ける、否定をしないですね。

多様性のなさはヘルペスと同じ、免疫が落ちてきている

ヒロ: お話を聞いていて、村本さんの人生の第2章を見ている気持ちになって、僕も嬉しいです。

村本: アメリカに行って思うのは、日本にいたら全く勉強しなくなるということです。
 ふと思い出しましたが、東京にいた頃1年に1回家賃を上げていくことに決めていて、40万の家に住んだ時に、若手の芸人に引っ越しの手伝いをしてもらっていました。段ボールを積んだ狭い車に後輩が座るわけです。狭い狭いといいながらもものの5分で普通になる。環境に適応するのが早いと思いました。

 英語がない環境に戻るのも同じことですよね。変化に摩擦や恐怖はあると思いますが、芸人の環境に満足してしまって、世界は広いのに、戻って当たり前になるのが怖いです。

 個人的に、10月のカナダ総選挙も楽しみです(注・インタビューは9月に行ったもの)。もし保守派に変わったら、どうなるのでしょうか。

 現代は皿の上にパンがたくさんあったからよかったものの、中国とかが現れてパンが少ないように感じてしまっているように、カナダでも保守層は移民に対して危機感を覚えるようになるかもしれませんよね。

 一部の日本人が韓国人に抱く感情も一緒です。不安になる人間が増えてきたときに、パンがないと気づいたときにどう変わるのか、変わる瞬間が見たいです。それをカナダに期待しています。多様性のなさは、「ヘルペス」と僕は表現しますが、免疫が落ちると出て来ますからね。

(聞き手・文章構成TORJA編集部)

村本大輔(むらもと だいすけ)さん

 1980年11月25日生まれ。吉本興業所属のお笑い芸人。

受賞歴
2009年 笑わん会第10回 優秀賞
2009年 第7回MBS新世代漫才アワード 第2位
2010年 第31回ABCお笑い新人グランプリ  審査員特別賞
2011年 第32回ABCお笑い新人グランプリ  最優秀新人賞
2011年 第43回NHK上方漫才コンテスト 優勝
2013年 THE MANZAI 2013 優勝 

Hiroさん

 名古屋出身。日本国内のサロン数店舗を経て渡加。NYの有名サロンやVidal Sassoonの就職チャンスを断り、世界中に展開するサロンTONI&GUY(トロント店)へ就職。ワーホリ時代から著名人の担当や撮影等も経験し、一躍トップスタイリストへ。その後、日本帰国や中米滞在を経て、再びトロントのTONI&GUYへ復帰し、北米TOP10も受賞。2011年にsalon bespokeをオープン。今もサロン勤務を中心に、著名人のヘア担当やセミナー講師としても活躍中。世界的ファッション誌“ELLE(カナダ版)”にも取材された。

salon bespoke

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