H.I.S.オススメ オトナの旅 ~クアラルンプール~

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美食の国マレーシア。赤道に近く亜熱帯気候の首都クアラルンプール。マレーシアはマレー系65%、中華系24%、インド系8%の主な3つの人種で構成される他民族国家。そのためクアラルンプールは様々な味を楽しめる魅惑の街なのだ。空港から一歩外に出ると“じっとり”とした空気が肌を包み、気分は一気に南国ムードへと変わる。タクシーに乗り込み30分ほど走ると街が見えてくる。朝焼けにそびえるツインタワーがお出迎えだ。

美食旅行の始まりはローカルの屋台で朝ごはんといこう。「マッカン、マッカン!」(食べて、食べて!)と声を掛けてくれた屋台に立ち寄る。人懐っこい笑顔のインド系のお兄さんが、練った小麦粉の生地を手に打ちつけながら透けるほど薄く伸ばして鉄板で焼いてくれる。マレーシア名物ロッティーチャナイだ。赤いプラスチックの椅子とテーブルに座って自慢のロッティーチャナイとカレーをいただく。薄く何層にも重なったパリパリモチモチのロッティーチャナイにスパイシーなカレーがよくからみ、なるほど、よく出来ているものだと感心させられる。

お腹も満たされたところで、ジャランジャランといこう。
“ジャラン、ジャラン”クアラルンプールに行くならこの言葉を知っておいてほしい。これはマレー語で「歩き、歩き」という意味。とりわけリラックスして歩くときにこの言葉は使われるようだ。マレーシアの人々はこの言葉が大好きで、街のいたるところで“ジャンランジャラン”を耳にする。そう、ジャランジャランのポイントはリラックスすること。のんびりしたマレーシアの人々の雰囲気が“ジャランジャラン”には詰まっている。

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イスラム教圏のこの国で外せないジャランジャランのスポットは、なんといっても“モスク”である。なかでもブルーモスクはその鮮やかなブルーの装飾で世界中の人々を魅了し続けている。真っ白な壁に描かれた植物模様とアラビア文字を見ながら中に進んでいくと、大理石のひんやりとした心地よい感触を裸足に感じる。ベールを被った女性達の横を走り回る子供の声が高い天井にこだまする。お祈りの時間を告げる“アザーン”が流れ、広場の噴水は太陽の光を浴びてキラキラしている。その神秘的な雰囲気にうっとりせずにはいられないだろう。

昼にはドライワンタンミーを是非とも食べてほしい。ドライワンタンミーは暑いこの国で中華系マレー人によって考案された汁なしの麺料理である。中国醤油ベースの甘辛いタレを絡めたコシの強い細麺に、こんがりと炙ったチャーシューとゆでたてプリプリのワンタンが乗っている。濃い味付けのこのドライワンタンミー。添えられた甘酢漬けのグリーンチリが口をさっぱりとさせてくれるので箸がとまらない。中華系マレーシア人のみならず、クアラルンプール在住の日本人にも愛される一品。皆それぞれがお気に入りの店を持っているというほどだ。一食7リンギット(約250円)前後という値段もまた嬉しい。
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ダウンタウンの中心、ブギビンタンでショッピングとマッサージを楽しんだ後は、屋台で夕食としよう。赤いちょうちんの下、忙しく鍋を振るカコーンカコーンという金属音が響き、米の炊ける香りが食欲をそそる。客引き達の威勢のよい掛け声と満席のテーブルからあふれる笑い声。立ち込める湯気とともにスチームボートのなんともいえない魚介の香りが漂ってきた。暗くなり始めた空に輝くツインタワーを眺めながら、キンキンに冷えたタイガービールを流し込む。あぁ、ここはなんという開放感なのだろう。

様々な文化と宗教が交じり合い発展を続けているクアラルンプール。この街を訪れたあなたは、その特別なパワーの虜になるに違いない。