〆の1ページ おいしい一献

第四食目「ベジみそラーメン」

半年間の試行錯誤を経て生まれた野菜のとろみと旨みが凝縮された一杯

半年間の試行錯誤を経て生まれた野菜のとろみと旨みが凝縮された一杯

雷神のベジみそラーメンはベジタリアンの方のために開発されたラーメンだ。しかしその野菜たっぷりのベジみそラーメンのスープを一口すするとベジタリアンでない私をも夢中にしてくれる濃厚な味わいが口の中いっぱいに広がる。是非ともラーメンマニアの方にも一度賞味してもらいたい新しいオリジナリティ溢れるラーメンだ。
もともと雷神ではベジタリアン向けのメニューとして、スープのないヌードルディッシュが提供されていた。しかし昨今のラーメンブームの中で、多くのお客からスープ入りのベジラーメンを食べたいというリクエストをたくさんもらい、商品開発に至ったそうだ。しかしその一杯が完成するまでには想像を絶する苦労があったという。
まず野菜だけでスープを作る際に、野菜の臭みを抑えるのに苦労したという。四六時中、野菜について調べ、試作を繰り返した結果、スープだけで十種類以上の野菜を独自の配合で合わせたスープが完成した。しかし、野菜の甘味が強く、単調な味に感じられ食べている間に飽きが出て来てしまうのも課題に残ったという。さらなる試行錯誤の末、少しだけスパイスを効かせることによって、最後まで飲み干せるスープにアレンジできたそうだ。さらには、ベジタリアンの方にも、雷神で人気のみそラーメンを味わってもらいたいと思い、ベジタリアン用にブレンドし直した味噌を用いてスープを味噌ベースに決め、雷神オリジナルのスープの開発に成功を遂げた。店長曰く、味噌は一般的に主張の強いタレではあるが、それに負けないコクのあるスープだったので、完成形を試食したときに、“これだ!”という手ごたえを感じたと喜びを語ってくれた。
濃厚でこってりなスープは肉、魚のダシが封印された植物性のみで作られている。具も野菜のみで、野菜特有の旨みやとろみを活かしてクリーミーさを実現。ポタージュのような味わいに、雷神オリジナルのコクと深みのある濃コクな味噌がマリアージュされて、野菜から生まれるとろみと旨みに独特の深さを演出してくれている。さらにスープを飲み干しても飽きがこない味わいは、スパイスが効いて風味豊かだからだろう。トッピングされているシャキシャキの白髪ネギがまたよく合う。飽きずに食べられ、スープも最後まで飲み干せる一杯に仕上がっている。
野菜の旨みととろみが凝縮されているトロトロのスープが麺と絡まって食感もガッツリと味わえた満足感がある。それでいて、胃もカラダもどこかスッキリな感じでするのは、野菜オンリーで作られた渾身の一杯が持つ魅力だろう。



ikkon-05-02“ramen RAIJIN”
ざっ串グループが経営する、ダウンタウン中心部のYonge St × Gerrard Stに位置する人気ラーメン店。店内は広く、ゆったりとしたスペースの中で、豊富な種類のラーメンを味わえる。オススメは、同店が開発したコクのあるベジみそが特徴的な“ベジみそラーメン”だ。野菜の持つ甘みが濃厚なスープをマイルドにしてきっと春の始まりにピッタリな一杯になるだろう。