【単独インタビュー】10/30 カナダ・バンクーバー公演『DYGL(デイグロー)』

イギリスを拠点に世界で活躍し大絶賛を受けている日本発のインディロックバンド『DYGL』のカナダ・バンクーバー公演が決定した。二年ぶりに「FUJIROCK2019」に出演し圧倒的な力強いパフォーマンスを披露するなど今話題の彼らにカナダ公演に向けてお話を伺った。

“歌詞は自分のパーソナルな感情とリンクするもの、これが自分の今の気持ちだと確信して歌えるものにしたい”

カナダと言えば何を思い浮かべますか?また、カナダならではの楽しみ方を教えてください。


Yosuke Shimonaka: 「ニールヤング」、「The Band」が真っ先に思い浮かびます。


Nobuki Akiyama: メープルシロップ!あとはレーベルの「Albutus Records」ですね。カナダの音楽シーンにはとても興味あります。「Drake」や「Justin Bieber」のようなポップスターもいれば、「Tops」や「Sean Nicholas Savage」のようなインディの良心のようなバンドもいます。カナダに行くのが楽しみです。

アメリカで短期間滞在したあと、イギリスに活動拠点を移しているということでした。海外での活動がご自身の音楽製作や音楽への向き合い方に影響している部分はありますか?

Yosuke Shimonaka: 海外の音楽シーンでは、音楽以外の写真や絵画、映像などあらゆるアートと音楽の関係が密接なことがより一般的なので、そういう姿勢はすごく刺激になりました。アートワークに誰を起用するか、などはわかりやすい例ですが、他にも思いもよらなかったようなさまざまな形で色々なフィールドの人が混ざり合ってなにかを作っているところにすごく惹かれました。

プロデューサーの起用の仕方などもすごくおもしろくて、以前ストロークスがリックルービンを起用するという記事を読んだことがあるのですが、真偽はどうあれ、そういう所にわくわくできるところはどんどん影響を受けたいです。

Nobuki Akiyama: 音楽、アート、ファッションに対する垣根が低いのに、同時に最先端のもの、一流の作品も凌ぎを削っていて、ロンドンはカラフルですね。その多様性が好きです。自分がどんな気分、どんな立場でも楽しめるものがあるので、入れる間は生活しながら刺激を受けたいですね。東京も特にヒップホップなんかは面白いアーティスト増えている気がしますし、それぞれの街が面白くなってくと良いですね。今はロンドンが気分ですし、現地で感じる生活や、実際の音のアイディアからは、良い影響を受けていると思います。

小説家の庄司薫さんやビートルズ、ルー・リードを歌詞作りに活かしていたということでした。『DYGL』の歌詞作りにおいて大切にしていること、メッセージ性がありましたら教えてください。

Nobuki Akiyama: 歌詞に関しては自分のパーソナルな感情とリンクするもの、これが自分の今の気持ちだと自分が確信して歌えるものにしたいと思っています。あとは、ライブで100回やっても飽きないものがいいですね(笑) なので、どんな気分、どんな状況にいる時でも、何処かしらその心と共鳴するような、色々な感情が混ざった詩を書きたいと思っています。喜びや悲しみ、そういうものが同居してるものが良いですね。それが人間そのものだと思うので。

音楽で自身の感情を表現しているということでした。英語の歌詞に取っつきにくさを覚える人もいると思いますが、曲のリズムやサウンドを楽しむとしたら、どんな風に、どんなシチュエーションで曲を楽しんでほしいですか?

Yosuke Shimonaka: ファンカデリックのMaggot Brainは「母親が死んだことを想像して弾け」とプロデューサーに言われながら弾いたそうですが、そうした感情などは音にも現れると思います。とはいえどんな感情を音から感じとるかに正解はないので自由に感じるのが楽しいと思います。

Nobuki Akiyama: 楽しみ方は人それぞれ、というのもクリシェですからあえて言うなら、ヘッドホンで大きい音で聴いてもらいたいかな。耳が悪くなるくらい。特に自分1人でいる時、何か良いことにしろ、悪いことにしろ心が動いた日の、ものすごくパーソナルで内省的な時間。そう言う時に聴いてもらえたら。俺もそう言う音楽の聴き方をすることが多いので。でも実際は好きに聴いてもらえるのが一番。楽しく聴いてもらえたらなんでも良いですよ。でも歌詞には特に気を配っているので、歌詞まで読んでもらえたら嬉しいですね。



今回初めて『DYGL』の曲を聴くことになる人もいると思います。過去の曲の中からおすすめの曲5曲をお願い致します。


・Waste of Time


・I’ve Got to Say It’s True
・Boys On TV
・Matter of Time
・Don’t Know Where It Is

イギリスをはじめ様々な国のバンドがお好きということでした。カナダのアーティストやロックバンドで影響を受けた人、もしくは将来コラボしたい人はいますか?

Yosuke Shimonaka: 「Dumb」というバンクーバーのバンドと「SXSW」で出会って仲良くなったので、また会いたいですし、ライブも一緒にしたいです。


Nobuki Akiyama: コラボでいうなら「Drake」ですね。同じ曲で歌を歌ってみたい。学生の頃は「Tokyo Police Club」がめちゃめちゃ好きで、曲作りのアイディアや質感には結構影響を受けたと思います。「Joni Mitchel」もよく聴きます。

将来実現したいことや目標がありましたら教えてください。

Yosuke Shimonaka:  自分で好きになれる音楽を演奏し続けたいです。


Nobuki Akiyama: 「Glastonbury Festival」に出演すること。映画の仕事に何かの形で関わること。日本語の詩集を出版すること。東京以外の地方の何処かに、ハシエンダやCBGB、フランスの芸術サロンのような求心力のある場所を作り、物作りをする人のコミュニティを作ること。旅と音楽を続けること。

さまざまな海外拠点で活動していらっしゃいますが、トロントで夢を追っている日本人に激励のコメントを一人一人からお願いします。

Yosuke Shimonaka: 一度きりの人生で海外に出るということは本当に大きな決断だと思います。大変なことも沢山あると思いますが悔いのないように頑張ってください!

Nobuki Akiyama: 寒いと思うけど風邪ひかないでね。あと、ライブに来ることあったらサーモンよろしく(笑)! お互い頑張りましょう。

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<ライブ情報>
2019年10月30日水曜日 20:00〜23:00
The Biltmore Cabaret
https://www.facebook.com/events/2109272366044417/

DYGL(デイグロー)
2012年結成、Nobuki Akiyama(Vo,Gt.)、Yosuke Shimonaka(Gt.)、Yotaro Kachi(Ba.)、Kohei Kamoto(Dr.)の4人組バンド。2017年4月に1st Album『Say Goodbye to Memory Den』をリリース。2018年に活動の拠点をイギリスに移し、ヨーロッパツアーなどを行う。2019年1月にはアメリカのBAD SUNSとのヨーロッパツアーを成功させ、3月にはSXSW2019にて8公演を行う。7月には2nd Full Album『Songs of Innocence & Experience』をリリース。