新発明 コーヒーフラワーの凄さ!カナダ企業がコーヒーで世界を救う!

従来ゴミとして扱われてきたコーヒーチェリーを再活用
バンクーバーのベンチャー企業のスピリッツで生まれたコーヒーフラワー

コーヒー豆が取り出された後のコーヒーチェリーは従来ゴミとして扱われきた。国際コーヒー機関によれば、世界の年間のコーヒー消費量はおよそ800万トン超(2015年、加盟国のみのデータ)。それを聞けばこれまで大量のコーヒーチェリーが廃棄されていることは容易に想像できる。

そこでカナダのベンチャー企業CFグローバルホールディングスが立ち上がり、この状況を変化させるべく世界初のコーヒーフラワーを開発。今回はマーケティング代表のキャロル・ウィドマイヤーさんに、コーヒーフラワーの生まれた経緯や使用するメリットなどを伺いました。

Q.従来は捨てられてしまうコーヒーチェリーを使用し、コーヒーフラワーに生まれ変わらせようというアイデアは、どのように思いついたのでしょうか?

コーヒーチェリー


CEOでありCFグローバルホールディングス創設者のダン・べリヴォー氏が一番最初にアイデアを膨らませたのは2012年、原産国の工場にてコーヒー豆貿易会社のコンサルティングをしているときでした。

べリヴォー氏は、エンジニアと食品企業の物流管理の専門家として、スターバックス社などでテクニカルサービスのディレクターを務めてきたため、商品製造の豊富な経験と、コーヒー製造を含め飲食産業で膨大な量の破棄物排出の確かな見解があったのです。そしてコーヒー豆製造で排出される廃棄物のクリエイティブで価値のある用途を探そうという目標のもとコーヒーフラワーを成長させました。

Q.コーヒーフラワーの製造方法を教えてください。

コーヒーフラワーは、乾燥したコーヒーチェリーの実と皮から作られます。コーヒー豆の副産物として捉えられていたコーヒーチェリーは、とても繊細な農産物です。発酵しやすくカビも発生しやすいため、作業は果実がコーヒー豆と分けられてからほんの数時間以内に始めなければいけません。

コーヒーフラワーの共同工場は、国際食品安全基準を満たす栄養価の高い粉(フラワー)を作るために、べリヴォー氏によって開発された、特許出願中のプロセスを経て果実を乾燥させています。その後水を抜いた果実は、最終的な加工をするためにアメリカへ輸出されます。

Q. コーヒーフラワーの使用用途を教えてください。

コーヒーフラワーは、食べ物飲み物どちらに対しても、非常に用途の広い原料です。コーヒーのような味というよりは、ローストされた果実や柑橘系のような風味があります。オートミールやスムージー、スープ、ソース、ヌードル、パン、などに加えると、簡単に栄養価を高めることができます。

小麦粉の代わりに、普段パンを焼くのに使うこともできますが、パンを焼く際は異なる種類の粉と合わせて使うのに適しています。コーヒーフラワーのホームページにレシピが載っているので、参考にしてみてください。

コーヒーフラワー

Q. コーヒーフラワーを使う利点とはなんでしょうか?

コーヒーフラワーを使うことは、栄養面、環境面、そして社会面で多大なる利点があります。栄養面では鉄分、ビタミンA、カルシウムや、「スーパーフード」と言えるレベルの食物繊維、カリウム、反オキシダントも多く含まれており、グルテンフリーでもあります。

環境面では、コーヒー豆製造過程でいらなくなったコーヒーチェリー果実は、年間あたり460億パウンドが川やごみ処理場に排出されているのですが、この余ったコーヒーチェリー果実は腐敗すると危険な植物汚染物質となり、炭素やメタンガスを大気へ排出します。

土地の水路や土壌システムに有害物質を垂れ流し、貴重な農業スペースから植物や動物の命を危険にさらすことに加え、腐敗した果実の山は、マラリアの原因ともなっています。コーヒーフラワーの生産は、余分なコーヒーチェリー果実を取り除くことによって、これらの環境問題を解決しているのです。

さらに社会的な面ですと、コーヒーフラワーは小規模のコーヒー農園や製造者に根本的な社会的、経済的利益をもたらしています。明白な数字としては、コーヒー一杯あたりの値段の4%が直接、コーヒー農家のもとに渡っており、コーヒーフラワーはコーヒー農家に新たな収入の仕組み、独自の変動性の高い国際コーヒー豆マーケットを提供しています。

Q.コーヒーフラワーで作られた商品が日本でもいくつかのお店で販売されているとお聞きしました。

日本のBagel & Bagelはコーヒーフラワーを使ったベーグルを販売しています。さらに、他の企業による近日発表予定の新商品もいくつか控えており、日本以外にもコーヒーフラワーを取り扱う欧州の企業ともいくつか提携しております。日本を国際展開に向けて最初の場所に選んだのは、共同業者がすでに日本との関係を築いており、コーヒーフラワーを私たちのイノベーションを共有できる日本の会社に紹介してくれたからです。

コーヒーフラワーアイスクリーム

Q. コーヒーフラワーはどこで購入可能ですか?

Nuts.comやMarx Pantryといったオンラインストアで購入可能です。またアメリカの専門食料品店、Earnest Eats Energized Hot Cereal、Alvarado Street Bakery Breads、Seattle Chocolates、coco chocolateなどではコーヒーフラワーを使用した商品がオンライン販売されています。加えて、最近カナダの専門オンラインストアと提携をしましたので、カナダでも近日購入可能になるかと思います。ぜひ弊社のホームページをチェックしてください。

Q.また、コーヒーフラワーは原産国での雇用機会を作っているそうですが、これまでの成果や現状を教えてください。

この三年間に渡って、提携している果実乾燥、物流管理の両方で何百もの雇用機会を作っていきました。例えば、2015年には、94人がニカラグアのひとつの工場で採用され、そのうちの68%が女性です。コーヒー豆に比べてコーヒーフラワーは軽いので、より容易に物流管理に携わることができる女性の率が著しく高いのです。小自作農家もまた、果実の付加価値を生むことで報酬を受け取っており、コーヒー関係の収入は10%から20%ほど上がりました。

コーヒーフラワークッキー

Q.これからのビジョンもしくは次の目標を教えてください。

この二年間、私たちは八か国にある14の工場での信頼性と質の高いサプライチェーンを確立することに注力してきました。私たちは現在の工場の生産レベルの向上と、新たな地域の拡大によって、供給を増やそうと計画しています。加えて、多様な製品でコーヒーフラワーを使い続けていただける多国籍商品製造会社との提携を維持し、コーヒーフラワーを使った商品を増やし続けたいと考えています。


CFグローバルホールディングス

CFグローバルホールディングスはCEOのダン・ベリヴォー氏が、コーヒーフラワー製造・販売のために2014年より設立した会社。ブリティッシュコロンビア州バンクーバーに拠点を置く。北米を中心とし、日本やヨーロッパなどでもコーヒーフラワー商品の販売を進めている。

HP:coffeeflour.com