Interview of the month October 2015

美味しいものは目で食べる!!
食べられるアート、「フルーツカービング」
フルーツカービングアーティスト & Say it With Fruit創始者
Aneta Lekasさん

interview-of-the-month-october-2015-01休暇で滞在したホテルでフルーツカービングに出会い、その魅力の虜となる。カービングを趣味として始めたのは4年前だが、その才能と努力で翌年にはSay It With Fruitを創設。日々の練習とポーランドでの欧州チャンピオンからのトレーニング等により、カービング歴3年目にして、去年は2つのカービング大会で受賞するほどの腕前。全ての依頼人にとって記憶に残る、特別なカービングとなるよう、この世に1つとないユニークなカービングをする彼女は、今日も「食べられるアート」を創り出す。

Aneta Lekas
ポーランドで生まれ、1993年にカナダに移住。既婚で、13歳と16歳の2人の息子の母である。フルーツカービングを趣味として始めたのは2011年だが、翌年2012年から本格的にフルーツカービングの世界へ。20年のケータリング業の経験あり。Say It With Fruitの起業者、オーナーである。


カービングを始めたきっかけは?

私は小さい頃からアーティスティックだったと思います。鉛筆でスケッチをして、色を塗ったりするのが好きでした。以前休暇でドミニカ共和国に行った際、滞在先のホテルで瓜の素晴らしいカービングを見ました。翌年、メキシコにある同系列のホテルに滞在したのですが、そこでスイカのカービングを見たのです。私はいつも目にしている野菜や果物から創り出されるそのアートにとても感銘を受け、カービングに挑戦してみることにしました。数年後、ドミニカ共和国で滞在したホテルをもう一度訪れ、カービングアーティストであったホテルのシェフにお会いしました。私は彼に瓜のカービングをさせていただいたのですが、それらはホテルのゲストの為のブッフェの中に置いて頂くことができました。

どのようにカービングの技術を習得したのですか?

interview-of-the-month-october-2015-02初めはホテルのシェフの見よう見まねでしたが、その後オンラインのレッスンと、カリフォルニアの優れたカービングアーティストによる、野菜とフルーツカービングの解説CDなどを見つけました。しかし、当時私がスイカで作る薔薇はどうしても本物のように見えず、何度試みても平面的になってしまっていたのです。そこで私はカービング教室を探してみましたが、トロント近郊にはそれほど多くありませんでした。カービング発祥の地であるタイで、熟練したカービングアーティストから学びたいとも思いましたが、費用の面で断念せざるを得ませんでした。それでも、タイにはいつか行きたいとは今でも思っています。そしてついに私は、ポーランドのカービング教室を見つけたのです。自分の生まれた国で素晴らしいカービングアーティストに出会えたということは驚きでした。それは、彼らのカービング技術がただ単に優れていただけではなく、数々の大会のタイトルとトロフィーを獲得し、更にはヨーロッパのチャンピオンシップを持つほどの偉大な方々であったからです。またこの帰郷は、故郷の家族や友人を訪れる良い機会ともなりました。彼らのトレーニングは、カービングの技術を学び、習得する大きな助けとなりました。

1つのアイテムをカービングするのにどれくらいかかりますか?

去年のオハイオ州のスピードカービングの大会では、私の記録は12分でした。しかし、どれだけ詳細なデザインにするかで、1つのスイカをカービングするのに30分で完成する場合もあれば5時間かかることもあります。

今まで作った作品の中で、特に思い出のある物はありますか?

思い出に残る作品はいくつかあるのですが、1つは、去年のカービングの大会で製作した孔雀のカービングです。この作品は、What About Watermelonという大会のベストアニマル部門で1位、オハイオ州で開催されたOhio State Fair Fruit Carving Competitionでは4位に入賞しました。また、今年度のWhat About Watermelonの大会の、Best Fruit Basket Carving部門で1位を受賞した作品も思い出深いです。もう1つの作品は、日本の芸者と花をモチーフにしたもので、これは私の大切な日本人の友人のブライダルシャワーのために製作したものです。こちらの作品も先と同じく今年度のWhat About Watermelonの大会にて、最もエレガントな作品部門の2位に入賞しました。

全てのカービングに異なるデザインを施すほどオリジナリティーにこだわっておられるそうですが、そのインスピレーションはどこから得ているのですか?

interview-of-the-month-october-2015-03一人一人がそれぞれ違うように、私のカービングも一つ一つユニークなのです。私はカービングをする際に、お客様自身についてや、注文されたカービングはどういったイベントの為のものなのか、お客様にとって何が大切でどういった好みなのかを出来るだけ知りたいと思っています。それからそのお客様の個性を反映させたデザインを考えます。例えば、YasukoとLukeのウエディングカービングには3つのデザインを施しました。花嫁であるYasukoの大好きな薔薇の花と桜、そしてオオカバマダラと呼ばれる大きな蝶で、この蝶のデザインは、花婿のLukeがこの蝶が舞う公園でプロポーズをしたことから発案されました。また、適切な気候を求めて長距離の移動をする


この蝶は、遠く離れた場所にいた2人が旅をして出会い、一緒になったこのカップルにとって特別な意味を持っていました。こうしてどのお客様にどの作品を製作したかを覚えているのは、一つ一つのカービングが一人一人の個性をうつしているからなんです。


家で実践出来るようなカービングを教えていただくことは出来ますか?

はい。私はフルーツと野菜のカービングレッスンもトロントで行っていて、プライベートレッスンも可能なので、みなさんの使い慣れたキッチンでリラックスしながらレッスンを受けていただくことも出来ます。またグループレッスンも頻繁に行っていますので、ぜひご参加ください。

最後に、Anetaさんにとってカービングの魅力とはなんでしょうか?

ポーランド語には、「目で食べる」という言葉があります。私たちは美しく盛りつけされた食べ物が好きですし、見た目の美しい食べ物は更に美味しく感じます。フルーツカービングは食べてしまうには美しすぎるアートです。それでもあくまで食用なんですけどね。また、私は人をハッピーにするのが好きなのです。カービングは、それを受け取ったすべての人々を、自分が特別であると感じさせることが出来るユニークなものです。こういったことが私の仕事をやりがいのあるものにしていると思います。


interview-of-the-month-october-2015-04Translator: Chiyumi Inagaki

シアトル、バンクーバーでの短期留学を経て、2013年より長期留学&ワーキングホリデーのためトロントへ。就業体験は元より、インターンシップやボランティア活動にも力を入れ、世界でも有数の多文化社会であるトロントで異文化理解を深め、異なった背景を持つ人々との交流から国際的な感覚を磨いている。CanPacific Collegeにて通訳翻訳コースを修了。培った語学力とコミュニケーション能力で社会貢献の出来る国際人を目指す。

CanPacific College: www.canpacificcollege.com