[FUJIFILM×TORJA] Vol.2 写真家 ジョン・ウィードさん インタビュー

「撮る、飾る、残す、贈る」写真を楽しむ魅力を伝えるシリーズ
Vol.2「デジタルが当たり前の今だからこそ、フィルムカメラ“チェキ”が持つ魅力を伝えたい」

John Weedさん


インスタントカメラをこよなく愛する写真家ジョン・ウィードさん。幼い頃からフィルムカメラを使用し、一度はデジタルカメラに乗り換えたものの、フィルムならではの魅力が忘れられず、2010年に初めてチェキを購入。それ以来チェキの魅力にどっぷりハマったジョンさんにチェキとの出会いやデジタルカメラとの使い分け、写真を撮るコツなどについて語ってもらった。

どのようにチェキを知り、チェキのどんなところに一番惹かれましたか?

私が最初にチェキについて知ったのは2010年でした。インスタントフォトグラフィー愛好家として非常に気になったのですぐさま購入し、1箱フィルムを使い終える頃には完全にはまっていました。

どのくらいチェキを使用していますか?また、今まで使用したチェキの中でお気に入りがあれば、理由とともにお聞かせください。

前述のように、2010年にチェキを使い始めてから数種類のカメラを所有してきました。Instax Mini 7とInstax Wide 210から始まり、50Sを経て現在はNeo Classic 90で撮影しています。Neo Classic 90は撮影する際に今までのチェキの中で一番こちらのクリエイティビティに応えることができるスペックを持っているので私のお気に入りの一つです。また、夜景や光の軌道の撮影ができるバルブモードと、2回シャッターを押すことで1枚のフィルムに画像を重ねてアート的な写真が取れる二重露光モードは、インスタントカメラの素晴らしい特徴ですね。私はLomo LC-A Instant Backで撮影するのも好きで、最近はKickstarterの企画で段ボールをリサイクルして作られた折りたたみ式カメラを支援したので、それが完成し手元に届くのが楽しみです。

チェキは他のデジタルカメラと異なると思いますが、初めてチェキを使用した際に受けた印象を教えてください。

私が初めて使用したモデルは、オートフラッシュでピント合わせの必要もなく、非常にシンプルでありながら、撮った写真をその場でプリントし共有できるという点にとても驚きましたね。この簡単・手軽は他にない魅力だなと思いました。

いつ、どのような場面でプロ仕様のカメラではなくチェキを使用するのですか?

正直、カメラの使い分けに関して決定的な決め手はありません。私は常にカメラを3、4個持ち歩いているのですが、どの場面で何を使って撮影するかはその時の気分や雰囲気で決めることが多いです。また、ただ単純にチェキのみで撮影したいなと感じる日もあります。

他の高性能デジタルカメラと比較し、チェキの強みと魅力は何ですか?

Neo Classic 90は非常に小型軽量で持ち運びが容易である上に、他のデジタルカメラと比べてバッテリーも長持ちします。私にとっての最大の魅力だと感じているのは、このようなコンパクトなボディから非常に質の高い写真を撮影できるということです。

チェキ撮影のコツを教えてください。

最も重要なことは、『楽しむ』ということです。とは言っても、私自身も試行錯誤しながらいくつかのことを学んできました。私が気にかけていることは、よく晴れた日には白とびを抑えるために暗めに設定して撮影をするようにしている点です。また自然な質感や色味を残すためにフラッシュは必要最低限使用しません。それから夜空など長時間露光撮影に三脚は必須アイテムです。

写真に興味を持ったきっかけや写真家になると決めた理由についてお聞かせください。

私は幼い頃から写真撮影に興味がありました。日常の一瞬一瞬を切り取って残すことができ、さらにその瞬間を世界に向けて発信できるという発想に強く惹かれたのです。私が初めて持ったカメラは110フィルムで長く愛用していました。それから35ミリのフィルムカメラとポラロイドカメラに切り替え、デジタルカメラが市場に出てきた頃にすぐに乗り換えたのですが、やはりどうもフィルムカメラの魅力に惹かれ、最終的にはまたインスタントカメラも使用するようになりましたね。私にとってインスタントカメラは切っても切り離せない生活の一部でもあります。

写真が好きな方にとってプライベートでも撮影する機会があると思います。どのように仕事とプライベートの切り替えをしているのでしょうか?

私にとって写真撮影は生活の一部なので、プライベートと仕事の違いを意識してあえて切り替えるようなことはありません。タイプの違う撮影時でも特別意識するのではなく、自分らしくいること、自分らしい視点で物事を捉えるようにしているぐらいです。

もし、チェキや他のカメラにも出会っていなかったとすれば、今あなたは何をしていると思いますか?

カメラと出会っていない人生なんて考えられませんね。気がつくとカメラと写真は常に私にとって身近な場所にあり、私はどこかで必ずカメラに出会う運命だったのだと思います。世の中の流行りは常に変化しますが、芸術や日常生活の中で共通の美を見つけ出すことへの挑戦は絶えずそこにあり、いつどのタイミングでカメラに出会ったとしても今と同じことをしていると思います。

もし世界中どこへでも行けるとすれば、どこへ行きたいですか?理由とともに教えてください。

どこか特定のところへ行きたいということはなく、どこでも大丈夫です。時に世界は恐ろしくも見え、現在は治安が良くない場所や社会情勢が不安定な場所もあります。そして、それに怯えている人々や怒っている人々もたくさんいますが、それでも地球は喜びと希望に溢れた場所だと思います。私は最終的に自分がどこに辿り着くことになってもそこで喜びと希望を見出し、その瞬間を残していきたいと思います。余談ですが、ここエドモントンの冬は非常に寒さが厳しいのでそんな時には常夏の海へ行きたくなりますね。

次の挑戦と、目標をお聞かせください。

新しく発売されたスクエアフォーマットを採用したチェキ「instax SQUARE SQ 10」に挑戦したいです。実物を手に取り、どんなことができるかを試すのが待ち遠しいです。また、私は普段から新しい撮影方法やトレンドについて自ら勉強するようにしており、最近ではウェブアニメーションについて詳しく勉強しているところです。写真に動きや音楽を加えたモーショングラフィックスを使って何か新しいことができないかと模索しています。みなさん、決して学ぶことをやめないでください。何か学び始めるタイミングに遅すぎることはありません。

おすすめの撮影スポットと撮る際のコツなどありましたら教えてください。

カナダは大きく美しい国ですので名前を挙げたらきりがないですが、やはりナイアガラの滝は息をのむほどの魅力があると思います。また、あの大迫力な滝でイマイチな写真を撮る方が難しいですね。他にはニューファンドランド州のセントジョンズにあるシグナルヒルでは壮大な景色を見ることができ、そこでは非常に起伏の激しいコースですがハイキングを楽しむこともできます。私にとって身近な場所ではアルバータ州のバッドランズがお気に入りの撮影場所の一つです。それから壮大なロッキー山脈は言うまでもないですね。残念ながらここ数年帰省するタイミングがなく、まだNeo Classic 90でロッキー山脈を撮影したことがないので出来るだけ早く時間を作って訪れたいと常々思っています。

良い写真を取ることに関しては、近づくことです。物理的に極端に近づく必要はありませんが、自身で被写体やその場所についてある程度調べ、何をどこで撮影するのが最適なのかを明確にしてみてください。そこにあなたらしさを加えることができれば完璧です。


Instax mini 90
instax mini 90は、高性能フラッシュと多彩な撮影モードを搭載したことで、 撮影の幅が広がり、写真総合品質も向上した。従来のアナログカメラのような「光を操る」機能(バルブ撮影・二重露光)に加え、内蔵マクロなどの最新機能も搭載。
製品紹介HPはこちら!instax.jp/mini90/


Instax SQUARE SQ10
ファン待望の新スクエアフォーマットを採用し、多彩な画像の編集・加工機能を搭載。
ハイブリッド・インスタントカメラSQ10の公式サイトはこちら!instax.jp/square/


John Weed ジョン・ウィード

イギリス生まれ、現在はカナダ、アルバータ州在住。主に風景や建築物を撮影しているが、少し変わった肖像画やバンド写真を撮影することで知られている。また、写真家としての活動と並行してウェブデザイン・開発も行っている。さらに複数のボランティア団体に所属し、その活動で世界中を飛び回りつつ、それぞれの土地での撮影も満喫している。
HP : weedosj.wordpress.com