世界に誇れる日本のネイルアート文化を海外に広めたい 木澤マリカさん インタビュー | トロントで夢をカタチに…
ニューヨークや東京・表参道で経験を積み、数々の有名ファッション・美容雑誌を手がけてきた木澤マリカさんがダンダススクエアに完全予約制のネイルサロン『Nail Salon From M -tokyo-』をオープン!
◆ マリカさんとネイルの出会い、カナダに来るまでのご経歴を教えてください。
ネイルに興味を持ったのは、私が高校生のとき通学路にオープンした一軒のネイルサロンがきっかけです。
当時はまだネイルサロンそのものが今ほど多くなく、初めて目にした私にとっては全てがキラキラした世界に見えました。
夏休みを待ってこっそりサロンへ行ったのですが、爪というこんなに小さな範囲を飾るだけで、こんなにも自分の気持ちが高鳴るものかと強い衝撃を受けたことを覚えています。アートをしてもらった自分のネイルを見る度に、毎日ワクワクが続いて、ネイリストってなんて素敵な職業なのかと、将来自分もこんな風に人を幸せに出来る仕事をしたいと思うようになりました。
その後周りの勧めもあり、すぐにでもネイルの勉強を始めたい気持ちを抑えて大学に進学しましたが、やはりネイルへの思いが捨てきれず2004年に大学を休学し、ネイル発祥の地でもあるアメリカ、ニューヨークの美容学校に通い始めました。これはカナダでも似ているのですが、アメリカではネイルはごく日常的なものとして、ワンカラーのポリッシュを塗りにサロンに行く方が多く、ネイルアートという点では日本の技術が飛び抜けているという事実を知りました。日本では普通のネイルアートをしていても、ニューヨークの方々には珍しかったようで、どこのサロンでやったのか?と一日に何人もの方から聞かれていました。このときに、ネイルを綺麗にしたいと思う気持ちは世界共通で海外の方もネイルアートに興味があるのだけれどやれる場所がないのだとわかり、将来絶対にこの素晴らしい日本のネイルアート文化を海外に広めたいと思うようになりました。
2005年ニューヨーク州ネイルライセンスを取得後帰国し、さらに日本ネイリスト検定を一級まで取得し日本の技術も身につけました。大学卒業後、化粧品会社への就職を経て、2008年から本格的に東京表参道のネイルサロンで働き始めました。そこは、看板もない住所も非公開のプライベートサロンだったのですが、そのおかげかお客様に信頼して来ていただけるようになり、『JJ』『non-no』 『GLITTER』などのファッション誌や、『VoCE』『MAQUIA』『美的』などの美容雑誌も多く担当させていただくようになりました。そのつながりもあってお客様にはモデル、歌手、アナウンサー、女優さんなどもいらっしゃり、ドラマの撮影やガールズコレクション等ファッションショーにも参加したり、様々なイベントでデモンストレーションをさせてもらったりと、貴重な経験を沢山させていただきました。
また東京のサロンが沖縄に二号店をオープンすることになり、その責任者として立ち上げにも携わりました。こうしてとても充実した日々を送っていましたが、今ならこの経験を活かせられると思い、ネイルアートを海外の方にも広めたいという夢を実現するため、2012年カナダへ渡りました。
◆ 立地選びのほか、内装や細かい点までご自身で手がける徹底したこだわりで作り上げたサロンの特徴を教えてください。
カナダにいながらにして日本のネイルサロンにいるような感覚になれる、こんなサロンがあったらいいなという想いを沢山詰め込みました。そのため、使用する材料は全て日本から取り寄せています。ジェルカラーは550色以上、スワロフスキーのストーンやアートパーツなどもどこよりも多く取り揃えている自信があります。
会社登録から物件探し、内装や商材発注など何もかもが手探りで本当に大変でしたが、海外で日本式のサロンをオープンすることがネイルを始めたころからの長年の夢でしたので、形になった時は感無量でした。
◆ 数々の著名人の顧客も多いマリカさんですが、ネイリストとしてのこだわりやどのような気持ちでお客さんと触れ合っているのかを教えてください。
お客様がサロンの入り口を入られた時よりも、お帰りになる時の方がちょっとでも幸せな気持ちになっていただいていることを一番に心がけています。ネイルアートは普段の生活にプラスで喜びや輝きを与えてくれるものであると信じていますので、ネイルの仕上がりはもちろん、サロンでのひと時も日常を忘れてご自身へのご褒美タイムとして過ごしていただけたら嬉しいです。
トレンドの移り変わりの早いネイルデザインですので、お客様のニーズにお応えできるように常に日本の最新情報はチェックしています。カナダでは手に入らない沢山のアートパーツやストーンなども随時日本から取り寄せていますので、トロントにいても日本のネイルをお楽しみいただけます。またカラーコーディネーターとしての資格も取得していますので、お客様一人一人の雰囲気に合ったデザインをご提案しています。
それから、こちらでよくあるガラス張りで外から中が丸見えな作りのサロンが私にはどうしても違和感があったので、お客様がくつろいでいただけるよう内装にもこだわり、完全予約制のプライベートサロンにしたのも違いかなと思います。
◆ 想いがたくさん詰まったこのお店を今後どのようにしていきたいですか?これからの目標なども教えてください。
ここに行けば日本のネイルアートが出来る!と安心してお越しいただける、皆様の憩いの場のようなサロンにしていきたいです。そしてまだネイルアートを体験したことのない方にも、私が初めてネイルをした時のような感激を味わっていただけるよう、一人でも多くの方々にこの日本の素晴らしいネイルアート文化を発信し続けていくことが目標です。
◆ 読者のみなさまにメッセージをお願いします。
トロントで日本のようなネイルアートが出来なくてお困りだった皆様、いよいよ日系ネイルサロンのオープンです!!
サロン内には日本人アーティストの手作りキャンドルやアクセサリー、日本の雑誌も置いてありますので、日本が恋しくなったとき、ネイルをしながらお悩み相談がしたい時などもお気軽にお問い合わせください。安心の定額制70ドル、90ドル、120ドルコースから選んでいただけるデザインもご用意しております。一緒に日本のネイルアート文化をこの地で広めていきましょう。
Nail Salon From M -tokyo-
21 Dundas square #200(ダンダススクエアの目の前)
Monday – Saturday
12PM – 8PM(最終受付)
Sunday Closed
−完全予約制−
HP: www.frommtokyo.com
Tel: 647-745-6245
LINE ID: fromm.tokyo
Instagram: from.m_tokyo_
※施術中はお電話に出られない場合がありますので、ご予約はテキスト、LINEにてお待ちしています。