カナダで働く日本人たち

PASONA CANADA x TORJA 集中特別企画!

第5回目 舟橋峰雄さんさん

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MHI Canada Aerospace, Inc.
Methods & Planning

「カナダで働きたい」-。そんな思いを抱いてカナダへと渡航した、またこれから渡航しようと考えている若者は多い。ここではパソナカナダの協力の元、カナダで働く日本人たちをご紹介。現在活躍している先輩たちのキャリアや現在の仕事内容、さらにその職場を選んだ決め手やオフの過ごし方を知り、今後の人生設計の手助けとなることを期待したい。

連載第5回目の今回は、三菱重工業のグループ企業であるMHI Canada Aerospace, Inc. の Methods Team でMethods & Planning を担当されている舟橋峰雄さんにお話を伺った。


■ 現在の仕事内容を教えてください。

当社の工場では飛行機部品の組み立てを行っているのですが、そのサポートをしています。そのために膨大な書類を扱いながら、日本の会社、当社、工場の現場等の会社間の調整を行い、時には現場に入って自ら調査を行ったりすることで、現場のサポートに努めています。

■ カナダで働くことになるまでの経緯を教えてください。
蔵元ファーム、最終日に仲間のメキシコ人と

蔵元ファーム、最終日に仲間のメキシコ人と

最初は、日本での慌ただしい生活の中どこか行き詰っていた時にカナダで日本野菜を栽培している方の本を読み、『こんな生活があるのか』と今までとは真逆の生活スタイルに強く感化され、その著者の農園で働かせて頂くため、2004年頃、ワーキングホリデーでカナダに来ました。その農園はLeamingtonという小さな町にあるのですが、カナダ政府とメキシコ政府との特別な契約の元に毎年夏季限定で多くのメキシコ人が勤務しており、私も彼らに混じって衣食住を共にする生活をしました。農園での仕事は夏の繁忙期が過ぎると終息するので、その後は出荷野菜の卸先であるトロントのお店を紹介して頂きそこで働きました。カナダは、開放的で皆それぞれ違って当たり前という雰囲気が大変過ごしやすく、『このままずっとこの国に住みたいな』と思うようになりました。その後1度日本に帰国し、永住権取得後2008年にカナダで本格的な移住生活を妻とスタートしました。

実は移住前に運よく仕事が決まっており、その会社で働くつもりでこちらに来たのですが、こちらへ到着後その会社を伺ったところ『会社は売ってしまいました』と言われてしまい、その仕事はなくなってしまいました。その後、また1から仕事探しを始めましたが、こちらでの就職活動経験がなかったため、大変苦労し、様々な紆余曲折がありました。貯金がなくなっていく中、カナダ政府の援助ESL機関であるLINCなどに通いながら履歴書を企業に送っていました。当初英語が話せなかったこともあり、応募先を日系企業に絞り、まずは日系運送会社で働きました。その後、手に職をつけたいと考えるようになり、運送会社を辞めてカナダ人の大工に従事しましたが、とても生活ができる収入ではなく、次に働き始めたのが日系の魚屋さんでした。そちらで修行させて頂き寿司シェフなどを経て安定した生活を送っていたのですが、ある日、私の経歴が工業系であることを知っていた友人に薦められ、オークビルにある食品会社の機械メンテナンスの仕事に就き、そこで2年間働きました。就業中、より良い就職のチャンスを求めてパソナに登録しました。その後、パソナより日本の航空関連会社がカナダで現地採用するというお話を頂き、今に至ります。様々な仕事を経験してきましたが、これらの経験は貴重な財産です。常に目前にあることに一生懸命取り組むことで、結果、次の仕事へとつながっていったので、今までの経験がなければ、ここまで来ることはできなかったのではないかと思います。

■ パソナのサポートでどのような点が良かったですか?

様々な的確なアドバイスやサポートを頂けたことが一番良かったです。私の経歴から私にとって適切な仕事を紹介下さったという点が大変良かったです。まさか自分がカナダで三菱重工のグループ企業で働かせてもらえるとは思っていなかったので、パソナから直接お話を頂いた時はとてもありがたかったです。後ほど聞いた話ですが、やはりこちらで日本人で航空機関連の経験がある人材はとても少なかったようで、今回のMHI Canada Aerospace, Inc.との採用時期と私の経歴とが丁度マッチしたようです。パソナからのサポートがなければ、今の私は存在していないと思っています。

■ 現職で1番大変な点と楽しい点を教えてください。

pasona-canada-05-041番大変なことは、文化の違いです。当社は90%以上の従業員がローカル社員ですが、一言でローカル社員と言っても、皆違う国の出身の為、文化も違えば考え方も違います。従って、自分が当たり前だと思う事が通用せず、それがあくまで日本での常識でしかないと気付かされる事があります。そこを乗り越えていく為に、現地作業員の目線で仕事をしないと、物事が進んでいかないと意識しながら仕事をしています。言葉の壁以上に、仕事に対する感覚の壁が大きいです。日本では、相手が自分のことを察してくれることを前提に発言することもありますが、こちらでは発した言葉通りにしか受け取ってもらえません。ですから、はっきりと適切に細かく説明をする必要があるということを日々、感じています。

自分で思い描いていたことを成し遂げるには多大な労力や時間を要し疲弊することもありますが、しかし、それが達成できた時が1番嬉しいと感じます。飛行機という大きく、かつ複雑な物を作っているため、自分1人では達成できませんし、いろいろな人と協力する中で仕事を達成できた時が1番充実感を覚えます。飛行機を作る上で1番重要なことは飛行安全であり、とにかく「いい物」を作りたいと思っています。「いい物」の解釈は様々ありますが、それに向けて自分ができる事は、知識や、適切に物事を伝えることができるプレゼンテーション・コミュニケーション能力などのスキルだと思います。それらを日々、向上することが結果として、飛行安全のための「いい物」につながり、また会社の利益にもつながっていくと考えています。

■ プライベートはどのように過ごされていますか?
家族と週末トレッキング

家族と週末トレッキング

家で日曜大工をすることが多く、購入した古い家をリノベーションしています。また、日曜大工を休んで子供とのびのび過ごす時は楽しいです。6歳と4歳の子供がいますが現地の幼稚園や学校に通い始め、子供に英語の発音を直されることもしばしばです(笑)。この地で元気でのびのびと育って欲しいと願っています。


上司の岡田さんより舟橋さんについて一言

私が日本にいた時から仕事ぶりを見ていますが、文化の違いがある中、カナダと日本との間で丁寧に調整しくれるとても信頼できる仲間だと思っています。情報をいつも共有してくれる上、細かい点にも気づいてくれますので、安心して仕事を任せることができます。

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