日本とカナダを繋ぐJETプログラム 2018年度 出発前夜 レセプション開催

外交90周年の日本とカナダを紡ぐ

伊藤総領事とJETプログラム参加者のみなさん

会場の様子

8月3日、Art and Letter Club Torontoにて、2018年度のJETプログラム参加者の門出を見送るFarewell Receptionが行われた。(The Japan Exchange and Teaching Program)とは、海外の青年を日本の地方自治体で招致・採用し、地域の外国語教育と国際交流を促進する事業である。31年目を迎えた今年、プログラムを通じて日本へと旅立つのは、昨年度より9名増しの総勢64名。それぞれが割り当てられた日本の赴任地において1年間、外国語指導助手として従事することになる。式当日は、伊藤恭子総領事やJETROの酒井拓司所長らより参加者へ向けたスピーチが行われた。

 イベント当日、会場には興奮を隠しきれない様子のJET参加者が集っていた。翌日に旅立ちを控えた彼らは、期待と不安に胸を膨らませていた。

伊藤恭子総領事のスピーチ


 レセプションが始まると、伊藤総領事による冒頭スピーチが披露された。伊藤総領事からは、「この度はおめでとうございます。カナダのJET参加者は、日本においても大変高い評価を得ています。明日、日本へと旅立つ64名の参加者は、現在日本で働く150名のJETカナディアンに加わることになります。

 JETプログラムの素晴らしさは何よりも、一般の旅行者が体験できる楽しさを超えたものを得られる点にあります。あなた方は日本で地域コミュニティの一部となり、また日本の若い学生たちに、異文化を持つ人々との交流とはどういうことなのか、大きな印象を与えることになるでしょう。例え日常生活でも、自分が“接触点”であることを忘れず、そして日本の人々が持つカナダのイメージに影響を与えてください。あなた方は、カナダのことを正確に伝えてくれると我々が感じ、このプログラムに選んだ代表です。そうして日本とカナダの関係性を支えてください。今回の任期を終えた後も、日本があなた方にとって1つの特別な場所であり続けることを願います。

 最後となりますが、ぜひJETプログラムの先にある人生キャリアを見つめてください。領事館ではキャリア支援をするためにも、日本とカナダの両国の仕事を紹介するなど、新しい取り組みを行っています。しかし、与えられる機会を待つのではなく、ぜひとも日本滞在中に自ら考え、新しい道を見つけてください。」と、参加者へエールが送られた。

 続いて会場では、赴任エリアごとメンバーの紹介が行われた。今年度は沖縄を除き、北海道3名、東北7名、北陸6名、関東14名、中部8名、関西7名、四国5名、中国2名、九州12名とそれぞれ赴任する。

エリック・リンさん


 今年度のJET参加者を代表し、エリック・リン氏からは「日本とカナダの外交90周年でもあるこの年に、ボランティアとして地域に貢献できることは掛け替えのない経験となります。何か理由があり選ばれここに居る私たちですが、皆3つの共通点を持っていると思います。それは、冒険者で、他者に何かを伝えることに喜びを感じ、そして日本という国について強い関心を持っていることです。私たちはこれまでに素晴らしい日本人講師やJCCCのスタッフ等に出会ってきたと思いますが、今が私たちの番です。日本の子供たちに英語で多文化を教えるのです。また彼らに英語が持つ可能性を伝えるのです。今がそれぞれの冒険を始める時です。自分の道を歩き始めましょう。」とスピーチが述べられた。

JETRO酒井拓司所長


 最後に、JETROの酒井所長から「このようなユニークで素晴らしい経験のできる日本行きの選抜生として選ばれたこと、お祝い申し上げます。JETROの使命は、海外企業の日本起業や、日本の中小企業の国際化をサポートすることです。しかし、日本で質の良いビジネスを展開している企業であっても、我々が海外進出に際する解決策を生み出せない例もあります。それは日本において、英語ができ、海外で働いた経験のある人材不足から来ている問題でもあります。皆さんが日本で過ごすのは1年限りかもしれませんが、日本の学生に優れた英語力を身に付ける手助けをして欲しいと思います。彼らが英語を扱うことに自信を持ち、中小企業の国際展開を支えてくれることを願います。

 また、JETの機会を通じて、皆さんが更に日本への関心を強め、日本とビジネスをするカナダ企業で働きたいと思ったり、あなた自身が再び日本に訪れキャリアを磨きたいという気持ちを見つけ出したりしてくれることを期待します。JETはあなた個人にとって掛け替えのない経験となり、将来への道を築く機会となります。皆様の健康と成功を祈り、乾杯をしたいと思います。」と乾杯の音頭が取られた。


 会場にいたJET参加者から話を聞くと、誰しもが笑顔を携え、興奮した気持ちを語ってくれた。今回のレセプションは、これから始まる彼らの1年間の冒険だけでなく、その先にある国際世界をも連想させるものだった。代表者からのスピーチでもあったように、彼らが更に日本への関心を高め、また日本の若者に英語への親しみを与え、日本とカナダの関係性を未来へと繋いでいくことを期待したい。

2018年度JETプログラム参加者のみなさん

左:Danielle Bennettさん 右:John Mitchelle
Fernandoさん

左:左からWolteyesus Weldguirguisさん、Sarah McClureさん 右:Joshua Wangさん

伊藤総領事とJET参加者の方々

左:左からJoyce Chanさん、Katherine Platkowskiさん、Laura Selias Figueredoさん 右:James Lauさん