JR東日本がトロント開催の「インターナショナルレールロデオ」で第7位の快挙!

 今年6月20日から23日にカナダ・トロント市で開催された「インターナショナルレールロデオ」(以下レールロデオ)に日本からJR東日本チームが出場し、全19チームのうち第7位の好成績を収めるという偉業を達成した。

「レールロデオ」とは

主催:米国公共交通協会(APTA)
※APTA…カナダの一部公共交通機関も含め1500以上の企業体等が加盟している米国を中心とした公共交通機関関係者の協会で、新しいモビリティの時代において、コミュニティを結びつける公共交通機関をリードすることを目的としている。

 「レールロデオ」とは、APTA加盟の鉄道事業者が公共交通の事業者として今後取り組むべきことを議論する年一回の「レール・コンファレンス」に伴って開催される競技会のことである。この競技会は、全米から選出された鉄道事業者の運転士、車掌、整備係が技術力を競う場となっており、注目が集まる大会である。

今年の「レールロデオ」

主管:トロント市交通局(TTC:Toronto Transit Commission)

 今年の「レールロデオ」は、カナダ・トロント市で、トロント市交通局(TTC)の主管のもと開催され、JR東日本を含め全米から19社が参加した。
 今回は、開催地であるトロントTTCのストリートカーを用いて、運転技術とメンテナンス技術を競い合った。運転部門は運転士1名と車掌1名による個人競技、メンテナンス部門は整備係3名のグループでの競技である。

 審査の範囲は、機器類が故障した場合の復旧等の場面設定における対応などの技術的な側面に留まらず、例えばストリートカーの加減速や体が不自由なお客さまが利用される際の臨機応変な対応など多岐にわたり、正確さとスピードの両面の基準で審査がなされた。

 このような厳正な審査をくぐり抜け、なんと日本から出場したJR東日本チームが、全19チームのなかで第7位に輝いた。なお全体では、サンフランシスコのBARTが総合優勝を果たし、ロサンゼルスのLA Metro、デンバー市交通局(RTD)と続いた。

 このJR東日本チームのトロントでの快挙に同社は、「日本の鉄道の水準の高さをトロント市交通局等の北米の鉄道事業者に示すことができたのは大いなる成果で、来年はさらに高い水準を目指すとともに、日本の技術をTTCをはじめとした北米の鉄道事業者が参考にしてもらい、各地の公共交通機関が更に便利で安全なものになってもらえれば大変嬉しいことである」とコメントしている。今回は、日本が誇るJR東日本の鉄道技術の高さとお客様対応の素晴らしさが全米から注目を浴びる歴史的瞬間となった。

ここがすごい!「JR東日本チーム」

 2016年からレールロデオに出場し、今年で正式参加3回目を迎えたJR東日本だが、7位という好成績を収め、主催したAPTAや参加した鉄道事業者からは驚きの声が上がった。この背景には、この偉業がさらに大きな意味を持つであろう3つのポイントがあった。

1 地元のTTCチームを上回る好成績

 開催地であるトロント市のストリートカーを用いて審査が行われた今回の「レールロデオ」。大会にはもちろんトロントの鉄道TTCチームも出場していたが、JR東日本は8位という結果に終わったTTCチームを上回る7位という成績を収めた。また、昨年より2ランクアップ。

2 北米以外のチームで唯一日本から参加

 北米の他チームに交じり日本から唯一参加したJR東日本チーム。競技もすべて英語での実施となったが、言語を超えても変わらない正確性と、日本の「おもてなし」を象徴するかのようなお客様対応スキルを世界に示した。

3 ストリートカーは初体験

 JR東日本はストリートカーを有しておらず、選手にとっては今回が初めての試みとなったが、偉業を達成。あらゆる乗り物に通用しうるJR東日本の技術力の高さ、そしてチームの結束力の高さを示した。

〝WE THE JR東日本〟
「創造力」をも世界に誇示したエキシビジョン

 さらに、正式競技終了後に開催された交流会では、配布された素材をもとにラジコンカーを製作し、その場で動かして出来栄えや性能を競うエキシビションが開催されたが、JR東日本のメンバーが作成したリモコンカーがなんと見事1位を獲得!記念として、NBAチャンピオンとなったトロント・ラプターズのトレーナーが授与されたという。

 エキシビションでは、先に示した技術力の水準の高さだけでなく、「創造性」をも世界に示すことができた。