ご存知でしたか?もはやワールドクラスのK-popブームを今すぐキャッチせよ!|特集「残りわずかな夏に押さえておきたいトロント8トピック」

BTS(防弾少年団)


 日本でも話題になっている“K-pop”。これは十数年に起きたヨン様ブームとは全く違ったものである。それはドラマや俳優というより、韓国のアイドルに人気が集中しているという点だ。年齢層は10代から20代にかけて大きな人気を集めており、中には日本デビューを果たしたアイドルも多く存在する。これは第二の“K-pop”ブームと言えるだろう。そしてそのブームは日本だけでなく、今カナダを含めて欧米全体に広がっている。さぁ、みなさん、時代遅れにならないためにカナディアン・ティーンに巻き起こる“K-pop”を今のうちにキャッチしておこう!

カナダのティーンエイジャーを虜にする韓国アイドル

 “K-pop”ブーム真っ只中である日本からトロントに来た人に話を聞くと、「トロントに来て私の目に真っ先に飛び込んできたものは、あるK-popアイドルの生誕ポスターでした。しかもTTCの駅構内に大きく貼り出されていました。当時、K-popは欧米というより日本や中国などのアジアでの人気が高い支持を集めていると思っていたのですが、欧米圏での支持の高さを目の当たりにした私は驚きを隠せませんでした(例えば日本の場合は、実際にアイドルのポスターを公共の場に貼りだすためには相当な金額が必要なため、ファンクラブのメンバーなどから寄付金を集めたりして貼り出されることがほとんどである)。」という話を聞いて、早速編集部では欧米でのK-popブームについて調べてみることにしたのだった。

ビルボード・ミュージック・アワードにおいて、2年連続で「Top Social Artist」賞を受賞。今や世界で大ブレイク中のBTS(防弾少年団)

 “K-pop”界では毎年60組以上のアイドルグループがデビューしているといわれる。その中で今年のグラミー賞の新人賞最有力候補ともいわれているのが 「BTS(防弾少年団)」というアイドルグループだ。

 BTSは7人組のボーイズグループで、HIP-HOPをメインとした楽曲を多く出している。グループ名には、10代20代に向けられる抑圧や偏見を止め、自身の音楽を守り抜くという意味が込められており、歌詞を見ると韓国の若者たちの間で流行している流行語なども含まれており、これが若者からの人気を集める一つの理由だという。

Justin Bieberなどのトップアーティストを抑えて、 Billboard Music AwardsのTop Social Artist部門で受賞

 2017年3月にはアメリカで行われた第12回Annual Soompi Awards 2016で受賞、同年5月に行われた世界的にも有名なBillboard Music AwardsではJustin Bieberなどのトップアーティストを抑えて、Top Social Artist部門で見事に受賞に輝いている。さらに2017年に行われたTeen Choice Awardでもまた最高海外アーティストとして受賞を納めており、世界中のティーンからの人気を今一番得ているアーティストだ。

現代文化の成長から逃れたい若者たちの思いや、思春期から生まれる反抗心などがBTSを支持する理由

なぜ彼らは欧米で多くの人気を集めているのか。

 それらの理由には他の“K-pop”アイドルとは一味違った何か新しく、革新的なパフォーマンス、楽曲などが大きく関わっている。BTSの楽曲を聴いてみると、他の“K-pop”アイドルグループとは雰囲気が大幅に違うことが感じられるだろう。バラードやコミカル調の楽曲というよりもHIP-HOP調のテンポが良く、誰でもノリやすく耳に残りやすい楽曲が多いことが印象的だ。


 ここカナダやアメリカでもBTSは大きな人気を誇っているのだが、文化人類学者兼マーケティング専門家でもあるフランス学者、Clotaire Rapaille氏は、現代文化の成長から逃れたい若者たちの思いや、思春期から現れる反抗心などがBTSを支持する理由に大きく影響していると述べているが、今や若者たちをみているとそれが“K-pop”かどうかという国籍は関係なく、至極当たり前のように日々のミュージックとして受け入れている印象を持つ。

 さらに、BTSのパフォーマンス全体が“今に集中するという姿、劇的な感情の振幅、変化と再創造に対する開放性、失敗を惜しまない姿を表現しており、それらがアメリカの文化にマッチしている”という言葉の通り、欧米の文化的背景もティーンたちがBTSに惹きつけられるきっかけになっていると感じる。

メンバーが直接作詞・作曲を手掛け、アイドルにかける思いや、ファンを思う気持ちの込められた楽曲に多くの若者が心惹かれている

 前述した話を聞かせてくれた彼女は、「私は実際に彼らのパフォーマンスをライブで観る機会があったのですが、歌ももちろん彼らのダンスは一糸乱れないダンスとして有名で、私も見ていて鳥肌が立たずにはいられない独特で観る人を魅了するような素晴らしいものでした。」と興奮気味に語ってくれた。


 2018年のワールドツアーでは、全7カ国23公演が予定されており、5月6日にインターネット上で発売されたチケットは即完売になるという人気ぶりを見せている。まだそのブームを知らなかったというあなた、カナダのティーンエイジャーの間で爆発的な人気になっているBTSをチェックしてブームに一緒に乗ってみてはいかがだろう。