白ふくろうのネタ探し #4 仕事探しはどの国でも大変!?

仕事探しはどの国でも大変!?

日本では、2018年春入社の就職活動が始まり、今年も3月就職情報解禁、6月選考開始のようですね。

白ふくろうの時は、9月情報解禁、10月選考開始でしたね。大学4年生の夏まで、勉強、アルバイト、そして資格試験や公務員試験に時間を使い、9月、10月と就職活動、大体10月中にはほとんどの学生が内定をもらい、11月からは卒論仕上げに入るというものでした。

当時も青田刈りと称して、春から内々定を出していた企業もありますし、会社説明会と称して学生を会社やホテルに招待したりしていました。かくいう白ふくろうも、会社資料請求したところ、9月中旬に招待を受け、企業訪問、そして温泉地での接待?を受けたことがあります。

まあ、そんな昔の日本のことよりも、問題は今の就職活動。

どんな仕事に就こうか?

一般的に、カナダの人は、医師になりたい、弁護士の仕事がしたい、エンジニアの職に就きたい、マーケティングをやりたい、など、非常に具体的な仕事を描いています。大学などで勉強してきたことを仕事に直接活かしたいという意思と自信が感じられます。

一方、日本の学生さんの多くは、定期採用という社会制度からでしょうか、会社で就職先を考えているようです。

先日、こんな記事を読みました。外国人がプライベートで集まっても、会社名や役職をいうことはまずないが、日本人が集まると、会社名と役職を言い、名刺を配る。

こんなところにも、日本人は仕事イコール会社、ひいては人生・生活イコール会社という意識が強く表われているのかもしれません。
しかし、そうした意識もすこしずつ変わり始めているようですね。学生さんたちの会社選びの基準も変わってきたのではないでしょうか。

最近は、日本でもワークライフバランスという言葉が盛んに使われるようになりましたし、ブラック企業という言葉も定着しました。会社を選ぶときに、業界、職種、給与、賞与はもとより、残業、休暇、福利厚生などの雇用条件にも注意を向けるようになったのは非常によいことだと思います。

白ふくろうの知っているある若者は、カナダの大学を出た後、日本に戻り就職活動をして、ある事務所の求人に応募、見事採用になりました。しかし、その後その事務所のことをよく調べてみると、どうもいわゆるブラック企業らしいと気づき、なんと事務所が開催してくれた新入社員歓迎会の席上で、退社することを発表したそうです。なかなか見事な決断だと思いませんか。

さて、今、カナダでの仕事探しは難しいのでしょうか。

労働市場を理解するときに雇用データが参考になり、カナダ統計局からいくつかの雇用に関連するデータが発表されています。代表的かつ定例的に出されているものには、Labour Force Survey(雇用者数と失業率)、Payroll Employment、 Earnings and Hours(職種別賃金と就労時間)、Job Vacancies(職種別求人)など。ただ、それぞれのデータは発表されるタイミングが違い、数か月のずれがあるのでご注意ください。

まずは、就業者と失業率(2016年12月データ)を見てみましょう。
全国失業率6.9%(労働力人口2972万人、就労人口1823万人、未就労・失業者134万人)。
ただ、新卒に相当する15歳〜24歳の年齢層を見てみると、失業率12.6%(労働力人口437万人、就労人口245万人、未就労・失業者35万人)となっており、就労者の半数はパートタイムです。

若者の職探しが非常に厳しいことが分かりますね。カレッジ卒や大学卒の人たちの場合、失業率が17%〜20%という話もあります(同じ月の日本の失業率は3.1%で、完全雇用失業率4%前後を下回っており、人手不足が深刻なようです)。

職種別に見ると、産業分野別就労人数では、小売り・卸売り276万人、医療社会福祉235万人、製造業168万人、建築建設140万人、教育サービス128万人、ホテル飲食業122万人。

それぞれの平均週賃金(11月)は、小売り$560、卸売り$1135、医療社会福祉$883、製造業$1089、建築建設$1200、教育サービス$1019、ホテル飲食業$369。

労働組合があり交渉力が強い製造分野、建築建設分野や、専門性の高い教育サービスでは、当然のごとく賃金が高くなっていますが、一方で、あまり専門知識や技能がなくても職を得やすい販売店員や飲食店サーバー・ホテル従業員などは極端に賃金が低いですよね。この差は大きすぎると思いませんか。

では、どんな職種に求人はあるのでしょうか。

季節が違いますが、2016年7-9月期の求人数は40万。多いのは、販売とサービスとなっており、14万件。全体の求人の35%を占めています。
こうした分野では人手不足のようですね。賃金が安いから、働きたい人が少ないのでしょうか?トロントでも、求人は増えていますが、主に専門職に集中しているようですね。

こうした客観的なデータを常に見る必要はありませんが、自分がやりたい業界や職種がどんな状況なのかを知っておくことは必要だと思いますよ。

次回は、仕事に行くために重要なトロントの交通状況について取り上げます。



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白ふくろう

1992年音響映像メーカー駐在員として渡加。8年の駐在の後、日系物流会社に転職、休眠会社を実業会社へ再生再建。2007年より日系企業団体事務局勤務、海外子女教育・日本語教育にも関心が高い。2009年より、ほぼ毎日トロントやカナダのニュースをブログ(カナダはいいぞ~。トロントはもっといいぞ~)で配信している。