カナダの日本史『Gateway Promise -Canada’s First Japanese Community-』待望の日本語訳出版記念ブックトーク開催

2012年に初版発行、『Gateway Promise-Canada’s First Japanese Community-』の日本語訳版の出版を記念して、9月9日、日系文化会館にてブックトークが行われた。邦訳タイトルは、『希望の国カナダへ…夢に懸け、海を渡った移民たち-西海岸、ブリティッシュ・コロンビア州から始まった日系史』。

原作は歴史家のアンリー&ゴードン・スウィッツァー夫妻が、日本とカナダの関係の始まり、最初の日本人コミュニティ形成、発展など、日本とカナダの歴史を徹底的に調べ上げ、資料や写真なども加えて掲載、編集した約400ページにも上るカナダの日本史となっている。日本語訳版の出版はフリーランス・ジャーナリストのサンダース宮松敬子氏がプロジェクトを推進、20名以上に及ぶ新移住者の協力によって、およそ2年の時を経て今年の7月末に出版が叶った。

マーティン・コバヤシ氏による記念品贈呈


ブックトークはフランク・モリツグ氏が司会進行を担当し、冒頭では日系文化会館理事のピーター若山氏、在トロント日本国総領事館副領事の梶本大樹氏より祝辞が述べられた。その後、著者であるアンリー&ゴードン・スウィッツァー夫妻が登壇し、『Gateway Promise-Canada’s First Japanese Community-』にも書かれている本の内容を部分ごとに紹介した。

我々日本人にはあまり知られていないようなカナダと日本の関係、歴史などについて語られ、中には日本人最初の移民として有名な永野萬蔵氏よりも前に移民した日本人がいたのではといったような、新たな発見がもたらされることとなり、会場に足を運んだ人々は驚きの声をあげていた。

アンリー&ゴードン・スウィッツァー夫妻によるブックトーク


夫妻は弊誌に対し、「BC州ビクトリアに引っ越してから、歴史家である私たちは次なるプロジェクトを探していました。そしてビクトリアから日本人コミュニティの歴史が始まったという事実を知り、驚きと興味を抱いたのがこの本の製作のきっかけでした。日本人・日系の方達にはもちろんの事、それ以外の様々なコミュニティに属する方達にも読んでいただきたいです。この国の中でどのようにして日本人の方々がコミュニティや文化を築き上げていったかの歴史を知ることで、皆さんに何か感じていただけることがあるはずだと信じています。」と語った。

サンダース宮松敬子氏


また日本語訳版のプロジェクトを推進したサンダース宮松敬子氏にも話を伺うことができた。「この本の製作完成までは本当に長い道のりで、多くの苦悩と立ち向かうこととなりましたが、プロジェクトチームをはじめとした皆さんのおかげで完成まで辿り着けたことを心より嬉しく思うと同時に、深く感謝申し上げます。今年はカナダ建国150周年、戦後新移住者がカナダに来てから50周年というとても特別な年であります。この本が沢山の人たちに知られて、カナダの日系人の歴史がわかっていただければ嬉しいです。」

ブックトーク後、会場にいた人々からは「先代の日系人の方達のおかげで今の私たちがいると思うと、非常に感慨深い。感謝の気持ちを忘れずに、これからも日々を大切にしたい。」というような声が上がっていた。これまで日系人の歴史を聞いたことがあるという人も、またはそうではないという人にも是非一読してほしい一冊だ。

『Gateway Promise-Canada’s First Japanese Community-』
『希望の国カナダへ…夢に懸け、海を渡った移民たち-西海岸、ブリティッシュ・コロンビア州から始まった日系史』


■販売価格(英語版・日本語版共通)
 $29.95+送料(地域により異なる)
■日本語版の購入先
 Mail:k-m-s@post.com
 (サンダース宮松敬子)まで連絡
■英語版購入先
 Website:tijeanpress.ca
 またはamazon.caにて購入可能

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